大人の女性の腕時計は宝飾品にあらず! 映画に学ぶ、大人のお洒落

おすすめの映画
*本記事のリンクには広告が含まれています。

50代向きのファッションといえば、フォーマルとかドレッシーとか、オバサン臭くなりがちです。

50代、ミセス向きのデパートの婦人服売り場は「これじゃない感」がすごくて、もはや立ち寄ることもありません。かといって、若者にも人気のファストファッションがいいかというと、そうでもない。アレもアレでオバサンを際立たせる絶妙の罠が仕掛けてあるのです!

年齢や「フォーマル、カジュアル」というようなカテゴリーにとらわれず、自分のファッション、自分のお洒落を確立したい!

という悩める私による「映画に学ぶ、大人のお洒落研究」 お題は、腕時計です。

大人の女性にふさわしい腕時計のヒントを映画の中に探して見ましょう。

女性の腕時計はジュエリー!?

「女性が腕時計を見るのは”退屈”のサイン」と、出会い系サイトに誘導されるコラムにありそうな一文ですが、1902年、あのオメガは女性が人目を気にせずに時刻を確認できるよう、ジュエリーのような女性用腕時計を発表しました。

今でもジュエリーウォッチというものはありますが、まぁ、小っちゃくて見づらい。”ジュエリー風のウォッチ”というよりも、ほぼ”ジュエリーのウォッチ”というものです。

女性が腕時計を実用品として使う歴史は浅く、一般に普及したのは1930年代と言われています。

戦争とともに進化した腕時計

腕時計は、19世紀後半から軍事用として一気に普及しました。

それまでは懐中時計が主流でしたが、戦地での作戦決行の簡便性が腕時計を普及させ、さらに複雑で緻密化する戦略にともなって腕時計も高性能化してきたのです。つまり腕時計は軍隊の中で成長した男社会の象徴のようなものでした。

が、腕時計の始まりは、ある王妃が注文したものと言われています。

1810年、ナポリの王妃、カロリーヌ・ボナパルト=ミュラが、アブラアム=ルイ・ブレゲ(高級時計ブランド、ブレゲの創始者)に腕時計を注文しました。

このカロリーヌというのは、ナポレオンの末の妹で、軍人ミュラと結婚した人物。が、カトリーヌときたら、贅沢はするわ浮気はするわ保身のための良からぬことをするわで、夫や実家ともうまくいかなくなり没落してしまうー、よくある話です。

で、イケイケの頃はブレゲコレクターでもあったカロリーヌ。コレクションの一部としてブレスレットのようにつけられる時計を注文したのでしょう。(注:ナポレオンが皇妃ジョセフィーヌのためにパリの時計宝飾師に作らせたという説もあります。)

ですが、小さすぎてよく見えないっ!と、一般には普及せず。

19世紀後半に軍事用として大量生産された腕時計が、二度の大戦を経て多くの有名時計ブランドが誕生し、一般にも普及するようになったのです。

そして今や、スマホやスマートウォッチの時代。腕時計をしない人も増えてきましたが、私は腕時計が好き。好きなんです。

映画に学ぶ、大人の女性の腕時計

腕時計が注目される映画の多くは、戦争ものか、スパイものか、アクションものか、SFものです。

『007シリーズ』のオメガ、『栄光のル・マン』のタグ・ホイヤー、『ロッキー』のロレックスあたりが有名で、『スピード』のカシオG-SHOCKも話題となりました。

が、これらのほとんどは男性が着用しているもの。映画の中でも、女性の腕時計が注目されたものは少ないのです。

そんな中、ぜひ参考にしたい映画を発掘してまいりました。

映画『アニー・ホール』(1977年)

映画『アニー・ホール』は、しがないコメディアン、アルビーと歌手志望の女性アニーの恋愛を描いたウディ・アレン監督・主演の不朽の名作です。

この映画の中で、若干マンネリ期を迎えたアニーの誕生日にアルビーが腕時計をプレゼントするシーンがあります。

ブランドやメーカーはハッキリわかりませんが、茶色の革ベルトで手巻きの時計です。マニッシュで個性的なファッションを好むアニーは「これ欲しかったの」と大喜び。おそらく男性もので、革ベルトのクタり具合をみると、もしかするとこの時計はアルビーのお古なのかもしれません。

これ、これ!こういうのですよ。自分を飾るものとしてではなく、自分が好きなもの、自分に似合うもの、自分を知っているもの、としての腕時計。

こういう腕時計と、腕時計にまつわる思い出っていいですよね。

映画『エイリアン2』(1986年)

映画『エイリアン2』は、前作『エイリアン』(1979年)の唯一の生存者、二等航海士リプリーが、ふたたびエイリアンとの闘いに挑む映画です。

この映画でリプリーが着用している腕時計はセイコーの通称「リプリーモデル」
著名な工業デザイナー、ジウジアーロ氏がデザインを担当した腕時計です。ジウジアーロ氏は、車やカメラのほか、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアンのデザインも手掛けた人物。

このリプリーモデルは映画で注目を集め、その後、復刻版も発売されています。

私は今のところ、スパイ活動も戦闘の予定もありませんが、エイリアンもしくは、エイリアン級の厄介な人との闘いに備えておくのもいいかもしれません。

ぜひ、自分らしい腕時計選びの参考に。

ちなみに、私の愛用の時計はこちらです。

今回、紹介した映画はこちらです。

タイトルとURLをコピーしました