世間体が気になりますか? 世間体を気にしすぎない生き方のために

明日のヒントを映画で
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「世間体が気になりますか」(朝日新聞:9月28日 オピニオン&フォーラム)

 

「世間体を気にするなんてバカバカしい」「世間体なんて古い価値観だ」とフルボッコにされることの多い「世間体」。

たしかに気にし過ぎるあまり、自由な考えや行動の足かせとなってしまうこともあります。

 

が、新聞で取り上げられたこの話題を見てみると、ただ排除すればいいものでもなく、もっと深く考えるべき問題なのではー、と思った「世間体問題」です。

あなたは世間体が気になりますか?

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世間体とどう向き合う?

「こうしたい」という思いがあるか

新聞ではいくつかの投書を紹介しています。

その一つが70代の女性によるもの。
この女性は大正生まれの母を家族葬で見送ったといいます。

田舎町で家族葬は言葉自体めずらしかった。だが、生前の母の希望もあり、心から母の死を悲しんでくれる近親者で送ろうと決めた  <引用:朝日新聞>

葬儀って結構「世間体」が幅を利かるイベント(?)です。

日頃それほど付き合いのない親戚が「戒名ガー」とか「供花ガー」と口を挟み、葬儀の大小で故人が値踏みされるようなイヤな思いをすることも。

結婚や就職であれば自分自身のことなので「口出ししないで!」とも言えますが、葬儀は故人のことなのでそうもいかない。

 

で、この投書の女性。

この方は「世間体に縛られたくない」という思いで家族葬を行ったわけではなく、そこには「心から母の死を悲しんでくれる近親者で送ろう」という確固たる思いがあったのでしょう。

 

昨今の世間体を排除し、自由な生き方を求めようとする風潮の中には「非常識と言われても気にするな」とイキる人もいます。
その中には「こうしたい」という思いもなく、ただ自身の窮状を脱するために世間体を排除しようとして「非常識なふるまいこそが自分らしい生き方を見つける」なんてことを言いだす人もー。

 

世間体にとらわれないことに、そんなにイキって非常識に傾く必要もない。
それよりも「こうしたい」という思いが大事で、そこに古いも新しいもないはずです。

 

この家族葬の方のように「心から母の死を悲しんでくれる近親者で送ろう」という真っ当な思いこそが、本当の「世間体を気にしない生き方」なのではないかと考えさせられました。

自分を客観的に見るため

もう一つ、こちらは40代の女性です。

母親に「人目を気にしなさい」と言われ若い頃は反発していたが、その母が亡くなりー。

 

母が亡くなり、母の言う「世間体」から解き放たれた分、自分で判断することの重みが増しました。そして世間体を意識することは「自分を客観的に見る」ことなのだと気づいたのです。(中略)配慮や思いやりを持って他者とかかわっていくには、自分を客観的に見るための「世間体」は必要だと思います。 <引用:朝日新聞>

私も同じ世代で同じように「人の目を気にしなさい」と言われて育ちました。

人の目を気にする、気にしないではなく、「自分を客観的に見るため」と捉える。
「人目の目を気にし過ぎない」というのは、こういう考えではないかと思いました。

これも一つの「世間体を気にしない生き方」なのではないでしょうか。

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世間体を気にしすぎない生き方のために

増えていく、新しい「世間体」

この特集では、漫画家のヤマザキマリさんが「(世間体が載った)『辞書』の項目を減らそう」と呼びかけています。

ホントにそう願います。

 

が、減らすどころか増えていく新しい「世間体」

人とうまく折り合うために気にしなければならないマナーや心遣いが、やがてルールや常識となって新たな「世間体」を作っていくのです。

マナーや心遣いから派生した健全なものだからいい、というわけでもないでしょう。

いま「世間体ガー」と叩かれていること(結婚観、仕事観)だって、世に出た当初は健全な考えだったのでしょうから。

そして、自分も誰かの「世間」であるという意識

ブログやSNSで自分の考えを発信したり、誰かの意見に「いいね」をしたり、考えが容易に共有される現代の環境において、自分も誰かにとっては間違いなく「世間体」の一部なのです。

排除すればいい、世間体にとらわれないことが自由に生きることだ、というほど単純な問題ではありません。

 

つきなみですが「自分の心の声をしっかり聞く」

正体があいまいな世間の声だけではなく、自分の心の声を聞くことが世間体を気にしすぎない生き方につながるのではないでしょうか。

 

――――――

 

というわけで、今回は、ちょっとは世間の目を気にしたほうが‥‥‥、という女の映画です。

 

映画『美しすぎる母』(2008年)


IFCFilms/Photofest/ゲッティイメージズ

貧しい出でありながら、美貌を武器に玉の輿に乗ったバーバラ(ジュリアン・ムーア)。
ひとり息子のトニー(エディ・レッドメイン)を溺愛し、やがてそのトニーによって殺害されるという、実話に基づいた映画です。

 

上昇志向が強くて社交的なバーバラは、息子(両性愛者です)の彼女が上流社会の出でないことが気に入らない。

そんなバーバラの俗っぽさに嫌気がしている夫は、なんとその息子の彼女と急接近。
浮気の現場を抑えたバーバラは夫を罵倒し夫婦関係は破綻します。

で、傷心のバーバラはコンサルタントのサム(こちらも同性愛者です)を頼りにするわけですが、今度はサムと息子トニーが接近!

ココはまさかの3Pで丸く収まりますが、やがて任務を終えたサムが去り再び乱れるバーバラ。

自殺未遂をしたバーバラを救う息子トニーですが、そのトニーも心を病んでいきます(そりゃ、そうです)。

で、バーバラはその息子の息子をナニしたあげく、息子の手によってー。

 

という話ですわ。

もう、バーバラが欲深いっ!

 

これでもかっ!っていうくらい自分のことしか考えていないんですよね。

で、その罪をぜーんぶ息子が背負うことになって、可愛そうったらありゃしない。
若かりし頃のエディだからなおさらそう思えてしまう。

 

この手の女に「母親としてー」とか「妻としてー」なんてことを言ってもまったく無意味なんですが、ちょっとは世間の目、世間体を気にしたほうがいいんじゃないの、と。

 

美しすぎるー、どころか、「恥ずかしすぎる母」ですよ、これは。

 

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