「すぐにネットで検索する」は、いいことか、よくないことか問題

コラム

ネットで調べれば大抵のことはそれなりの「解答」が得られるのに、自分で調べもせずに人に尋ねてばかりいる。

「自分で調べろよ、ググれよ」と言われるのは当然のことでしょう。

が、一方、「なんでもすぐにネットで調べるのはよくない、自分で考えなくなる」と言われることも。

 

すぐにネットで検索するのはいいことなのでしょうか?それともよくないこと?

を、考えてみましょう。

 

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賛否両論!? すぐにネット検索の是非

すぐにネットで検索することに対しては賛否両論あります。

まずは、”すぐにネット検索するほういい”の意見はこちら。

すぐにネットで検索することは、

・疑問や問題がすぐに解決でき合理的
・自己解決力が身につく
・検索スキルが高くなる

さらに自分でネット検索しない人に対し、

・人に聞くことで解決しようとしてしまう
・人の時間を奪っている

などの批判的意見があります。

 

これに対し、”すぐにネットで検索はよくない”という意見はこちら。

すぐにネットで検索すると、

・自分の頭で考えなくなる
・示された解答を安易に信じてしまいがち
・簡単に知ったことは簡単に忘れてしまう
・「覚えよう」という気がなくなる 記憶力が低下する

 

ん?

どこかで微妙に論点がズレている気がするのですが‥‥‥。

ひとまず、先に進みながら考えましょう。

 

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「すぐにネットで検索」が日常化していると

おそらく私は、すぐにネットで検索するタイプです。

TVのCMを見て「この人誰だろ?」と思ったら「○○(商品名またはメーカーなど)CM 女優」などで検索します。また、知らない俗語や言い回しを目にすると、すぐにその言葉を調べてしまいます。

こうした「ちょっと知りたい」ことをネットで検索するものの、上記の ”すぐにネットで検索するのはよくない” 派の意見にあるように、すぐに忘れてしまいます。

「ふ~ん」で終わる程度のどうでもいいことを調べることが日常化しているのです。

 

 

そして、それと同じようにホントに知りたいことや重要なこともすぐにネットで調べています。

自分では「重要なこと」と「どうでもいいこと」とは区別しているつもりですが、「すぐにネットで検索する」が日常化した状況で、その区別がちゃんとできているかどうかは怪しいものです。

”よくない”と懸念されるように、思考力や記憶力が低下しているのかもしれません。

 

問題は「ネットで検索する」ことではない

ここでもう一度 ”すぐにネットで検索するほうがいい” の意見を見ておきます。

・疑問や問題がすぐに解決でき合理的
・自己解決力が身につく
・検索スキルが高くなる

 

解決力や合理性、検索スキルに言及していることを考えると、単に「ちょっと知りたいこと」や知ったところで「ふ~ん」で終わる程度の疑問や問題を論点にしていないことが伺えます。

ネットで得た情報を足掛かりに、さらに詳しく調べる必要があるものや既知の情報と合わせて考える必要があるから「まずは自分で検索しろ」と言っているのでしょう。

 

とすると、もう一方の”すぐにネット検索しないほうがいい”の意見ー すぐにネットで検索しないで、自分の知識や思考を駆使してまずは「当たり」をつけようー、とそれほど違いがないように思いませんか?

 

さらに、この問題では「ネットで調べるか、人に聞くか」の対比もされがちです。
人に聞くことがコミュニケーションになる、などとも言いますが、これも実は対比することではないでしょう。

検索スキル同様、人に聞くスキルもあるはずです。
「コレなんですか?」「どういうことですか?」「なぜですか?」と自分の考えもなしに聞くことでコミュニケーションがー、と言われてもモヤモヤするばかりです。

 

人から教えてもらった情報を足掛かりに、さらに詳しく調べる必要があるものや既知の情報と合わせて考える必要があるから「まずは自分で調べろ」も然り、すぐに人に聞かないで、自分の知識や思考を駆使してまずは「当たり」をつけようも然りなのです。

 

検索の問題は、「すぐに」にあり

考える足がかりのための検索、考えを補うための検索、確認のための検索、これら「調べる」ことは、ネットかその他(例えば書籍)か、が問題ではありません。

もちろんネットには怪しい情報もたくさんありますが、それをどう嗅ぎ分けるかは「検索スキル」次第です。

で、検索スキルは、検索を否定して検索をせずに身につくものではありません。
自分の考えや知識をつき合わせながら、ときにはクソ情報をつかませられながら習得していくほかないでしょう。

 

検索の問題は「すぐに」にあるのではないでしょうか。
知ったところでどうってことのない情報や知らなくていいことなのに、「知らない」や「なんだろう」を放置できずにすぐに検索してしまう。で、忘れる。を、繰り返す。

これは無駄ですよね。
こうした「すぐにネット検索」は、自分の頭で考えなくなるとか、なんでも鵜呑みにするとか、記憶力がなくなるとか揶揄されてもしょうがないでしょう。

 

「すぐにネットで検索」の是非は、「検索が先か、思考が先か」に置き換えられるのかもしれませんが、いずれであっても思考をすり合わせる前提での検索は充分に意義はあるでしょう。

 

問題は、反射的になんでもすぐに検索してしまうこと。
そして、自分の考えや他の情報と照らし合わせることなく「へぇ、そうか」と思ってしまうこと。

「すぐにネットで検索」には、こうした大きな落とし穴があり、その底に「調べてもわからない」が待っているかもしれません。

 

まとめ

 

・「すぐにネットで検索」の問題は、自分の考えが後にも存在しない「すぐに」
・「ネットで検索する」と「人に聞く」には大きな違いはない
・自分の考えや既知の情報とのすり合わせを前提に「ネット検索」「人に聞く」
・どうでもいいことを日常的にネット検索するクセは、思考力や記憶力を低下させ「調べてもわからない」につながる
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