役者の内面なんてどうでもいい/『オザークへようこそ』終了(泣)/抗わない朝活

まんざらでもない日記

平田オリザ著『演技と演出』を読む。
役者でもなければ演出家でもなく、もっぱら見る専門の私にも鑑賞の参考になる1冊。

昨今話題の演出家のパワハラ問題。子役を本気で叩いて”リアルな映像”を撮ったと豪語する監督や役者(もちろん炎上)には呆れてしまう。

が、そもそも”演技”って何だろう、と。演技なんだからリアルでなくても良さそうなもの。なのに私自身もレビューを書く時に「リアルな演技が良い」とか書いてしまう。”リアルな演技”ってナニ?

ってな疑問に答えてくれる本書。著者平田オリザ氏は、いわゆる「役になりきる」メゾッド演技には批判的な立場をとり、役者の内面に自然に湧き上がる感情など重視しない。これには私も同感。

本書によると、メゾッド演技の元となったロシアの演出家によるスタニスラフスキー・システムという演技論は、いろんな継承のされ方をした結果、本来の理念からはかけ離れてしまった「信奉者」がいるとも。

映画の場合は、演技のほかにカメラワークや編集といった要素が加わって作品が完成する。
先の子役の件も、ホントにおびえさせる必要などなく、おびえているように見える演技指導と撮影をするのが監督の仕事、というのは言うまでもない。

役者の内面なんてどうでもいい、といえば役者を軽視しているように思えるかもしれないけれど、そうではなく、観察と再現で別人物を演じるってやっぱりすごい「技術」だと思う。

私には残念ながら不評だった映画『ドライブ・マイ・カー』の滝口監督の棒演技手法もこの延長にあるという。そのうち見直すか……。


『オザークへようこそ』Netflix

ドハマりしていたドラマ『オザークへようこそ』(Netfllix)がとうとう終わってしまった。

シカゴ在住の会計士の男性がメキシコの麻薬カルテルの資金洗浄をやらされることになり、一家揃ってミズーリ州のオザークにお引越し。そこで地元チンピラと手を組んだり揉めたりしながら、資金洗浄を行っていくがー、という話。

まだ見ていない人のためにここではネタバレはしませんが、とにかく面白い。カルテルの規模が『ナルコス』(こちらはコロンビアとメキシコのガチのカルテルの話。ペドロ・パスカル、ディエゴ・ルナが出てます。おすすめ!)とは桁違いに小っちゃいけれど、一方では家族の物語でもあるのでバランスが取れている、といったところ。

見どころは主人公の妻ウェンディー(ローラ・リニー)ですよ。天性の勝負師といった行動力と破壊力でドラマを牽引。もう一人は、この一家に巻き込まれてしまう地元チンピラ一家の娘ルース(ジュリア・ガーナー)。金髪クルクルヘアで特徴的な声で毒づく姿がせつない。

あーもう、このドラマの先がないなんて……(泣)


話は変わります。ちょっとだけ早起きすることにした。

「朝活」というような気合の入ったものではなく、筋トレしたり、瞑想したり、ビジネス書を読んだリ、何かを積み上げたりはしない、ちょっとだけ早く起きて1日のスタートを前倒しするだけのこと。

が、あたりまえだけど午前中が充実する。「え、まだ9時?」 という余裕ですよ。

なんで早起きをするようになったかというと、早く目が覚めるようになったから。認めたくはないけれど、歳のせいだと思う。さすがに5時前は早いけれど、6時台だったら目が覚めた時点で起きて1日をスタートすればいい。

抗わないこと、大事。

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