映画『サバービコン 仮面を被った街』(2017年)のザックリとしたあらすじと見どころ

サスペンス/ミステリー

映画タイトル:サバービコン 仮面を被った街

原題:Suburbicon

製作年:2017年 アメリカ

監督:ジョージ・クルーニー

映画『サバービコン 仮面を被った街』は、

1950年代の架空のニュータウンを舞台に人種差別と保険金殺人の顛末を描くクライムコメディです。
ジョージ・クルーニー監督にコーエン兄弟脚本、マット・デイモンとジュリアン・ムーアでおもしろくないわけがない、はずなのですがー。

キャスト

・マット・デイモン(ガードナー・ロッジ)
新興住宅に家族と暮らす

・ジュリアン・ムーア(ローズ / マーガレット:二役)
交通事故で車いす生活(ローズ)
ローズの双子の妹(マーガレット)

・ノア・ジュープ(ニッキー・ロッジ)
ガードナーとローズの息子

・オスカー・アイザック(バド・クーパー)
保険調査員

・グレン・フレシュラー(アイラ・スローン)

映画『サバービコン 仮面を被った街』の見どころと感想

(*ちょっとネタバレありです)

Hilary Browyn Gayle (C)2017 Paramount Pictures. All rights reserved.

1959年、閑静な住宅地 サバービコンに引っ越してたアフリカ系アメリカ人マイヤーズ一家。一家をこころよく思わない白人住人らは、家の周囲を壁で囲い嫌がらせを始めます。

隣家のロッジ家は交通事故で車椅子生活となった家長ローズとその夫ガードナー、息子のニッキーの3人暮らし。ローズはニッキーにマイヤーズ家の息子アンディと仲良くするように言い聞かせます。

そんなある夜、ローズ家に強盗が。たまたま訪れていたローズの双子の妹マーガレットを含め全員がクロロホルムで気絶させられます。ガードナーとニッキー、そしてマーガレットは助かりますが、ローズはそのまま帰らぬ人に。

事件後からマーガレットはニッキーの母親代わりとして同居を始めます。

ほどなく強盗犯が捕まり、警察に呼ばれたガードナーとマーガレットは犯人の面通しをします。が、見覚えのある顔に「この人ではない」と答える2人に息子ニッキーは不信感を抱くようになります。

ローズには多額の保険がかけられており、保険調査員が訪ねてきたことから事態は一転。

そして隣家に対する住民らの嫌がらせはエスカレートしー。

評)何かが足りない、クルーニー✕コーエン兄弟

物語はここからさらに二転三転するものの、なかなかおもしろくならない。何かが足りない。ひねりが足りないのか。サスペンス的などんでん返しもなく順当に罰が下っていく展開には、意外性もなければカタルシスもないのです。

古き良きとアメリカと黒人差別、”壁を作る”という当時のトランプ大統領の政策への批判。こうした社会全体の大きな悪と保険金殺人という個人的でクラシカルな悪を交差させる作りに見どころはあるものの、終わってみれば個人的な犯罪がバタバタと描かれていただけの印象で、隣家の結末もどっちつかずです。

監督はジョージ・クルーニー。俳優としての幅広いキャリアは言うまでもなく、監督としてもヒット作を生み出してきたクルーニー。本作で脚本を手掛けたコーエン兄弟作品(『バーン・アフター・リーディング』(2008年)ほか)への出演も多い。マット・デイモン、ジュリアン・ムーアという手堅いキャストで期待も高まる本作でしたが、期待が大きすぎたせいか、物足りないものでした。

見どころは保険調査員を演じるオスカー・アイザック。この映画が持つブラックでアイロニカルな魅力を充分に体現しています。コーエン兄弟はこの役にジョージ・クルーニーをイメージしていたとも。なるほど。

映画『サバービコン 仮面を被った街』 よろしければお試しを。

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