映画『スモーク』(1995年)のザックリとしたあらすじと見どころ

ヒューマンドラマ

映画タイトル:スモーク

原題:SMOKE

製作年:1995年 アメリカ・日本合作

監督:ウェイ・ワン

 

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◆映画『スモーク』は、

タバコ屋の店長と書けなくなった小説家、訳ありの黒人青年の3人を軸に、それぞれの過去と現在を描いた群像劇です。

アメリカ人作家、ポール・オースターの書き下ろし『オーギー・レンのクリスマス・ストーリー』を基に映画化され、オースターは映画の脚本も担当しています。

 

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◆キャスト

・ハーヴェイ・カイテル(オーギー)
ブルックリンでタバコ屋を営む男。

・ウィリアム・ハート(ポール・ベンジャミン)
強盗事件に巻き込まれた妻を亡くして以降、書けなくなった小説家。

・ハロルド・ペリーノ・Jr(ラシード/トーマス・コール)
ギャングに追われる黒人青年。

・フォレスト・ウォテカー(サイラス・コール)
左腕が義手の車の修理屋。

・ストッカード・チャニング(ルビー)
オーギーの元恋人。17年ぶりにオーギーを尋ねてくる。

 

◆映画『スモーク』の見どころと感想

(*ネタバレなしです)

-Kobal/MIRAMAX/TheKobalCollection/WireImage.com

タバコ屋が舞台の中心だけに、煙(スモーク)のエピソードが印象的ですが、煙に巻くように「嘘」や「罪」が織り込まれている一方で、「人を思うことでつながっている」と感じさせる映画です。

 

毎日同じ時刻に同じ場所の写真を撮り続けるオーギー。
そのタバコ屋の常連客のポール。
車にはねられそうになるポールを助けたことから親しくなるラシード。
ラシードの蒸発した父であるサイラス。
悪い男や薬と縁を切れない娘を助けるためにオーギーを頼ってくるルビー。

 

それぞれのつながりを描いたオムニバス形式にはなっていますが、「ハッ」とか「エッ」となる仕掛けはありません。

派手な見どころこそありませんが、ラストのエピソード「オーギーが写真を撮り始めたきっかけ」は名シーンです。

 

ここにストーリ-を書いても、その良さがまったく伝わらないと思うので、ぜひ映画を見て「煙具合」を味わってください。

 

毎日同じ場所、同じ時間に写真を撮ることで気づくのは、「毎日は同じじゃない」ということ。

冒頭の「煙の重さをはかる方法」も印象的ですが、見えない時間を「煙」に例え、「ないのではない」という意味なのでしょうか?

亡くした妻、失った左腕、絶たれてしまった親子の絆、そしてウソによるつながりー。

これらが「ないのではない」というメッセージが込められているように感じます。

 

―――――――

 

ハーヴェイ・カイテルの渋さが光るこの映画。
公開から21年後の2016年にデジタルリマスター版が再上映された、映画ファンに愛される作品です。

 

こんなイイ映画なので、書きたくはないのですが、この映画もあのセクハラ騒動で失脚したハーヴェイ・ワインスタイン製作です。まったくもうー。

 

 

◆原作ポール・オースターの原作『オーギー・レンのクリスマス・ストーリー』はこちらに収録されています。

 

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