映画『スタンドアップ』(2005年)のザックリとしたあらすじと見どころ

ヒューマンドラマ

映画タイトル:スタンドアップ

原題:North Country

製作年:2005年 アメリカ

監督:ニキ・カーロ

映画『スタンドアップ』は、

ミネソタの鉱山労働を舞台に、全米初のセクハラ訴訟に勝利した実話に基づく映画です。
女性に対する卑劣な迫害を、閉鎖的な社会背景と主人公と父、息子との関係を織り交ぜながら描いています。これは彼女だけの問題ではない。

キャスト

・シャーリーズ・セロン(ジョージー・エイムズ)
(高校時代:アンバー・ハード
2児の母 シングルとなり地元に戻り炭鉱で働く

・フランシス・マクドーマンド(グローリー)
ジョージーの友人 炭鉱の同僚

・ウディ・ハレルソン(ビル・ホワイト)
弁護士

・ジェレミー・レナー(ボビー・シャープ)
ジョージーの高校時代の恋人 同じ炭鉱で働く

・リチャード・ジェンキンス(ハンク・エイムズ)
ジョージーの父親 ジョージーと同じ炭鉱で働く

・シシー・スペイセク(アリス・エイムズ)
ジョージーの母親

・トーマス・カーティス(サミー・エイムズ)
ジョージーの息子 アイスホッケー部

映画『スタンドアップ』の見どころと感想

(*ちょっとネタバレありです)

夫の暴力から逃れミネソタの実家に戻ってきたジョージー。10代で未婚の母となったジョージーは両親に冷たくあたられながらも高給を求めて父と同じ炭鉱で働き始めます。

が、ジョージーを待っていたのは男たちの執拗な嫌がらせでした。

耐えかねたジョージーは訴訟を決意。しかし同僚女性の協力は得られず孤立無援にー。

評)セクハラの裏にある閉塞的社会の問題をえぐり出す

全米で初めてセクシャル・ハラスメントの集団訴訟(1988年~98年)に勝利した実話に基づく映画です。裁判シーンを随所に挟みながら、そこに至るセクハラの実態とジョージーの過去、さらに家族を巻き込んでの苦悩を描いています。

セクハラの実態がリアルにひどい。いまやいいヤツのイメージが強いジェレミー・レナーがホントにイヤなセクハラ男。

映画はこの男の私怨をからめて描かれるものの、男たちの嫌がらせの裏にあるのは女性に職場を奪われるという危機感です。炭鉱以外にまともな職のない閉塞的な社会。女性たちの働きやすさなど微塵も考慮せず、卑猥で低俗な嫌がらせを続ける男たち。

一方、女性たちも自分の身と職を守るために協力できないという。この状況はもはや変えられないのでは、と絶望感を覚えます。”群れは安全だ。孤立すると餌食になる”という逆説的メッセージはホントにキツイ。

が、そんななか訴訟を起こすジョージー。ジョージーによって思いを、行動を変えていく人たちが現れます。会社の集会のシーンは臨場感たっぷりでまさに「スタンドアップ(立ち上がれ!)」と胸が熱くなります。まさかその「スタンドアップ」が邦題(原題は”North Country”、北の国……じゃ話が違ってきますから!)だったとは ー。

ジョージーを演じるのはシャーリーズ・セロン。炭鉱町でなくても目立ってしまうその美しさ。同僚のベテラン職員にフランシス・マクドーマンド。炭鉱で働くならこうよ、というさすがのリアリティ。
前述のジェレミー・レナーと、この訴訟を請け負う弁護士にウディ・ハレルソンという役者も揃っています。

肝心の勝訴するシーンがないのは、この裁判に勝ったところで、これは一例に過ぎないというメッセージかもしれません。

映画『スタンドアップ』 ぜひ。

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