ブログ閉鎖とプレ終活/今読んでいる”映画関連”本/高校野球に思うこと

まんざらでもない日記
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2023年8月28日

”ブログ閉鎖”ってタイトル釣りのようでスイマセン。閉鎖するのは、ココとは別に運営していたブログ。それに伴ってAPSの退会や事業用の銀行口座を解約しました。

活動が広がるに伴って増えていったこうした提携先。今年初めの日記にも記したとおり、廃業して、いよいよ書きたいことだけを書くようになった今、「今後は利用することはないかな」と、なんだか「終活」みたいな気分になってきた。

閉鎖するブログはこの記事(自ブログです)でいうところの「アフィリエイトに特化し、ある程度の数の記事を入れておくことで運営の目途を立てているブログ」

このブログよりも収益性も良かったし、そのまま置いておいてもー、とも思ったけれど、自分がちゃんと手をかけていないもの、思い入れのないものを置いておくのは少々無責任な気もするし、たぶんスッキリしたかったんでしょう、私。

これが「プレ終活」「プチ終活」というものか。巷には「30代、40代のうちからエンディングノートを書いておきましょう(随時更新しましょう)」ってな話もあるけれど、「葬式はこんな形でー」などと細々したことをノートに書くよりも、まずは「もう今後は必要ないな」という思い切りが大事なんじゃないかと思いました。実際、手続きは結構面倒だったりするので、気力のあるうちに……。


話は変わって、今読んでいる本について。いずれも映画に関連したもの。

1冊は『ヒロインは、なぜ殺されるのか』 フェミニズムの第一人者、田嶋陽子さんの著作。1991年に刊行、97年に文庫化のこの本が今年新版として復刊した。

映画の中の女性たちがどのような存在であったか、から女性性を考える本書。10章のテーマ(「愛か仕事か、二者択一を迫る男たち」「女は男のお気に入りのオモチャである」ほか)で映画をフェミニズム的に考察。

映画『突然炎のごとく』

『突然炎のごとく』(1964年)『ベティ・ブルー』(1986年)『女優フランシス』(1982年)などの映画が取り上げられているところも興味深い。さらに新版には巻末に各章のテーマに関連した近作映画についても言及されています。

フェミニズムというとSNSでは見るに堪えない言説ばかりでゲンナリしてしまうので、落ち着いて考えるために、そして好きな映画の話なので楽しんで読みます。

もう1冊は『パレスチナ・ナウ <戦争・映画・人間>』 著者は映画史家、映画研究家の四方田犬彦さん。先日見た映画『撤退』(2008年/アモス・ギタイ監督)の背景を後付けで理解しながら、もうちょっと深掘りしたくなったので。

本書はスピルバーグ監督の『ミュンヘン』(2005年)への辛評から始まります。激重のドンヨリ映画でイスラエルとパレスチナの対立の複雑さー、と記憶しているけれど(拙レビューはこちらです)、ここまで深い見方があったとは、と驚きました。

タイトル『パレスチナ・ナウ』は、映画『パラダイス・ナウ』に引っ掛けていることは間違いない。『ミュンヘン』の見直しと『パラダイス・ナウ』の視聴、急務です。


高校野球も終わって、優勝した慶応高校のアゲ、サゲも一段落したところ。

”自主性を重んじる、頭髪も自由、思考停止こそが危ない”と自己啓発本並みのごもっともな発言(いかん、うっすらと嫌悪がにじみ出ている……。)に嫌気がさして優勝戦も閉会式も見ずじまい。昨年の「青春ってすごく密なので」(仙台育英高、須江監督)のようなカタルシスもなく個人的にはモヤモヤの残る今大会。

選手の過負荷にならない体制作りには大賛成だし、頭髪も自由でいいと思う。ただ、「ああ、この夏は二度と来ない」と本能でわかっているような球児たちの姿にグッとくるものが、周辺の大人のナンヤカンヤで削がれてしまった気がする。過剰な報道やスタンドの応援の賛否。これが今の高校野球なんだろうけど。

ん、いったい私は高校野球に何を求めてるんでしょうか。わが子も(そもそも子はおらんし)親戚も知り合いも、母校すら出ないというのに。また来年、楽しみにしております。

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