【 看護師長の退職 】看護師長の辞めどきと「転職の方法」

【 看護師長の退職 】看護師長の辞めどきと「転職の方法」

看護師の転職に関するネット情報はウシの数ほどありますが、意外と少ないのが「 看護師長の退職 」「看護師長の転職情報」です。

求人サイトには「看護師長」の求人もありますが、数は少なく、サイトに登録しなければ見ることのできない「非公開求人」の場合もあります。

そもそも看護師長はそうそう仕事を辞めたいなんてことはないしー、って

 

誰がゆうとんねん!

 

看護師長だって辞めたい!

というか、看護師長だからこそ辞めたいときがある。

が、やはり簡単には辞められないんですよ。

そういう恐ろしい「呪い」がかけられているんですよっ! たぶん。

看護師長のことを「鬼」とdisってしまったこちらの記事(『元看護師長が伝授!【退職時の引き止め】に負けない方法』)のお詫びといってはナンですが、こちらは「看護師長の辞めたい気持ちを全力でサポートする暖かい記事」となっております。

どうぞご査収ください。

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看護師長は辞めてはいけない?

まず、あなたはどうやって看護師長になりましたか?

病院の看護師長のポストは決まっており、大規模な増床でもない限りポストが増えることはないでしょう。

つまり、誰かが辞めたからあなたは看護師長になったのです。

看護師長の退職理由

で、前任者の退職理由で多いのは「定年退職」でしょうか。

看護師長の「定年退職」または、看護部長や副看護部長の「定年退職」による昇進でポストがあき、新しい看護師長が誕生します。

定年退職以外にも「家庭の事情」「健康上の問題」などがあり、その裏に「過度のストレス」「イジメ」があることもー。

看護師長は辞めてはいけない?は「自己洗脳」

看護師長といえども、看護や仕事に生涯をささげることを誓ったわけでもないし、「看護って素晴らしい!」「看護サイコー!」と思っている人ばかりではありません。

ですが、看護師長は看護師の退職を引き止め(『【看護師長必見】退職希望の看護師は、絶対に引き止めてはいけない!』)る立場にあります。

毎年毎年、人員を確保することに頭を悩ませるうちに、自分の「辞めたい」にも「引き止め」をかけてしまうー。そんな自己洗脳の状態にあるのではないでしょうか。

「看護師長だから辞めるなんて言ってはいけない」

と思い込み、あげく、

「看護師長の私が退職したら、この病棟は回っていかない」

なんて思い上がり、あっ、失礼しました、思い込みによって辞めたい気持ちに蓋をしてしまう。

「看護師長は辞めてはいけない」って、どこのダレノガレが言いましたか?

 

看護師長だって辞めていいんです!

 

って、今流行りの「会社辞めてもいい!」「大学辞めてもいい!」風に煽ってみましたが、そこはいい大人なのでしっかりと戦略を練りましょう。

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看護師長の退職の方法

退職の申し出は半年~1年に

申し出の手順や就業規則云々については、看護師長なので充分ご承知のことと思います。

なので、そこはザックリ割愛しますが、申し出のタイミングについては今一度ご確認を。

スタッフには就業規則に則って「1~2か月前に」としている職場でも、師長はこれでは間に合いません。

次年度の人事構想が議題に上る前に「先手」を打つべきです。

既に次年度の構想や計画が決まった後の申し出では、交渉は難航するでしょう。

ベストなタイミングは、新年度がスタートした4月。

4月の「今年度いっぱいで辞めます」の申し出であれば、後任の育成や組織の再編にも充分な時間がとれるはずです。

退職の理由はどうする?

