映画タイトル:ホンモノの気持ち
原題:Zoe
製作年:2018年 アメリカ
監督:ドレイク・ドレマス
映画『ホンモノの気持ち』は、
人間関係の改善に取り組む研究所の研究者と、そこで働くヒロインの恋を描いた映画です。
が、ヒロインはアンドロイド。愛してはいけないものを愛してしまうー、王道のラブストーリーです。
キャスト
・ユアン・マクレガー(コール)
研究所の研究者
・レア・セドゥ(ゾーイ)
研究所職員
・テオ・ジェームズ(アッシュ)
研究所で製作されたアンドロイド=シンセ
・ラシダ・ジョーンズ(エマ)
コールの前妻
・クリスティーナ・アギレラ(ジュエルズ)
シンセの売春婦
・ミランダ・オットー(デザイナー)
シンセの売春宿の女主人
映画『ホンモノの気持ち』の見どころと感想
(*ちょっとネタバレありです)
Netflix
人間関係の改善に取り組む研究所では、人間ソックリのアンドロイド、シンセを製作し人間との関係をモニターしています。
そこでアシスタントとして働くゾーイ。研究者のコールに好意を抱くゾーイは、ある日相性診断テストを試行。が、テストの結果2人が恋愛関係になる確率は0%。ショックを受けるゾーイは、さらに驚きの事実をコールに告げられます。
ゾーイこそが、この研究所が生み出したシンセだったのです。
自分が人間ではないと知ったゾーイ。しかしコールへの思いが消えることはありません。
一方、コールもゾーイのことをー。
評)全然アンドロイドっぽくないレア・セドゥに恋するラブストーリー
アンドロイドが人間のようにふるまいー、というストーリーは、これまでも近未来的SF映画でも多く描かれてきました。それらの映画に比べると、設定が甘いとか、世界観が狭すぎるとか、ツッコミどころが満載のこの映画。
が、これは恋愛映画。恋をしてはいけないものに恋してしまう切なさを描いたラブストーリーです。
そして切ないのはゾーイのコールへの思いよりも、コールのゾーイへの思い、つまり人間が機械に恋すること。人間が恋する相手は人間だけでしょうか。人間以外の存在に恋をしてしまったらー、まずはそれが「恋」だと認識することから悩んでしまうことでしょう。
コールもさんざん悩みます。自分が作った機械なのに気持ちが動いてしまう、が、交通事故で損傷した姿を見て「人間ではない」という現実が心を揺さぶってしまうのです。
そんなコールを演じるのは、ユアン・マクレガー。イイ感じに渋くなったユアンです。
が、この映画の見どころはレア・セドゥ。全然アンドロイドっぽくないレア・セドゥですよ。
もうちょっとアンドロイドっぽいキャストもあっただろうに、おそらくあえてのレア・セドゥ。生身感の強いレア・セドゥを持ってきたところが悩ましいったらありゃしない。
繰り返しますが、これは王道のラブストーリー。細かい粗は気にせずに、思う存分恋する切なさを味わう映画『ホンモノの気持ち』は、Netflixで。