割り切るしかないの? 割り切ったほうがいいの?「割り切る」ことを考える【おすすめの映画】

割り切るしかないの? 割り切ったほうがいいの?「割り切る」ことを考える【おすすめの映画】

「好きなことだけやって生きていこう!」というムーブメントに触れるたび、「まぁ、そうは言ってもねー」と冷めた気持ちになってしまうのですが、どうして自分はそうなったんだろう?これでいいのかしら?と、思うこともしばしば。

世の中思い通りにはいかないこともある。嫌でもやんなきゃならないことはあるから、そこは割り切ってー。

 

そう!この「割り切り」です。

割り切ることは果たしていいことなのでしょうか。

人はなぜ割り切るのか?
割り切ったほうがいいのか?
割り切るしかないのか?
割り切れないときはどうすればいいのか?

「割り切り」に関するあれこれを、映画で学んでみましょう。

 

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人はなぜ割り切るのか

自分一人ではない環境では、他の誰かの考えや価値観が存在します。

それが自分の思いとは正反対のものであったり、相いれないことも少なくないでしょう。
特に職場においては「部分的には同意」「気持ちは分かるけどー」という、微妙な思いになることもー。

 

すべての人が全面同意に至ることは稀で、「まあ、このあたりが落としどころかな」「コレはコレでとりあえず片づけておこう」という「妥協する部分」が生じます。

 

「割り切り」とは、この「妥協」にある種の「利点」や「特典」を加えた気持ちではないかー、と思うのです。

そう考えると、「なぜ人は割り切るのか」は「利点や特典を得るため」という、一つの答えが見えてきそうです。

 

割り切ることで「生きる」ことを選ぶ  映画『スリー・ビルボード』ウィロビー署長

娘を殺害された母が建てた3枚の看板ー「善とは、悪とは何か」を問う作品です。

 

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怒りをぶつけてくる母親に対し、捜査の行き詰まりを説明するウィロビー署長。


-(C)2017 Twentieth Century Fox

市民や部下にも信頼されている彼は、温厚で有能な署長という面を持ちながら、そうでない部分を併せ持っていました。

ウィロビー署長は、信頼される署長としての役割を「生きる」ために、割り切っていたのかもしれません。

映画はウィロビー署長のある行動によって大きく展開し、「善は善、悪は悪なのか?」ということを問いかけてきます。

 

 

割り切ることで「成功」を選んだ映画『ラ・ラ・ランド』のセブとミア


-Summit Entertainment / Photofest / ゲッティ イメージズ

売れないジャズマンと、女優の卵が夢を追う姿を描いたこの映画。

思いを寄せ合う2人の「成功」の機会は微妙にズレてしまい、愛のために夢を捨てるべきかー、という苦しい選択に直面します。

 

先に成功を掴むのは男(セブ)のほうですが、彼は人気ミュージシャンになったものの、それは本当に自分がやりたい音楽ではありませんでした。

少しずつ距離ができるふたりー、ミアは一向に芽が出ないまま時が過ぎー。

 

2人は「割り切る」ことで、お互いが「これで良かった」と思える「成功」を掴んだのではないでしょうか。

 

 

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割り切るのはいいこと?

割り切ることで自分を守り、ときには大きな成功を掴むことができます。

しかし、メリットとデメリットを天秤にかけて「割り切る、割り切らない」を判断できるほど気持ちは単純ではないでしょう。

 

「割り切る」といいつつ、「いや、もっと自分の気持ちを押し通すべきだった」と後悔したり、割り切ることで「物分かりのいいフリ」をすることが辛くなったり、割り切ることが負の気持ちを生み出すこともあります。

 

割り切れないときにはどうすれば?

では、どうしても割り切れないときは、どうすればいいのでしょうか。

次に紹介する2本の映画は、とことん悩むこと、苦しむことが「再生」につながることを示しています。

 

映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』

故郷につらい思い出を抱えた男と、父を失った甥との心の交流を描いた映画です。

 

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完全に心を閉ざし辛い過去に向き合うことができない男は、甥の後見人になることで自分を取り戻していきます。
そこには「過去は過去として受け入れる」という姿があるものの、その姿は「割り切り」ではなく「再生」のように映ります。

 

 

映画『シッピングニュース』

幼少期に父親に受けた暴力の影に苦しむ男が、一族のルーツとなる土地に身を置き、人々との交流によって心の傷を癒していく姿を描いています。

トラウマがさまざまな障害となり苦しむ彼に、さらに「一族の過去の罪」や「悪天候」が襲いかかります。

 

が、これら、自分ではどうすこともできない出来事が、彼を再生させていきます。

これぞ、究極の割り切りなのかもしれません。

 

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