【 勝負服 と 私 】メイショウサムソンは再び語る

【 勝負服 と 私 】メイショウサムソンは再び語る

― 本日は「 勝負服 」について、元JRA競走馬メイショウサムソンさんにお話を伺いたいと思います。

 

メイショウサムソン(以下略) はい、こんにちは。ご無沙汰しております。 本日もよろしくどうぞ。

 

― 本日のテーマは「勝負服」ですが、

 

ワシがここ一番!というときの「勝負下着」は、ロイヤルブルーのブリーフ…、

 

― サムソンさん、ちょっと待ってください。「勝負下着」ではなく「勝負服」です。

 

服?  ワシはいつも「パンイチ」ですが?

 

ー いや、パンツも履いてませんよね?「まっぱ」ですよね。

 

まっぱちゃう! 「鞍」があるやろ。「エプロンのみ」と一緒。正式なスタイルや。

 

― いや、エプロンとかパンツの話じゃなくて、勝負服。ジョッキーの皆さんがレースのときに着用する服の話です。

 

はいはい、アレね。そうやったね。あれ「勝負服」って言いよったな。

 

ー その勝負服について、競走馬界のファッションリーダーことメイショウサムソンにご解説いただきたいとー、

 

ファッションリーダー! いくらなんでも「競走馬界の菅田将暉」は言い過ぎやで。 綾野剛、綾野剛やな。

 

ー 菅田将暉とも綾野剛とも言ってませんよ、あつかましい! ドン小西、ドン小西ですよ。

 

ドン小西…。

 

ー 「競走馬界のドン小西」こと、メイショウサムソンさんに「勝負服」について語っていただきます。

 

ドン小西…。 それ、須貝のことじゃ……。

 

― なお、本日予定しておりましたテーマ「名勝負」は、ゲストのウオッカさん、ダイワスカーレットさんのスケジュールの都合がつかず、変更となりました。たいへん申し訳ございません。

 

また、代役かい。 で、アイツら何で出られへんねん?

 

― ウオッカさんはアイルランド在住、ダイワスカーレットさんは、子育てで忙しい、と。
ダイワスカーレットさんからは、

「男は種付けさえすればいいけど、女は産んで育てなきゃいけないんです!ワンオペなんですよ!クッソ忙しいんですよ!」

というお返事をいただいております。

 

うわっ、キツイな。若い頃はめちゃくちゃ可愛かったのになー。女も子供産んだら変わってまうな。

 

- いま、全女性、全牝馬を敵にまわしましたよ。

 

えっ?!

 

では参りましょう!

 

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勝負服 って、何で区別されているの?

 勝負服

- ますは勝負服ってさまざまな色、柄がありますが、アレはなんの違いなのか、ということですが、

 

はいはい、じゃあ問題です!

『勝負服は何によって分けられているのでしょうか?』

 

⑴ 厩舎別、つまり調教師別ね
⑵ 馬主別
⑶ ジョッキーの気分別、好み

 

- ⑵です。

 

もー!あっさり答えすぎ! もうちょっと悩んでくれな、盛り上がらんやん。
「ファイルアウンサー?」って言いたいやん!
ホントに⑵でいいですか?
「ファイル〜アウ〜ンサ〜?」

 

- ⑵です。

 

ハイ!正解です!素晴らしい!! 勝負服は馬主別に決まっております。
ちなみにワシの馬主は松本好雄さんで、勝負服は、青をベースに桃色の襷柄で袖も桃色。
えーやろ?コレ。なんか可愛らしいやろ?「キキとララ」みたいやろ? たぶん女子人気高いで。

 

- 色や柄って、なにか決まりがあるんですか?

 

いい質問ですねぇ! 詳しい説明はJRAから拝借しましょう。
はい、ドン! ドン小西。

標準色は13色(赤、桃、黄、緑、青、水、紫、薄紫、茶、えび茶、ねずみ、黒、白)。模様は輪、一文字、帯、山形(ひし山形、のこぎり歯形)、たすき、縦じま、格子じま、元ろく(チェス盤のような模様)、ダイヤモンド、うろこ、井げたかすり、玉霰、星散、蛇の目または銭形散があり、1つの服色について、胴と袖・地色と模様に1色ずつの最大4色まで使用できる。  (引用元:JRA競馬用語辞典

おすすめの勝負服

― ではサムソンさん的に、「コレはおすすめ!」という勝負服を教えてください。

 

そりゃ自分とこのよ。よそのすすめるとかできひんやん。そんな「馬でなし」ちゃうでワシ。

 

- そこをあえて。 メイショウの次にー、ということで構いませんので。

 

だったら、やっぱりアレかな。サンデーレーシングさんとこの…。

 

- でた! やっぱりそうですか。大手志向! 大企業志向!

