映画『夏をゆく人々』(2014年)のザックリとしたあらすじと見どころ

ヒューマンドラマ

映画タイトル:夏をゆく人々

原題:Le meraviglie

製作年:2014年 イタリア・スイス・ドイツ

監督:アリーチェ・ロルヴァケル

映画『夏をゆく人々』は、

イタリア、トスカーナを舞台に昔ながらの養蜂を営む一家のひと夏を描いた映画です。
現代社会から隔絶された一家の暮らしに訪れる変化を、4姉妹の長女ジェルソミーナの視点で描きます。
監督は『幸福なラザロ』のアリーチェ・ロルヴァケル。ちょっとノスタルジックでどこまでも美しい作品です。

キャスト

・マリア・アレクサンドラ・ルング(ジェルソミーナ)
養蜂家一家の長女

・サム・ルーウィック(ヴォルフガング)
養蜂家

・アルバ・ロルヴァケル(アンジェリカ)
ヴォルフガングの妻

・ルイス・ウイルカ・ログローニョ(マルティン)
一家に預けられる少年

・モニカ・ベルッチ(ミリー・カテナ)
TV番組の司会者

映画『夏をゆく人々』の見どころと感想

(*ちょっとネタバレありです)

(C)2014 tempesta srl / AMKA Films Pro ductions / Pola Pandora GmbH / ZDF/ RSI Radiotelevisione svizzera SRG SSR idee Suisse

イタリア中部トスカーナのはずれで昔ながらの製法で養蜂園を営む一家。気難しい父ヴォルフガングと優しい母アンジェリカ。4人の姉妹の長女で思春期のジェルソミーナは、養蜂園の貴重な働き手として父に信頼されています。

ある夏の終わり、一家はひとりの少年マルティンを預かることになります。さらにテレビ番組「ふしぎの国」のクルーが訪れ、番組への出場をめぐって一家はー。


『幸福なラザロ』同様、ここはいつ、どこの話? という世界観が広がります。

自然派の父は現代的な技術や発展を拒み、家族へのプレゼントにラクダを買ってくるようなずいぶんな変わり者です。その父に育てられ家業を手伝うジェルソミーナは、現代風の友だちもおり、TV番組の撮影にワクワクする普通の子。特技は養蜂でならしたミツバチを顔に這わせること。

この家族がなぜ現代社会から隔絶された暮らしをしているのかー。TV番組への出場を機にそれらが明らかになっていきます。

自然と共生しようとする一家とTV番組の俗物具合がコントラストをなすなか、父が見せる戸惑いと信念の葛藤は胸を打ちます。そして、その姿を見て大人になっていく娘ジェルソミーナ。

監督アリーチェ・ロルヴァケル自身の父も養蜂家だったそうですが、あくまでもこれはフィクション。ファンタジーの要素をたっぷりと加えながら描き出される「生きていく輝き」が印象的な1本です。

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