老害と言われないために おばさんが「繊細さ」を取り戻すためのおすすめの映画

おすすめの映画

「好きなことをやりたいから、仕事辞めます」とあっさり仕事を辞めていく20代の若い人たちを見て「考えがアマい、世の中をナメている」と苦々しく思う一方で、その決断力や行動力をうらやましく思う中高年 。

いろんな人に会い、いろんな経験をしたおかげで、考え方が現実的になり、不条理なことにも寛容な気持ちで対処できるようになった私たちですが、その一方で失ってしまったものがあります。

 

夢や希望はもちろんのこと、それらと紙一重のところにある、繊細でよりどころのない不安

若い人に感化されて「私、夢を追うわ」というおばさん(もちろんおじさんも)の世間知らずの行動が、「老害」だの「イタイ人」だのと思われてしまうのは、この繊細な気持ちが感じられないからでしょう。

 

 

「老害」と言われないためにー、ぜひ見ておきたい「繊細な気持ちを取り戻す映画」をご紹介します。

 

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映画『グッド・ウィル・ハンティング』に学ぶ、孤独の力


-Miramax/Photofest/MediaVastJapan

映画『グッド・ウィル・ハンティング』(1997年)は、マサチューセッツ工科大学の数学教授に才能を見出された教養のない若者ウィル(マット・デイモン)と、彼の社会的更生を支える心理学者ショーン(ロビン・ウィリアムズ)の交流を描いた映画です。

 

ウィルは孤児として育ち、騒ぎを起こしては鑑別所に入る生活を繰り返していましたが、清掃のアルバイト先の大学で学生向けに出題されている数学の難問を解いたことから人生に変化が起こり始めます。

数学教授はウィルを更生させようと心理学者によるカウンセリングを試みますが、人を信じることができないウィルは誰ともうまくいきません。

そんな中、白羽の矢が立てられたのが、愛妻を亡くし孤独にさいなまれているショーンでした。

ショーンに対してもなかなか心を開かないウィルでしたが、ショーンの亡き妻への愛や、孤独さに触れることで、人を信じること、愛することを覚えていきます。

 

ウィルだけでなくショーンにもある孤独がもたらす不安で繊細な気持ち―。

人を前に動かす力はこういう気持ちに宿っていると実感できる映画です。

 

 

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映画『17歳のカルテ』に学ぶ、自分とは何者なのか


-SUZANNETENNER/COLUMBIATRISTAR/TheKobalCollection/WireImage.com

映画『17歳のカルテ』(1999年)は、精神病院に入院することになったスザンナ(ウィノナ・ライダー)が、ほかの入院患者や看護師との関わりを通して、自分を見つめ直していく姿を描いています。

 

なかでも古参患者のリサ(アンジェリーナ・ジョリー)の存在は強烈な刺激となります。

自分の本当の気持ちをうまく表出することができないスザンナに対し、感情の起伏が激しいリサ。

好き勝手にふるまうリサに影響されていくスザンナですが、リサが病院から出られない本当の理由と、「ここに長く居てはいけない」という看護師(ウーピー・ゴールドバーグ)の言葉により、自分と向き合い退院の日を迎えます。

 

精神科病院が舞台であり、特殊な精神状態の話と考えがちですが、「自分は何者なのか」に悩む主人公たちの姿は、若い頃に抱いていた漠然とした将来への不安を思い出させてくれます。

 

 

映画『サムサッカー』に学ぶ、そのままの自分を受け入れる


-SonyPicturesClassics/Photofest/MediaVastJapan

映画『サムサッカー』(2005年)は、親指をしゃぶる癖が治らない17歳の青年と、その家族、友人、先生などとの関わりを描いた映画です。

 

 

この映画は「そのままの自分を受け入れる」というメッセージが込められています。

「そのままの自分を受け入れること」とよく言いますが、このことと「自分に甘い」や「自信過剰」との違いって、ハッキリ分かりますか?

私は中高年になった今でも、「そのままの自分を受け入れている」とは言い切れません。

 

この映画の主人公とその周りの大人たち(ティルダ・スウィントン、キアヌ・リーヴスなど)の揺れ具合に共感し、簡単に分かった気にならない―。そうした気持ちも大切なのかもしれません。

 

 

映画『マイ・ドッグ・スキップ』に学ぶ、「喪失」や「死」の恐れ


-Warner Bros.

映画『マイ・ドッグ・スキップ』(2000年)は、身体が弱くイジメの標的にされていた少年ウィリーが、愛犬スキップとともに成長していく姿を描いた映画です。

 

野球の試合で上手くプレイできないウィリーを見かねたスキップは、何を思ったのかグランドを駆け回り観衆の気を引きます。
試合が終わった後で駆け寄ってきたスキップに対し、ウィリーは邪険に扱ってしまいます。
その後、いなくなってしまうスキップは、あることに巻き込まれ瀕死の状態で発見されー。

 

スキップや片足を失った退役軍人の父(ケヴィン・ベーコン)や、隣家の人気野球選手のディングとの関わりを通じて「喪失」や「死」を理解しながらウィリーは成長していきます。

 

「喪失」や「死」は中高年になった今のほうが、はるかに現実的な問題ですが、若い頃の「喪失」や「死」は、よく分からないがゆえの「恐れ」があります。

 

そうした「恐れ」を乗り越えていくことこそが、夢や希望につながっていくと、あらためて実感できる作品です。

 

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