映画『50歳の恋愛白書』(2009年)のザックリとしたあらすじと見どころ

映画『50歳の恋愛白書』(2009年)のザックリとしたあらすじと見どころ

映画タイトル:50歳の恋愛白書

原題:THE PRIVATE LIVES OF PIPPA LEE

製作年:2009年 アメリカ

監督:レベッカ・ミラー

◆映画『50歳の恋愛白書』は、

何不自由のない暮らしを送る「理想の妻」ピッパの現在と過去の物語です。

満たされない心を埋めるのは恋なのかー。

劇作家アーサー・ミラーの娘にして、名優ダニエル・デイ=ルイスの妻であるレベッカ・ミラーが原作・脚本・監督を務める大人の女のラブストーリーです。

 

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◆キャスト

・ロビン・ライト(ピッパ・リー)
優雅な暮らしを送る「理想の妻」

・アラン・アーキン(ハーブ・リー)
ピッパの夫 出版社の社長

・ブレイク・ライブリー(10代のピッパ)
母に反抗し家を出、失意の中ハーブと出会う

・キアヌ・リーブス(クリス・ナドー)
現在のピッパの隣人 浮気され離婚して実家に帰ってくる

・ウィノナ・ライダー(サンドラ・ダラス)
現在のピッパの友人

・マリア・ベロ(スーキー・サーキシアン)
ピッパの母 ピッパを支配的に溺愛する

・モニカ・ベルッチ(ジジ・リー)
ハーブの元妻

・ジュリアン・ムーア(カット)
若い頃のピッパの叔母のルームメイト 前衛アーチスト

◆映画『50歳の恋愛白書』の見どころと感想

(*ちょっとネタバレありです)

-(C)Lam Duc Hien,Photographer ©Central Films Sarl,Morena Films SL,BetterWide Limited,Lumiere International limited,LBF10Limite.2009,Studio Canal,All Rights Reserved.

夫ハーブの希望で都会から静かな田舎町に引っ越してきたピッパ。

ご近所は高齢者ばかりで、年の差婚の夫も高齢。
献身的に振舞う「理想の妻」ピッパの内心は満たされてはいませんでした。

 

そんなある日、冷蔵庫に靴下が入っていたり、キッチンが泥棒が入ったかのように荒らされる事態が発生。

ピッパはハーブがボケたのかと悩みますが、監視カメラをつけて見てビックリ!

夢遊病の自分が映し出されていたのです。

 

眠れなくなったピッパは深夜コンビニへ。そこで働く隣家の出戻りバツイチ男、クリスと親しくなります。

 

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今でこそ「理想の妻」のピッパですが、その過去は波乱万丈のものでした。

ヤク中の母に支配されて育ち、母のもとを逃げたした後は、自身も薬に溺れ居候先の叔母の友人カットに惹かれたりしながらやがてビッチ化。

 

そんなピッパに救いの手を差し伸べてきたハーブと出会いますが、当時のハーブは妻帯者。

で、この妻が夫ハーブの心変わりを察し、ハーブとピッパの目の前で拳銃自殺。

母とは理解し合えぬまま死別し、ハーブと結婚。一男一女の双子もうけ現在に至るー。

 

そして現在、ハーブとの関係に溝が生まれ、友人サンドラとの浮気現場を目撃したことを機に「離婚」を決意したピッパはー。

 

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また邦題にだまされてしまったわい。

 

同じ中年女性の恋愛を描いた映画『恋愛適齢期』のような恋愛ストーリーかと思いきや、これはピッパというひとりの女性の生き方の話ですよね。

 

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どちらかというと映画『ミルドレッド』と同じく、「子育てを終えた中年女性が第2の人生をどう生きるのかー」というお話です。

 

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で、そこに恋愛要素は必要でしょう、ということで35歳設定のキアヌ・リーブス(当時45歳)が登場するわけですよ。胸にキリストのタトゥーを入れたひねくれたキアヌが登場するわけですよ。

 

でも、そう簡単にくっつくわけにはいかないと言わんばかりの中途半端な関係にモヤモヤ。

「恋愛白書」とか言っておきながら、ちっとも盛り上がらないのです。

 

むしろ初老夫アラン・アーキンの枯れかかった色気が魅惑的なのです。

浮気相手になっちゃうウィノナ・ライダーがリアルすぎるメンヘラぶりなのです。

若い頃のピッパを演じたブレイク・ライブリーは、ちょうど人気ドラマ『ゴシップガール』の頃で、あのセリーナを感じさせてくれるわけです。

そして、登場シーンはちょっとなのに、出た!と思わせるジュリアン・ムーアがさすがなのです。

 

ま、考えてみたらアーサー・ミラーの娘でダニエル・デイ=ルイスの妻が、中年女の安っすいラブストリーなんてやるわけがないっすよ。

 

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この映画、ようはピッパさんが母親との関係を今なお引きずっている話なのです。

 

母を愛することができなかったことが、夫や子供たちとの関係にも影を落としているのではないか。

いくら頑張って「理想の妻」を演じても、それはホントの愛なんだろうか。

自分は人をちゃんと愛せているのだろうか。

 

ま、わからんではないですけどね、その気持ち。

 

 

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