映画『ノーカントリー』(2007年)のザックリとしたあらすじと見どころ

ノーカントリーサスペンス/ミステリー

映画タイトル:ノーカントリー

原題:NO COUNTRY FOR OLD MEN

製作年:2007年 アメリカ

監督:ジョエル・コーエン イーサン・コーエン

 

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◆映画『ノーカントリー』は、

麻薬取引現場から多額の現金を持ち去った男が、殺し屋に追われる物語ー、というように、ストーリーは超シンプルですが、荒涼とした舞台と無音の世界に突如として響く銃声、殺し屋シガーの容赦なき仕事っぷりが「最高の恐怖」を作り出している作品です。

この映画でコーエン兄弟は、アカデミー賞(作品賞・監督賞ほか)を受賞しました。

 

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◆キャスト

・トミー・リー・ジョーンズ(ベル保安官)
殺し屋を追うベテラン保安官

・ハビエル・バルデム(アントン・シガー)
麻薬組織に雇われた殺し屋 武器は屠殺用の高圧空気銃

・ジョシュ・ブローリン(ルウェリン・モス)
麻薬取引の現場から多額の現金を盗みとったことから殺し屋に狙われる男

・ウディ・ハレルソン(カーソン・ウェルズ)
現金奪還のために組織に雇われたもう一人の殺し屋

 

◆映画『ノーカントリー』の見どころと感想

(*ちょっとネタバレありです)

-MiramaxFilms/Photofest/ゲッティイメージズ

テキサスの砂漠で狩りをしていたモスは麻薬の取引現場を目撃します。
が、現場は撃ち合いとなりほぼ全員が死亡。モスはその現場にあった200万ドルを見つけ家に持ち帰ります。

しかし、現場で見た瀕死の男性のことが気になり、水を与えようと現場に戻るモス。
その様子を見ていた男ー、おかっぱ頭の大男は麻薬組織が雇った殺し屋アントン・シガーでした。

 

殺し屋シガーに執拗に追われるモス。元軍人らしく応戦しますが、シガーはとにかくハンパない。屠殺用の高圧空気銃を武器に改良し、酸素ボンベも携帯し、どこまでも追ってきます。

シガーの手にかかるのは標的モスだけでなく、目撃者も関係者もとにかく殺しまくりです。

 

この殺人鬼を追う、ベテラン保安官のベル。
賞金稼ぎのためにモスに交換条件を持ち出す殺し屋ウェルズ。

メキシコ国境近くの都市、エル・パソで死闘を繰り広げー。

 

――――――――

 

「コソ泥が殺し屋に追われるー」って言うだけの話なのですが、そこに描かれている暴力が凄すぎて、逃げているほうもクズ、追う方はクズというよりマジキチで「まともな人はおらんのかー」と泣きたくなります。

 

そこに登場するベテラン保安官ベルですが、ベルはトンデモない凶行に無力さを感じ「正義の灯」が消えかかっているようなお人。

シガーの執拗さは尋常じゃなく「なぜそこまでヤル?」というフツーの人の疑問には答えてくれません。

ほとんどしゃべらないし、珍しく答えたかと思うと意味不明だし、次の瞬間殺してるし。

 

でも、フツーの人間が「シガー、ワケわからん」と思うのと同じように、シガーもまた「人間(シガーも人間ですが)、マジわからん」と思っているのかもしれません。

 

自分の邪魔になるものや受け入れ難いものは、視界に入らないように一掃する。

シガーはこの一掃方法が「殺し」であって、殺してしまわなければ安心できなかったのではー。

 

と、この映画の恐怖や不条理さから逃れるために、なんとかしてシガーを理解したいと思うけど……。

 

いや、わからんものはわからん。 怖いものは怖い!

 

その感情をそのまま認める力が欲しいと思いました。

 

この映画で描かれている暴力とそれを体現している殺し屋シガーをどうとらえるかー、がまさに映画『ノーカントリー』の見どころです。

 

 

◆ハビエル・バルデムがやっぱり怖い

 

◆こちらのハビエルも、うっすら怖い!?

 

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