ラブコメ映画の最大の見どころといえば、イイ男、イケメンです。
なかなか振り向いてくれないイケメンに身もだえするもよし、イケメンなのに恋愛下手なさまにムラムラするもよし。存分にイケメンを堪能してはおりますが、やっぱり一言申したい!
ラブコメ映画における「そうでもない男が、だんだんイケメンに見えてくるのはなぜですか?!」
みなさんもご一緒にこの問題をお考えください。
ラブコメ映画のイケメンと言えばこの人! ヒュー・グラント
ラブコメ(ロマンティックコメディ)の帝王と言えば、ヒュー・グラント。1990~2000年代を中心に数多くのラブコメ映画に出演しています。

いつもニヤついている、いや、笑っているように見える垂れ目が印象的な正真正銘のイケメンで「モテまくりセクシープレイボーイ」からから「イケメンなのに純朴」という役どころまで幅広く演じています。なかには恋愛が成就しないパターンもあって、そこがまたイイのですがー。
あ、今回はそのヒュー・グラントの話ではありません。
ラブコメ映画でヒロインと恋に落ちる男って、最初はそうでもないくせにいつの間にかイケメンに見えてきませんか? という話です。
あら不思議!だんだんイケメンに見えてくる男たち
最初はそうでもない男の一例として、次のお二人をご紹介します。
『あなたにも書ける恋愛小説』(2003年)小説家アレックス(ルーク・ウィルソン)
WarnerHomeVideo/Photofest/ゲッティイメージズ
創作に行き詰まった小説家がウソの広告を出して女性タイピスト(ケイト・ハドソン)を雇い、恋愛小説の執筆と並行して恋に発展していくというお話。
なんだかんだ言いつつタイピストとイイ感じになったり、元カノ(ソフィー・マルソー!)に復縁を迫られたりしているうちに、冴えないアレックスがだんだんイケメンに見えてくるからビックリです。
『失恋セラピスト』(1996年)画家ジョー(エリック・シェーファー)

長年の友だちルーシー(サラ・ジェシカ・パーカー)とはルームシェア中のジョー。
向かいのアパートの美女ジェーンをのぞき見するうちに好きになってしまい、お近づきになります。一方、ルーシーのほうにもいい男があらわれ四角関係となるのですが、最終的には「やっぱり運命の相手はあなただったの~!」となる、よくあるアレです。
で、この「のぞき男ジョー」なんですが、もっさりとして冴えないし、性格もどうかと思うしー。でもね、だんだんイケメンとは言わなくてもイイ男に見えてくるんですよ。どういうこと?
内面に触れることでイケメンに見えてくる?!
見た目はもっさりして性格も難ありなのに、だんだんイケメンに見えてきて最後は恋が成就するように応援してしまう、そんなラブコメ映画の男たち。なぜイケメンに見えてくるのでしょうか。
その秘密は表情にあります。
最初はムッとしてつまらない顔をしている男たちも、泣いたり笑ったり悩んだり怒ったりする表情を2時間近くも見ていると「人としての魅力」を感じてしまうのです。
これを「イケメン」と錯覚してしまうのです! そう、錯覚です! 錯覚!
この錯覚は実生活でも充分起こり得ます。むしろこの錯覚があるから人は恋ができるのかもしれませんね。
最近全然ときめきがない!とお悩みの方は、「ラブコメ映画」でだんだん「イケメン」に見えてくる錯覚力を鍛えてみてはいかがでしょうか。
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