映画『不都合な自由』(2017年)のザックリとしたあらすじと見どころ

ヒューマンドラマ

映画タイトル:不都合な自由

原題:Outside In

製作年:2017年 アメリカ

監督:リン・シェルトン

映画『不都合な自由』は、

無実の罪で20年服役した男性と、早期出所に尽力し彼を支え続けた女性教師のヒューマンドラマです。主演はデュプラス兄弟の兄ジェイ・デュプラス。自身が手掛ける映画同様、弱い立場に置かれた人の内側を温かくえぐり出してみせる1本です。

キャスト

・ジェイ・デュプラス(クリス)
38歳 無実の罪で20年服役

・イーディ・ファルコ(キャロル)
クリスを支える女性教師 クリスの高校時代の教師

・ケイトリン・ディーヴァー(ヒルディ)
キャロルの娘 高校生

・ベン・シュワルツ(テッド)
クリスの弟

・チャールズ・レジャット(トム)
キャロルの夫

・アーロン・ブレイクリー(シェーン)
クリスとデッド兄弟の元友人

映画『不都合な自由』の見どころと感想

(*ちょっとネタバレありです)

Netflix

20年服役し仮釈放で自宅に戻ったクリス。自身のためのパーティに気乗りしないなか、高校時代の教師であり、早期出所に尽力してくれた教師キャロルと再会します。

その後少しづつ日常を取り戻していくクリスですが、職につけず周囲の人々との距離を感じたままの日々。そんなクリスの唯一の心のよりどころはキャロルでした。やがてキャロルへの思いは愛となっていきます。しかし、キャロルには家族が。

クリスはキャロルに「1日だけ一緒に過ごしてくれたらー」と願いー。


弟マークに比べ毒気のない風貌の兄ジェイ。20年服役していたという設定に、「この人が?これは、なにかワケありだな」と思わせるイイ人そうな主人公クリスを演じています。

事件の背景は徐々に明らかになりますが、それほどビックリするようなものでもなく、よくある「仲間の罪を被った」というものです。仲間や家族に裏切られた思いを残すクリスの孤独。クリスを支える一方で家族の気持ちが離れてしまったキャロルと、そのキャロルとの心の距離が埋められない娘ヒルディも孤独な思いを抱えています。

この温度差がせつない。クリスが捨てられた仔犬のようで、次第に必死さが増します。しかし、クリスには残酷ですが、おそらくキャロルにとっては「服役中のクリス」というのがほどよい距離感だったのでしょう。出所してグイグイくるクリスを両手を広げて受け止めることはできません。

そう考えると、微妙と思える邦題『不都合な自由』もわかるような……。

キャロルを演じるイーディ・ファルコの感情を抑えた演技が素晴らしい。娘ヒルディには『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』(2019年)の注目の若手女優ケイトリン・ディーヴァー。

映画『不都合な自由』は、地味ながら見ごたえのある1本です。

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