「検索キーワード」は語る 胸毛はないが背毛はある

コラム

ありがたいことに「検索」して読まれることが多いこのブログ。訪問者がどんなキーワードで検索しているのかを確認してみると、たまにめちゃくちゃおもしろいものがあるんですよ。

で、そんな”おもしろ検索キーワード”を見ていたら、

「この人は一体何を知りたかったのだろう」
「この人はなぜこれを調べることになったのだろう」

と、気になるようになり、さらには、

「この人の”知りたい”に、このブログは答えているのだろうか」

と、考えさせられたわけです。

今回、私を笑わせて悩ませた検索キーワードは、

「胸毛はないが背毛はある」

あなたが知りたかったであろう、いや、私が知りたいこの検索キーワードについて考えてみました。

「胸毛はないのに背毛はあるって、どういうこと!?」

新しい彼氏が胸はツルツルで安心していたら、背中がボーボーだったことに驚いた22歳女子(推定)。

「どういうこと?ホントに人間なの?」と、震える指で検索した「胸毛はないが背毛はある」。胸毛がない人は背毛があるはずはない!という前提に基づいた疑問ですね。

でも、そもそもこの前提は正しいのでしょうか。体毛の生息地域として胸が背中よりも絶対的に優位にあるという学術報告はなく(たぶん)、胸毛はないのに背毛がある人がいてもちっとも不思議ではないのです。

もしかするとその新しい彼氏さんは、ビッグチャンスの到来に大急ぎで胸毛は脱毛したけれど、背毛の処理まで及ばなかったのかもしれません。いや、もしかすると自分に背毛が生えていることに気づいていないのかもしれません。

「胸毛ないのに背毛があるなんて、ホントは宇宙人かもしれない。別れたほうがいいのかな……。大好きなのに」

悩む必要はありません。世の中にはいろんな人がいます。そのまま愛を育みましょう。

「胸毛はないけど背毛はあるオレ、ってどう?」

「胸毛はないが背毛はある」から伝わるたしかな自信ー、私はこれを見逃すことはできませんでした。

背毛所有者である35歳男性(推定)は、自身の背毛の世間的評価を確認するために「胸毛はないが背毛はある」で検索しました。

「お金がないが愛はある」「学はないが知恵はある」と同じで、胸毛よりも背毛をアッピールしたい!俺の背毛!背毛の俺!という思いが、検索中にも溢れ出してしまったのでしょう。

いいですよ。思う存分おやりなさい。

「胸毛はないが背毛はあるー、そんな俳句がありましたよね?」

ない。

と言いたいところですが、「胸毛はないが背毛はある」という見事な七五調が私も気になるんです。こりゃもしかすると、知る人ぞ知る俳句の一部なのかもしれません。

「胸毛はないが背毛はある」には上の句があるはず。よし、調べてみよう! すんごい俳句を作ってライバルをビックリさせたいと企む79歳男性(推定)もそう考えて検索してみたのでしょう。

「夏草や 胸毛はないが 背毛はある」

「青嵐 胸毛はないが 背毛はある」

かつての栄光は、すっかりなくなってしまったけれど、たとえ人が見ていなくてもしっかりと生きていこう。

そんな想いを詠んだ句です(たぶん)。

ブログは誰かの”知りたい”に答えるためだけのものじゃない

「胸毛はないが背毛はある」のキーワードでGoogleさんが誘導したのはこちら記事です。

胸毛があるだの、ないだのと好き勝手に調査した(?)話なのですが、「なんでもかんでも答えを求めちゃいかん。答えのない混沌とした状況を受け入れる強さを柔軟さを持ちたいものです」という哲学的な話(どこが?)でもあるのです。

ってなことを書いておきながら、こうしてまた「答え」を探す思索をしてしまいました。

が、私は大切なことに気づいたのです。”知りたい”に対する答えを出す前に、なぜ”知りたい”のかを考えることは、とんでもなくおもしろい。

このブログは「自己顕示欲 おばさん」とか「さわる おばさん」とか「うなずきすぎる おばさん」とか、世のオバハンはどんだけ迷惑かけとんねん!と言いたくなる検索キーワードだらけです。

これらの検索キーワードは「対処法」とか「攻略法」といった答えを求めているわけではないと思うんですよね。そういうことじゃなくて、「なぜ」をもっと深掘りしたい。おもしろ検索キーワードは、「ぜひ一緒に考えてほしい」という熱いメッセージではないかと思うのです。

今後とも、おもしろ検索キーワードでのご訪問をお待ちしております。

このブログの検索キーワードは「Googleアナリティクス」(集客>キャンペーン>オーガニック検索キーワード)で確認しております。もちろん誰がどんなキーワードで検索したのかはわかりませんので、安心して検索してください。
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