映画『シリアナ』(2005年)のザックリとしたあらすじと見どころ

映画レビュー
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映画タイトル:シリアナ

原題:SYRIANA

製作年:2005年 アメリカ

監督:スティーヴン・ギャガン

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◆映画『シリアナ』は、

中東の架空の国シリアナを舞台に、石油利権に絡む陰謀を描いた作品です。

エネルギー関連企業、CIA、シリアナ王族、テロリストの動きがそれぞれに描かれ、それらが交差した衝撃の結末へ―。

原作は、CIA工作員であったロバート・ベアのノンフィクション『CIAは何をしていた?』

製作総指揮をつとめたジョージ・クルーニーが、アカデミー賞助演男優賞を受賞しています。

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◆キャスト

・ジョージ・クルーニー(ボブ・バーンズ)
ベテランCIA諜報員 過去にイランで高性能爆弾を横取りされるという失敗を犯している

・マット・デイモン(ブライアン・ウッドマン)
エネルギー関連企業を相手にするアナリスト

・ジェフリー・ライト(ベネット・ホリデイ)
エネルギー関連企業の調査にあたる弁護士

・クリス・クーパー(ジミー・ホープ)
合併予定のキリーン社の経営者

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◆映画『シリアナ』の見どころと感想

(*ちょっとネタバレありです)

-WarnerBros./Photofest/MediaVastJapan

大きく4つの世界が同時に描かれ、その背景や進行を理解するのにかなり手こずる映画です。

ザックリ整理すると、

 

●1つは「CIA諜報員ボブ」をめぐる話。

長年中東で活動していたCIA諜報員のボブは引退を考えていましたが、指令によりシリアナ王国の長男ナシール王子(アレクサンダー・シディグ)を排除する任務に就きます。

が、これに失敗し自らも拘束。暗殺計画の証人となるボブは、CIAからも命を狙われる危機に陥ります。

 

●2つめは「シリアナ王国の後継者問題」の話。

ナシール王子は、石油の取引相手であるアメリカに依存した父ハマド王による現体制と対立。「脱アメリカ」による民主化を目指しています。

ハマド王のパーティで不慮の事故により息子を亡くしたアナリストのブライアンは、ナシール王子と親密になり、民主化運動を支えます。

 

●3つめは「アメリカのエネルギー企業の合併問題」の話。

大手2社の合併が計画中。コネックス社側の弁護士ベネットは、合併相手のキリーン社が司法省から不正をマークされていることに気付き、自社に優位に合併を勧めようとしていきます。

ベネットのボス、ホワイティング(クリストファー・プラマー)は、アメリカ政財界のフィクサー。
アラブ諸国におけるアメリカの力を維持するため、ハマド王の次男メシャール王を後継者に推し、ナシール王と対立。裏で暗殺を計画します。

 

●そして4つめは「イスラムのテロリスト」の話。

石油会社の合併により、パキスタンからの出稼ぎ労働者は職を失ってしまいます。その子供たちはイスラム神学校でテロリストの影響を受けていきます。

そのテロリストは、かつてボブから高性能爆弾を横取りした人物。

CIAと政財界のボスの動きを知ったボブは、ナシール王子に暗殺の計画を知らせようとしますが-。

 

 

この4つの話が過去の話も含めて同時進行するから、めちゃくちゃややこしい。

でも根っこはつながっているんですよね。実際の中東情勢の裏にもこんな動きがあるんじゃないか、とリアルに思わせます。

 

アメリカ映画の「自分たちの世界の闇をえぐり出す力」のスゴさを実感する、『シリアナ』はまさにそんな1本です。

 

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