小倉キャスターの引き際に/人間をつなぐ記憶と物語/映画『アナーキー』に一言

まんざらでもない日記

2021年1月21日

再び緊急事態宣言下の日々。
もともと出不精の生活なのでさしたる影響もないけれど、やっぱり世の中のピリピリした空気にはウンザリしてしまう。

朝のTVはどのチャンネルもコロナの話題ばかり。それをMCやコメンテーターに文句を言いながら見てしまう自分もアレだけれど、人間ってそんなもの。「イヤなら見なけりゃいい」というけれど、「イヤなものほど見たくなる」どうしようもない欲深さがあるわけで。

とはいえ、その許容範囲を超えたのか、コロナ禍になってからはテレ朝の「モーニングショー」だけはすっかり見る気がしなくなった。日テレの「スッキリ」もなんか違うし、TBSの「グッとラック!」は朝っぽさがない。そんなこんなで今はNHKの「あさイチ」か、フジテレビの「とくダネ!」におさまっている。


その「とくダネ!」の小倉キャスターが3月の番組終了とともに朝の番組から降板するという。
番組内での発言が批判されることも多かった小倉キャスター。私も一時期は小倉さんのエラそうなもの言いがイヤで別の番組を見ていたのだけれど、しばらくぶりに見た小倉さんは明らかにトーンダウンしている。煽る側ではなく、むしろ水を差す側。が、その水の差し方にかつてのキレ味はなく、ときにはあからさまに「興味なし」といった態度を見せることも。

私はその年配者らしいフリーダムな姿勢に今は好感を持っているのだけれど、世間ではこれを「老害」という。ご本人もネットで老害とがボケたとか言われていることを知り、「そろそろ(降りても)いいのかな」と考えたという。そうか……、これが引き際か。


映画『アリスのままで』を見た。
ジュリアン・ムーアがアカデミー賞主演女優賞を受賞した2014年の作品で、若年性アルツハイマー病と診断された50歳の女性アリスを描いたもの。
アリスは大学の言語学教授としてインテリジェンスも高く社会的にも成功している。夫と3人の子どもの母親でもある。しかし、病気の進行が早く、急速に記憶も言語も関係性も失っていく。「自分の尊厳」が失われていくことに賢明に対処しようとするアリス。その姿が強く心に残る映画だった。

ちょうど年末から見続けてきたドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』も見終わったこの日。
人間をつなぐのは物語であり、記憶でありー、という結末(かなりザックリです)にジーン……。

自分の記憶といえども、自分だけでのものじゃない、ということか。


もう1本映画の話題。『アナーキー』について一言。

Lionsgate / Photofest / ゲッティ イメージズ

シェイクスピアの戯曲を現代の麻薬王の設定に置き換えて描いたもの。
エド・ハリス、イーサン・ホーク、ペン・バッジリーほか、魅力的なキャスト。
なのにめちゃくちゃ陳腐。現代に設定しておいて、さすがにそれはないでしょ、というすれ違いっぷりと、狭い社会での都合のいい展開。ラストはみんな集まってめでたしめでたし、ってなるかっ!
もうこれはレビューを書く気力も予定もないので、ここに葬っておきたい。

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