はい、問題はココです。

今までさんざん「引き止める」立場で「退職の理由」を聞いてきたと思いますが、その中にはウソ臭いものがたくさんあったと思います。

半年~1年かけて退職するわけですから、ウソ臭い理由は見破られるリスク大です。

年齢的にも40代~50代になっていると思いますので、「進学がー」とか「キャリアアップがー」というのもかなり怪しく思われます。

看護師長の退職のベストな理由は「ライフワークバランス」です。

ライフワークバランス、なんと便利な言葉でしょう。

「家庭の事情」や「健康上の理由」を含め、仕事と自分の生き方を見直したいー。「ライフワークバランス」を考えた結果ー、というのは、ウソのないリアルな理由に他なりません。

「(手当も出ないのに)残業が多い」とか「クレーム対応がしんどい」とか「スタッフがアホでやってられない」というピンポイントの理由をあげると、そこにパッチを充てるように「退職回避策」を提示されます。

これは、「引き止める立場」にいればわかりますよね。

退職の理由を「職場の不満」にすれば、そこを改善することを理由に引き止められやすくなります。

理由は自分の中にあって、職場にはどうすることもできない、という信念を貫くことで「引き止め」は回避できるはずです。

退職予定の公表は時期をみて

退職の申し出を受け入れられた後であっても、スタッフや関係者への公表の時期は看護部長と相談の上、慎重に行いましょう。

「師長が辞めるんだったら、私も辞めます」と言い出すスタッフが出てくることを想像すると、ちょっと嬉しくなるかもしれませんが、

 

それ、違いますからね。

 

「師長が辞めるんだったら、引き止められないよね、辞めやすいよね」の意味ですから。

「師長がスタッフを引き連れて辞めようとしている」「造反師長」なんていう、あらぬウワサを立てられないためにも、退職予定の公表の時期、対象、順番はよく考えなければなりませんぞ。

半年~1年も待てない場合は

人間関係や重責のストレスなどにより、早く退職したい場合は、まず専門医に相談しましょう。

休暇を取得して、とりあえず職場から離れ、落ち着いた時期に退職の交渉に入りましょう。

あまりお勧めはしませんが、民法の規定による2週間前の届け出で強行に退職する場合は、家族や近しい人に相談し、充分なサポートを受けるようにしましょう。

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看護師長の転職方法

看護師長の転職、再就職では、まず「管理職として再就職するのか」「ヒラ看護師として再就職するのか」を熟考しましょう。

ココがとても大事なところです。

管理職として再就職するメリット・デメリット

<メリット>
・給与報酬が高い
・夜勤がない/日祝日が休み
<デメリット>

・責任が重い
・人間関係が難しい

看護師長としての再就職は、給与や雇用条件が比較的良いことが何よりの魅力です。

が、よく考えておかなければならないことがたくさんあります。

その職場は、現在在籍している人の中から看護師長を選出できない事情のある「問題な職場」かもしれません。

師長としての力量や人となりを品定めされたり、よそ者扱いされたりするかもしれません。

また、師長の仕事の範囲は職場によってもさまざまなので、ヒラ看護師と同じ業務+管理職業務という職場もあります。

管理職として再就職する場合は、今の職場の師長像にとらわれると大怪我をすることになるので、ご注意を。

ヒラ看護師として再就職するメリット・デメリット

<メリット>
・責任が重くない
<デメリット>
・給料が安い
・夜勤や土日出勤がある
・看護技術の再習得が必要かも

ヒラ看護師として再就職する場合のメリット・デメリットは、管理職として再就職する場合の裏返しです。

給与や勤務条件は「それを踏まえた上で仕事内容がどうか」という判断が必要でしょう。

が、大事なことは「看護技術」について、です。

師長として現場の処置やケアから離れていた人は、ヒラ看護師として再就職するとなると「やっていけるだろうかー」という不安があるでしょう。

新しい医療器具の取り扱いや、経験のない分野で新しいことを覚えるのはそれなりの年齢であれば、それなりに大変なことは覚悟しておきましょう。

また、「看護師長経験があることを言うべきか言わないでおくべきか」の判断もわかれるところですが、おそらく普通に働いていればバレます。醸し出される師長臭があるようです。

ムリに隠そうとせず、「看護師長経験がありますが、なにか?」と、サラリと流せばいいのではないでしょうか。

「 看護師長の退職 」のまとめ 看護職を離れるという選択もある

「看護師長になったのだから、責任をまっとうしなければならない」という気持ちは立派なものです。

しかし、そこだけに価値があるわけではありません。

看護師長ではない働き方に何かを発見したり、いっそ看護師を辞めて別の道を進むというのもアリですから。

退職は前向きに。

穴場からは以上です。

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