思い切って仕事を辞めたのに‥‥‥、思うような生き方ができないあなたにおすすめの映画

仕事を辞めたおすすめの映画

「このまま仕事をしていたら、間違いなく死んでしまう」

過重労働や人間関係、仕事内容とのミスマッチなどに大きなストレスを感じ仕事を辞めた人は少なくありません。が、仕事から解放されたくて退職したものの思うような生き方ができない。

その原因には、①無計画だった ②現実をよくわかっていなかった ③自分は何をしたのかハッキリしていなかったなどがあるのでしょうか。

そんな仕事を辞めたけど思うような生き方ができない人に、ぜひ見ていただきたい映画をご用意しました。

映画『アルゴ』に学ぶ、「計画だけじゃダメ!体験が必要」


WarnerBros./Photofest/ゲッティイメージズ

今の仕事を辞めたい一心で、「とにかく辞める」「先のことは辞めてから考える」という辞め方。

「ストレスでパンパンの頭で考えても、いい考えなんて出るわけないっ!」「とにかく辞めてからゆっくり考える!」と強行的に退職したはいいけれど、辞めてから思う、「このままでいいんだろうかー」

私も一度はこれを体験しました。

「とりあえずやってみよう」と思うことも、「なんか面白そう」と思う余裕もなくなり、「働かなくては収入がない!」という現実に直面し、結果再就職をしました。

で、それから数年経って二度目の退職は計画的に実行。過重労働や人間関係、給与云々の不満は、前回の退職とさほど変わりはなかったのですが、再び同じ過ちを犯すわけにはいきません。退職後の生活設計や資産運用について入念に計画を練りました。

「月々食費はこのくらいかなー」というザックリ勘定ではなく「予算」を決め、退職する数ヶ月からその予算内で生活し、「仕事を辞めて収入が減るとこうなる」という生活感覚をわが身に叩き込んだのです。そのうえで退職し、現在に至ります。

計画は頭や机上、PC上でするのではなく、体験しておくことが重要。

そのことを教えてくれる映画は、イラク革命下で起きた「アメリカ大使館占拠事件」を舞台とした映画『アルゴ』(2012年)です。

架空のSF映画「アルゴ」の制作を計画し、救出を待つアメリカ人をそのロケハンとしてイラクを訪れていたことに仕立てます。

イラクには責任者のトニー(ベン・アフレック)ひとりが乗り込みますが、その裏ではホンモノさながらの脚本の準備、スタジオ確保、大々的なプロモーション活動が行われます。本当に映画撮れるんじゃないの?というくらいの綿密さです。

しかし、こうして綿密に練られた計画でも、すべてが思い通りには進まずー、この先は映画でお楽しみください。

映画『ウディ・アレンの重罪と軽罪』に学ぶ、「灰色の現実から目を背けてはいけない」


OrionPictures/Photofest/ゲッティイメージズ

仕事を辞めて社会とのつながりが希薄になると誰かとつながりたくなります。職場の人間関係やなんやかんやで消耗した経験から、「信用」とか「価値」とか「人とのつながり」みたいなキレイな言葉に心を動かされます。そして、そんな言葉で自分の未来を想像したくなります。

が!世の中そんなにキレイなもんじゃない。

「向き不向き」とか「幸不幸」とか「善悪」とか、とにかく白黒ハッキリつけなきゃ落ち着かない性分の人は、ぜひこちらの映画『ウディ・アレンの重罪と軽罪』(1989年)を参考に。

仕事も恋もうまくいかないイジイジ中年(ウディ・アレン)と、成功者の眼科医の人生の交錯を描きながら「罪とは何か」を問う映画です。

ネタバレになりますが、いわゆるハッピーエンドではありません。「世の中こんなもんよ。不条理なことだらけよ」を冷笑的に提示してきます。

さて、どうします?正義の拳を突き上げますか?正論で立ち向かいますか?甘んじて受け入れますか?いずれにしても、現実から目を背けてはいけません。泣きながら撤退するときも、現実をガン見して散りましょう。

映画『リミットレス』に学ぶ、「目的と手段をはき違えない」


(C)2011 RELATIVITY MEDIA.

「自分は何がしたいのかよくわかっていなかった」

「自分探し」でぶち当たる定番の壁ですが、少し難しく考えすぎてないでしょうか?
「自己投資」「いろんな人と会う」「ブログで発信する」「Twitterでフォロワーを集める」は目的ではなくてすべて手段です。なのに、それをやることに必死になって「やりたいこと=目的」にすり替わってやしませんか?

映画『リミットレス』(2011年)は、作家志望のエディ(ブラッドリー・クーパー)が脳を100%活性化させる薬に手を出したことから人生を狂わせていく話です。

脳が100%活性化されると、そりゃもうナンデモできます。アッというまに原稿を書きあげ(うらやましい)、投資話で大儲け(超うらやましい)。しかし薬の効果がなくなると元の冴えない自分に戻ってしまいます。やがてエディは薬を手に入れるために手段を選ばなくなります。

薬が何かを成し遂げるための「手段」ではなく、薬を手に入れること自体が「目的」になってしまったエディはー。

さて、「自分やりたいことを探す」ことが目的なのでしょうか?多分それも何かの手段だと思います。で、その何かを突き詰めると「人間はなぜ生きるのか?」とか「人生の目的は何か?」みたいな究極の問いになっていくのです。

そんなことは、みんなわからない。わからないから生きている。自分探しもほどほどでいいのです。

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