映画『ザ・サークル』のザックリとしたあらすじと見どころ

映画『ザ・サークル』のザックリとしたあらすじと見どころ

映画タイトル:ザ・サークル

原題:THE CIRCLE

製作年:2017年 アメリカ

監督:ジェームズ・ポンソルト

◆映画『ザ・サークル』は、

IT企業に就職した女性が、自らの24時間をネットに公開し「隠し事のない世界」の実現を目指す姿を描いた映画です。
ネットに自分を晒す「隠し事のない世界」は本当に平和なのかー。

 

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◆キャスト

・エマ・ワトソン(メイ・ホランド)
大手IT企業「サークル」の新入社員

・トム・ハンクス(イーモン・ベイリー)
「サークル」のCEO

・ジョン・ボイエガ(タイ・ラフィート)
「サークル」の創設者のひとり

・カレン・ギラン(アニー・アラートン)
メイの同僚

・エラー・コルトレーン(アーサー)
メイの地元の友人

◆映画『ザ・サークル』の見どころと感想

(*ちょっとネタバレありです)

-STX Entertainment / Photofest / ゲッティ イメージズ

コールセンターでクレーム対応の仕事に就くメイ。

アーミッシュな暮らしをおくる両親のもとに育ちますが、父は半身不随の障害を抱え母はその介護。

そんな両親を経済的に支えたいと願うメイは、友人アニーの口利きで大手IT企業「サークル」に転職します。

 

同社のSNS「トゥルーユー」の顧客サポート担当に就いたメイ。

社内のコミュニティ活動にも積極的に参加し、自身のSNSアカウントを開設します。

 

そんなメイのもとに旧知の友人アーサーが訪ねてきます。

アーサーが鹿の角で作った手作りシャンデリアの画像をメイがSNSに上げたことから、「鹿殺し」と中傷され殺害予告まで受けていると。

メイの弁解も及ばず、アーサーはメイと距離を置くようになります。

 

ある日、趣味のカヤックで事故を起こしたメイ。このことがきっかけとなり、SNS専用の超小型カメラ「シーチェンジ」を用いたプロジェクトに抜擢されます。

「他人に知られて不都合なことー「隠し事」があるから世の中が悪くなる、隠し事のない世界になれば争いもなくなる」、というベイリーの信念に共感したメイは、「シーチェンジ」を装着して自身の24時間を公開することにー。

自分自身だけでなく両親のプライバシーまでも、ぜーんぶ公開してしまいます。

 

「透明化」によって一躍有名になったメイは、社内の重要会議にも出席しするようになり、選挙の投票にもリンクさせられるよう「サークル」への加入の義務付けなどを提案します。

 

そして「サークル」は、SNSを使って行方不明者らを捜索する新サービス「ソウルサーチ」を立ち上げます。

発表の壇上に立つのはメイ。

メイの呼びかけによって、逃走中の犯罪者を10分足らずで探し出すことに成功し、次なるターゲットは一般人にー。

 

「アーサーを探そう」と聴衆に煽られたメイはー。

 

――――――――

 

「隠し事のない世界」が平和なんでしょうかね。

この会社のCEOとは絶対に話が合わんな、ワタシはー、と思って見ていたら、案の定お偉いさんたちはしっかり隠し事をもっているんですよ。

 

で、それを暴こうとするのが創始者のひとりでありながら閑職に追いやられているタイ・ラフィート。何かやってくれそうな「顔」のジョン・ボイエガです。今回はチョッと活躍してくれます。

 

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「見られていないと思ったから悪いことをしてしまった」と、カヤック無断拝借―転覆事件を反省するメイですが、このあたりの考えの単純さが逆に恐ろしい(だからズル賢いCEOたちにつけこまれるわけですが)。

「人に見られていると悪いことをしない」って、そんな簡単な話じゃないでしょうにー、と、人が見ていようと見ていまいと、悪いことを(もちろんいいことも!)してきたワタシは思うのです。

 

誰にも見られない、見せられない自分の善も悪も引き受けること、それが「自分を生きる」ということではないのかー、と。

 

ネットの中には聞こえのいい言葉も多くて、素直な人ほど影響されてしまうんだろうけど、よく考えないとトンデモナイことになるよ、という警鐘にはなっているのでしょうね、この映画。

 

ですが、「ネットは怖いよ」「監視社会ってヤダね」「プライバシーを守ろうね」という人間らしい着地点ではなく、隠し事のない世界が広がるブラックなラスト。

 

とっても気持ち悪い映画です。

 

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エマ・ワトソン、トム・ハンクスという豪華キャストに見合わないB級感(映画のキャッチコピー は”『いいね!』のために、生きている。”ですよ!こりゃビックリ!)も見どころの一つです。

 

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