大人の女性の友だち作り 失敗しないためのおすすめの映画

友だちおすすめの映画

今の世の中、顔と名前が一致するだけの間柄でも「友だち」、同じ集団にいるだけでも「友だち」(ママ友とか主婦友みたいなアレ)です。さらに「SNSのフォロアーが多いこと=社会的な価値が高い」なんてご意見もあります。

SNSのフォロアーのような薄っい繋がりでも「価値アリ」になるんだったら「友だちが多い」はそりゃもうスゴイことです。えっ!?

いい歳した大人の女が「友だちを作ろう!」と色めきだったときに、こんなふうにおかしな方向に行かないために、ぜひ見ておきたい映画をご紹介します。

「この人、友だちいないだろうな」と思わせる女たち

一般的に「友だちがいない人」には、

・自己中、自意識過剰、自分の自慢話ばかり
・他人と距離をおきたがる(他人に関心がない/傷つくのが怖い)
・感情が伝わりにくい 口下手

などの特徴があります。 映画の登場人物にもこんな人はたくさんいます。

映画『メリンダとメリンダ』(2005年)のメリンダ


FoxSearchlight/Photofest/ゲッティイメージズ

この映画は同じ主人公の女性(メリンダ/ラダ・ミッチェル演)で、悲劇と喜劇のストーリーをを交互に描いています。

「友だちいないだろうなー」は、もちろん悲劇編のメリンダです。不倫のあげく自殺未遂を引き起こし、学生時代の友人ローレルの家に転がり込んだメリンダ。とにかくネガティブで不幸語りが多い「かまってちゃん」です。

そんなメリンダをそっとしておいたローレルですが、不幸なことにメリンダが恋に落ちた男性がローレルとも急接近。 完全に取り乱したメリンダは―。(結末は映画でどうぞ)

映画『あるスキャンダルの覚え書き』(2007年)のバーバラ


映画「あるスキャンダルの覚え書き」公式サイト

新任の美人美術教師シーバ(ケイト・ブランシェット)に強い関心を抱くオールドミスの教師、バーバラ(ジュディ・デンチ<写真>)。

シーバのある秘密を知ったことがきっかけとなり、シーバのすべてを支配しようとあらゆる手段で迫ります。しかしシーバとの関係は―。

映画『ヘザース ベロニカの熱い日』(1989年)のベロニカ

勝ち組女子への復讐を描いたブラック学園コメディです。

お嬢ヘザーが仕切る3人グループ「ヘザース」のしもべ的存在のベロニカ(ウィノナ・ライダー)。ホントはヘザーたちを嫌っているのに離れることができません。

そこに現れたのがヤバすぎる男子転校生JD。JDの怪しい魅力にひかれたベロニカは、JDとともに超ブラックな復讐を実行します。


かまってちゃんのメリンダ、ストーカー気質全開のバーバラ、打算的で卑屈なベロニカ、いずれも一言でいえば「自己中心的」です。

自分の思い通りにはならず、結果トンデモナイ行動を起こしてしまう彼女たちは「自分のための友だち」を求めていたのではないでしょうか。

「友だちはいらない」と思っている女たち

友だちがいない人の中には、あえて「友だちを作らない」「友だちはいらない」と思っている人がいます。

映画の中のそんな人を見てみましょう。

映画『8人の女たち』(2002年)のルイーズ

この映画は「誰が主人を殺したか」の密室劇です。

登場する8人の女性のひとりルイーズは、この屋敷のメイドであり殺された主人の愛人でした。

セクシーなメイドいうもっとも疑わしい存在のに、なぜかもっともウソがない人に思えます。周りに流されたり媚びることもなく「自分」としてあり続ける、「友だち」とつるむことなど眼中にない女性です。カッコイイ!

映画『マルコビッチの穴』(1999年)のマキシン


USAFilms/Photofest/ゲッティイメージズ

とあるビルの7と1/2階にある穴から通じるのは、俳優ジョン・マルコビッチの頭の中だった―、という妙な映画です。

マキシンはこの穴を発見したグレイクとともに一儲けすることをもくろみますが、グレイクを手玉に取って出し抜く「超したたかな女」です。


私は私よ、のルイーズ、超したたかなマキシン、こちらも自己中といえばそうなんですが、友だちを求めていない彼女たちは、不思議なことに「真の友」と呼べる存在に出会います。

主人殺しの真相(と結末)が明らかになったとき、他の女たちがそれぞれに抱えていた主人への複雑な思いをルイーズは我がことのように感じたでしょう。マキシンは自分を求めてくれる存在と出会い、ともに生きていくことを選びます。

大人の女の「友だち作り」に、クレクレはナシよ

「友だちが欲しい」と願う人にはできず、「そんなのいらないし」と思う人にできる、という皮肉。おそらく大人の「友だちを作ろう」が、純粋さだけでは成り立ちにくいからでしょう。

大人の社会には利害関係や損得勘定が起こりがちです。この人とつながるとどういうメリットやリターンがあるのかー。けれどもそうやって繋がるのってホントに友だちですか?

薄い繋がりでできた「友だち意識」「仲間意識」ほどかえって疎外感や劣等感を生み出すことになります。大人の女はあえて「友だちを作ろうとしない」ほうがイイ繋がりができるのではないでしょうか?

―という、計算高い結論でスイマセン。


年齢や性別を超えた「真の友」を得る映画もおすすめです。

映画『グロリア』(1980年)
マフィアに追われる少年を守るグロリアの女っぷりがスゴイ。

映画『ミリオンダラー・ベイビー』(2004年)
ボクシングに命をかけた女性と葛藤に直面するトレーナーの絆の物語。

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