映画タイトル:マンハッタン殺人ミステリー
原題:MANHATTAN MURDER MYSTERY
製作年:1993年 アメリカ
監督:ウディ・アレン
映画『マンハッタン殺人ミステリー』は、
倦怠期の夫婦が遭遇する殺人事件。探偵ごっこに夢中になる妻と巻き込まれる夫ー。
久々のウディ・アレン作品でダイアン・キートンが羽根を伸ばしまくるコメディミステリーです。
キャスト
・ウディ・アレン(ラリー・リプトン)
編集者
・ダイアン・キートン(キャロル・リプトン)
ラリーの妻
・アラン・アルダ(テッド)
リプトン夫婦の友人
・アンジェリカ・ヒューストン(マーシャ・フォックス)
ラリーが担当する作家
・ジェリー・アドラー(ポール・ハウス)
リプトン夫婦と同じマンションの住人
映画『マンハッタン殺人ミステリー』の見どころと感想
(*ちょっとネタバレありです)
Tri-Star/Photofest/ゲッティイメージズ
倦怠期を迎えているラリーとキャロル。2人が暮らす同じマンションで、老女ハウス夫人が倒れ死亡する事件が発生します。
ハウス夫人の死因は病死と判断されますが、キャロルは怪しいと勘づき探偵ごっこを始めます。証拠探しに留守中のハウス宅に忍び込んだり、友人テッドともにハウス氏を尾行したり事件の捜査に夢中になるキャロル。そしてそんなキャロルに手を焼くラリー。
テッドへの嫉妬心を抱くラリーも次第にキャロルの捜査に巻き込まれていき、これにマーシャも加わることに。
そしてキャロルは死んだはずのハウス夫人を街で見かけ、事件の真相に近づいていきますがー。
評)ウディとダイアンの息の合った掛け合い
ダイアン・キートンの久々のウディ・アレン作品です。
当初、キャロルにはミア・ファローが予定されていましたが、私生活のゴタゴタでミアが出演を拒否。代役という形でダイアンの出演となったのですが、実はこの映画『マンハッタン殺人ミステリー』は、映画『アニー・ホール』(1977年)の構想時にあった ”隣人が妻を殺害したと思いこむ恋人同士の話” からできたものだと。
そう考えると、キャロルはかつてアニーを演じたダイアン・キートンで正解だったのでしょう。
キャロルはアニーがそのまま中年になったような女性で、マニッシュを自由にアレンジした「アニー・ホール・ルック」のテイストが漂うオシャレっぷり。クライマックスのワントーンコーデもカッコイイ。
ミステリーといいながら、その要素はたいしたものでもなく、ウディとダイアンの息の合った掛け合いこそがこの映画の見どころです。
「いかれたマネは更年期までとっといてくれ」というウディ・アレン(演じるラリー)を、ダイアン・キートンが本気で笑わせにかかっている最高の娯楽映画です。
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