映画『トゥルー・グリット』(2010年)のザックリとしたあらすじと見どころ

西部劇
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映画タイトル:トゥルー・グリット

原題:True Grit

製作年:2010年 アメリカ

監督:ジョエル・コーエン イーサン・コーエン

映画『トゥルー・グリット』は、

アメリカの西部開拓時代を舞台に、父を殺害した男を追う少女と少女に雇われる保安官らによる復讐を描いた映画です。

1969年にジョン・ウェイン主演で映画化された原作「勇気ある追跡」を、コーエン兄弟がリメイク。コーエン兄弟が西部劇を作るとこうなる!を存分に楽しめる1本です。

キャスト

・ジェフ・ブリッジス(ルーベン・コグバーン)
保安官 過去の戦いで片目を失っている マティに雇われチェイニーを追う

・マット・デイモン(ラビーフ)
別件でチェイニーを追うテキサス・レンジャー

・ヘイリー・スタインフェルド(マティ・ロス)
殺された父の復讐に燃える少女 やたら弁が立つ

・ジョシュ・ブローリン(トム・チェイニー)
マティの父を殺したお尋ね者

・バリー・ペッパー(ラッキー・ネッド・ペッパー)
ならず者のリーダー

映画『トゥルー・グリット』の見どころと感想

(*ネタバレありです)

ParamountPictures/Photofest/ゲッティイメージズ

14歳の少女マティは、父を殺し金貨を奪って逃走している男に復讐するため腕利きの男を雇います。

マティが雇ったのは酒浸りで片目を失った保安官ルーベン。ルーベンはマティの話には乗り気ではありませんでしたが、マティの狡猾な交渉力と報酬の魅力によって復讐を引き受けることになります。

そこに別件でチェイニーを追うテキサスレンジャーのラビーフが合流。ルーベンとラビーフはマティを置いてチェイニーが逃げ込んだインディアン居留地に向かいます。

しかし、決死の覚悟で追ってくるマティ。

一時は仲間割れを起こす3人ですが、復讐の旅が始まります。

評)勧善懲悪ではない西部劇 コーエン兄弟が描く「真の勇者」

この映画には小生意気なマティの成長ストーリーがあり、一方では、今までの生き方を背負っていくしかないルーベンの生き方が描かれています。さらに小心者で堅物な自分と向き合おうとしているラビーフの姿。

映画の冒頭にある「この世は何かをしたら代償を払わなきゃいけない」という言葉がこの映画のテーマを浮き彫りにしていきます。

マティは父の仇であるチェイニーに復讐を果たすことができますが、一方で多くの代償を払うことになります。チェイニー以外の人間(ネッドやその手下たち)の命を奪い、力尽きるまで走り続けた愛馬リトル・ブラッキーも命を失います。

そしてマティ自身もチェイニーを銃撃した反動で大きな穴に落ち、そこで蛇に手を噛まれ片腕を失うことにー。

「何かを成し遂げようとする力だけではなく、大きな代償を受け入れる勇気があるもの」
これこそが「トゥルー・グリット=真の勇者」なのでしょう。

が、西部劇にありがちな勧善懲悪ではなく、ルーベンとチェイニーやネッドを紙一重として描き、スカッとはさせてはくれないコーエン兄弟らしさたっぷりの西部劇です。

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