映画タイトル:プレッピー・コネクション
原題:The Preppie Connection
製作年:2015年 アメリカ
監督:ジョセフ・カステロ
映画『プレッピー・コネクション』は、
1984年にアメリカで起きた学生デレク・オーティスよるコカインの密輸事件を描いた映画です。
デレクはなぜ犯罪に手を染めてしまったのかー。事件を起こした背景にある学生生活と友人や家族との関係を描きます。
キャスト
・トーマス・マン(トビアス・ハメル)
名門私立学校「セージ・ホール」の学生 労働者階級の家庭で育つ
・ルーシー・フライ(アレクシス・ヘイズ)
トビアスの同級生 トビアスは憧れを抱く
・ギジェルモ・アリバス(フィデル)
トビアスの友人 父親はコロンビア大使
・ローガン・ハフマン(エリス・タインズ)
トビアスの同級生 上流階級グループのリーダー的存在
アレクシスの恋人
映画『プレッピー・コネクション』の見どころと感想
(*ちょっとネタバレありです)
17歳のトビアスは、母の強い希望で名門私立校に入学します。
が、上流階級が多くを占める学校内で奨学金を受けながら学校に通うトビアスはイジメの対象に。
そんなある日、トビアスは憧れの女性徒アレクシスに話しかけられます。
彼女の目的は「マリファナ」。アレクシスの気を引きたいトビアスは「入手できる」と約束し、そこから麻薬の入手に手を染めていきます。
約束通りマリファナを手に入れたトビアスは、アレクシスら上流階級の仲間に(実は調達係)。がマリファナの使用がバレ、ひとりで罪をかぶったトビアスは停学処分に。
ほどなく復学したものの、トビアスを待ち受けていたのは麻薬を求める仲間たちでした。マリファナよりも効き目の強い「コカイン」の入手を目的に、友人フィデルを利用しコロンビアに渡るトビアス。
コカインの入手に成功したトビアスのウワサは他校にも広がり、販売ネットワークを築き荒稼ぎするようになりますが、やがて破滅へとー。
評)”若気の至り”では済まない少年犯罪の背景
友だちに加わりたいがために漫画本やゲームを万引きするー、という話は日本でもよく聞きますが、コカインの入手、しかもコロンビアに渡って密輸とはスケールがデカいというか、なんというかー。
こうした動機だからこそ危うくて切ない。おまけに本件は女子絡み。アレクシスに気に入られたいがために犯罪に手を染めていくのに、結局この三角関係が事件発覚につながっていく。若気の至りでは済まない話ですが、それ以上の言葉が見つかりませんっ!
学生がコロンビアからコカインを密輸!というと、スタイリッシュ(パケ写にやられた…)な犯罪ものを期待してしまいましたが、これは実話もの。
それゆえの中途半端な感じもしますが、主人公を苦しめる学校カーストと、そもそもその原因となった母親の無理解な期待。ホントにそんなにうまく行くのか!?と思わせておいて、きっちりヤバさを突き付けるコロンビアの麻薬組織。
ひとりの学生が犯罪を犯してしまう「背景」に見どころがある映画『プレッピー・コネクション』です。
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