映画『ギター弾きの恋』(1999年)のザックリとしたあらすじと見どころ

ヒューマンドラマ

映画タイトル:ギター弾きの恋

原題:SWEET AND LOWDOWN

製作年:1999年 アメリカ

監督:ウディ・アレン

 

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◆映画『ギター弾きの恋』は、

才能がありながら傲慢で自分勝手な態度で周囲を翻弄するギター奏者の男を描いた物語です。

ジャズ愛好家でミュージシャンでもあるウディ・アレンが描く、音楽と音楽家の「業」とはー。

 

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◆キャスト

・ショーン・ペン(エメット・レイ)
天賦の才能に恵まれたジプシージャズのギタリスト

・サマンサ・モートン(ハッティ)
口のきけない娘

・ユマ・サーマン(ブランチ・ウィリアムズ)
上流階級の女性

・アンソニー・ラパーリア(アル・トリオ)
ジャズクラブの用心棒

 

◆映画『ギター弾きの恋』の見どころと感想

(*ちょっとネタバレありです)

-Sony Pictures Classics / Photofest / ゲッティ イメージズ

舞台は、1930年代のシカゴ。
マヌーシュジャズの天才ギタリスト、エメット・レイは、その演奏で人々を魅了していました。

が、エメットは、娼婦の元締めや女遊びなど、芸術家らしい破滅的な一面を持ち、性格も傲慢で周囲を困らせてばかり。

そんなある日エメットは、口のきけない娘ハッティと知り合います。
ハッティの純粋でまっすぐな愛に心を動かされるエメットですが、あっさり上流階級の美女ブランチに乗り換え、結婚。

しかし、ブランチも自己中心的な性格で、エメットとはそりが合わず、ブランチの浮気がもとで破局します。

ハッティの元に戻るエメットですがー。

 

―――――――

 

つまり、イタイ男の話ですよ。

せっかくの才能に恵まれていながら、粗暴で自分勝手な行動で周囲を困らせてしまう。たぶんエメットは、自分の才能を信じ切れていなかったんじゃないか、と思うんですよね。

 

マヌーシュジャズの名ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルト(こちらは実在の人物です)に憧れ、ジャンゴの姿を見るたびに失神するエメットは、もはやギャグなんですが、エメットの周囲の人に対する傲慢で不遜なふるまいは、自分の才能に溺れているからではなく「自分はこんなもんじゃない」という渇望の現れにも思えるんですよね。

周りが賞賛すればするほどイラ立ってしまい、それに甘んじているように映る自分自身を壊そうとするー。

……、これが芸術家なんでしょうな。

 

ウディ・アレンはこうした「作り手の葛藤」を多くの作品で描いています。
その葛藤を笑いながらも愛する作品が多いなか、この映画は結構シリアスでイタイ。
笑えるシーンもあるんだけど、それがかえって悲しくなるんです。

 

エメット演じるショーン・ペンは、私の好みとしては少々やりすぎの感もありますが(本作でアカデミー賞主演男優賞にノミネート/ちなみに受賞したのは『アメリカン・ビューティ』のケヴィン・スペイシー)、ギターを弾く姿(たいそう練習したそうな)は、ホントにセクシーで見入ってしまう。

が、この映画で目を引くのは、口のきけない娘、ハッティを演じたサマンサ・モートン(こちらは助演女優賞にノミネート/こちらは『17歳のカルテ』のアンジェリーナ・ジョリーが受賞)でしょう。

 

サマンサ・モートンの表情に、汚れちまった心を揺すぶられたのはエメットだけじゃないっ!

私もよ!

 

 

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