ブログを続ける方法! 「自己開示下手」が恥ずかしさを克服するおすすめの3冊

ブログ本と読書

自分が好きなことや興味があることを中心とした個人的な雑記ブログでは、書く人の内面が強く映し出されます。「どんな人が書いているのか」が読者の関心の的となり、それがブログの評価(PVとか収益性とか)にもつながるので「自己開示」したほうがイイといわれます。

けれども人生の目標とか、学んだこととか、今の悩みとか、そうした「自分語り」はもちろん、好きなことを思い入れたっぷりに語るのも、またそれを読むのも、ちょっと恥ずかしくなる。そんな自己開示が苦手な人もいるはずです。

そういう人はブログには向かないってあきらめるしかないのでしょうか? いえ、自己開示下手は下手なりのブログの作り方があるはずです。

今回、3冊の本を参考に、自己開示下手が恥ずかしさを克服してブログを書き続ける方法をまとめてみました。

「好きなこと」は「恥ずかしいこと」と自覚しよう

「好きなこと」というのは個人的な趣味嗜好です。「好き」に理由もなければ、良し悪しもないはず。

なのにブログを書いていると「こんなこと書いたらアホと思われそう」とか「誰が共感する?」いうような人の目を気にする気持ちが沸き起こります。そしてちょっとでもよく思われたい(誰に?)ために、カッコ良く書こうとする「自己偽装」が始まります。

その自己偽装の痕跡が、これまた恥ずかしい。

こういうときに自己啓発本であれば、「自分を偽らないようにしましょう」「自分を正しく理解しましょう」と「自己開示」に導くのでしょうがー。

「恥ずかしさ」を凌駕する「好き」の力!おすすめの3冊

「自分の好きなことをモロ出しするのは恥ずかしい」は、当たり前の感覚です。しかし世の中には惜しげもなく「好き」を出し切っている大人たちがいます。

その様子がよく分かる3つの本をご紹介しましょう。

『ともだちシネマ』中野翠 石川三千花

とても仲のいいおふたりが「好きな映画」について、容赦なく語りまくるコラム集です。

1996年発刊なのでネタはかなり古いですが、当時すでに大御所であったメリル・ストリープをイジるくだりは絶品です。

このおふたりは基本的にメリルさんを評価していないので「演技が鼻につく」「はしゃぎっぷりが似合わない」と言いたか放題。でもそう言いつつ、とても細かいところまで実によく見ているんです、メリルさんを。映画をお仕事(中野翠さんはコラムニスト、石川三千花さんはエッセイスト・イラストレーターです)にしているとはいえ、ここまで突っ込んだことが言えるのは、メリルさんと映画がなにより「好き」だから。

そして2017年、メリルさんは、映画『マダム・フローレンス!夢見るふたり』の演技で、「愛嬌すら感じた」と、中野さんにも高評価を得ております。めでたし、めでたし。

◆そのメリルさんの怪演っぷりはこちらの映画でご確認ください。

『寝る前に読む一句、二句。』夏井いつき ローゼン千津

TV番組の「毒舌俳句先生」としておなじみの夏井いつきさんが、俳句について熱く語ります。といっても俳句の作り方や解釈鑑賞という視点ではなく、俳句を語ることで人生の悲喜こもごも共感する、という切り口です。

語り相手となるのは、夏井さんの実の妹ローゼン千津さん。俳句の知識や理解もあり、かつ遠慮なく語り合える相手です。高浜虚子らの俳句を題材に、それに関する思いや日常のことを姉妹であーだこーだ語ります。

「俳句が好き、俳句を通していろんな考えが広がるのが好き」
そういうおふたりの「好き」がグイグイくる1冊です。

『笑う洋楽展』 みうらじゅん 安齋肇

NHKBSの深夜番組「笑う洋楽展」を書籍化した本書。このおふたりなのでご想像の通り、かなり型破りな「好き」が満載です。

TVでは元ネタとなる洋楽のミュージックビデオを観ながら「毛が濃い」だの「セットが奇抜すぎる」だのとイジリ倒すのですが、書籍ではもちろん映像ナシ。つまり、その曲の映像を知っていることが前提の本です。

「いや、この本買う人って番組見てるよね」「放送でカットされたトークも載せといたから」といわんばかりの、「好き」が「好き」に向けて「好き」をゴリ押ししている1冊です。

ブログは誰かに向かって「好きなこと」を語るように書く

この3冊の共通点は「対話形式」という形をとっていることです。それもインタビュアーを相手にしたものではなく、友人や姉妹など気心の知れた間柄で自由に語りあったものです。なので勝手な解釈や個人的な思い入れなど、あらたまると恥ずかしくなるようなことでも容赦なく吐き出されています。それがオモシロいのです。

ブログを書くときに、好きなことをモロ出しするのは恥ずかしいな、と思ったら、目の前の誰かに語りかけてみてください。たとえば、目の前の「みうらじゅん」に。

みうらじゅんさんと「好きなこと」を話しながら書くと「恥ずかしさ」がイイ感じで「オモシロい」ものになり、自己開示下手なりのブログが書けるような気がしませんか?

ぜひ、周りに注意しながらお試しください。

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