 

いやいや、あれカッコいいもん!速そうに見えるやん?
一度でいいから袖通してみたい!って、ワシが着るんやないけど。

黒に赤の十字の襷やで! で、袖は黄色と黒の縞。あのデカデカとした赤のバッテンがレース中も目立つねん。目の前にあのバッテンがあったら、「あ、進入禁止? これより前に行ったらいかんねんな」って思ってしまうねん。

 

- ほかには?

 

金子さんとこのアレも憧れたな。

 

― 金子真人ホールディングス、あのディープインパクトさんの。

 

そうそう。 黒に黄色の鋸歯型、袖は青。キリッとしとるもんな。
デニムアンドルビーちゃんもお父さん譲りで、よう似合うとった。

 

― 他に印象的な勝負服はありますか?

 

好き嫌い言うのとはちゃうけど、ラフィアンのー、

 

― あ、あの赤と緑のー、

 

そうそう! 「クリスマスか!」「トナカイか!」ってな。ま、可愛いけどな。

 

― じゃあ、逆に「コレはどうなん?」というのは?

 

ワシも色々付き合いがあるんで言いにくいんやけどー、 社台の吉田さんとこの、あの縦縞な。

 

― 黄色と黒のー、

 

そうそう、アレ、目にしんどいねん。
「この線は真っ直ぐでしょうか? 長さは同じでしょうか?」みたいな錯覚テストあるやん? アレかと思うねん。「多頭出し」とかされたら、目がもたんって。

 

- それに比べるとメイショウさんの勝負服は目にもやさしいですよね。

 

そうや! 空の青と桜のピンク! 目にも地球にもやさしいメイショウさん!

 

― では、「正直コレはダサいっしょ!」という勝負服は?

 

それは言われへんよ。 ワシ今、種牡馬としても大事なときやねん。

 

- そこをなんとか…、ね。

 

じゃあ、ここだけの話やで。ナイショやで。あえて言うなら、あの演歌の大御所のー、

 

― サブちゃん! キタサンの大野商事 の勝負服ですね!

 

声が大きいっ!

 

- 黒に茶色の3本線(三本輪)の勝負服ですよね。

 

地味やん、あれ。

 

― シックでいいと思いますけどね。

 

黒に茶色って、「う◯こ」やん、「う◯こ」の色やん。
調子が悪いときの「う◯こ」の上に、調子がいいときの「う◯こ」3本。

「う◯こ」乗せて、二千も三千も走れんって。
キタサンブラック偉いな。さすがやわ。感心するわ。

 

― 私は何もコメントいたしません! 話題を変えましょう。

 

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勝負服の進化にもあの人の力が!

- 今の勝負服は、「エアロフォーム」「エアロタイプ」と言われるもので、ピタッと身体にフィットするものですよね。

 

そうそう。1989年にアメリカに遠征していた武豊君が持ち帰ってきてな。
「こっちの方がええで、空気抵抗も少ないし動きやすいで」っておすすめしてな、で、日本でも一気にエアロが主流になったんよ。豊君はスゴイね。

ワシも豊君が乗るまでは、おかーちゃんが買うてきた「グンゼのパンツ」やったけど、豊君が「サムソン君、それカッコ悪いで。ピタッとしたこれ履いてみんか?」ってブリーフをプレゼントしてくれたんよ。それ以来ずっとブリーフ!

 

- いや、パンツ履いてないでしょ、まっぱでしょ!

 

まっぱ言うな! エプロンのみ!

 

― それもおかしいでしょ。ではこのあたりで「勝負服」を終わります。
元JRAの競走馬「競走馬界のドン小西」ことメイショウサムソンさん、本日はありがとうございました。

 

はい、またいつでもどうそ。

 

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このインタビューは、筆者の脳内で行われたものです。

各社勝負服の解説で、一部不適切な表現がありましたことを謹んでお詫びいたします。

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