きちんと伝えたい!病院にかかるときの「自覚症状の伝え方」

自覚症状『賢く病院にかかるための知恵』
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新型コロナウイルス感染症については、厚生労働省のHPをご参照ください。

 

シリーズ『医療情報と正しく付き合い、賢く病院にかかるための知恵』<第4回>は、「自覚症状の伝え方」です。

 

「痛み」や「気分の悪さ」など、自分にしか分からない症状を人に伝えるのは案外難しいものです。

自覚症状をうまく伝えられないと、診療がスムーズに行われず不満が残る結果に。

賢く病院にかかるためには、自覚症状をどのように伝えればよいのでしょうか。

 

 

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自覚症状の伝え方

自覚症状の伝え方①「どこが」

「頭が痛い」「腰がだるい」など、症状がある部位を説明します。

「頭」「腰」のように一言で言い表せない場合は、「首から頭の後ろのほうにかけて」「脇腹から腰のあたり」など詳しく説明したほうが正確に伝わります。「胸」や「お腹」であれば、左右のどちらなのか(両方なのか)によって疑われる病気も異なります。

症状のある部位をできるだけ具体的に伝えましょう。

 

ただし、ネットで得た知識をもとに、「肝臓が痛い」「脳が痛い」のように「臓器」で表現したり、「筋肉というよりも骨の痛みです」のように原因を特定するのはやめましょう。

何が原因であるかは、検査してみないと分かりません。

「ちっ、めんどくさそーな人」と思われないようにしましょう。

自覚症状の伝え方②「どの程度」

「ちょっと痛いです」と言っても、「ちょっと」ってどのくらいか分かりませんよね。
主観的な自覚症状の「程度」を伝えるのってホントに難しいことなんです。

 

例えば痛みの場合、痛みの強さを数値で表現したり、苦痛の表情をイラストで表したスケールを用いる病院もあります。

「大げさな人と思われないかな」やその反対の「軽症と思われるとイヤだ」という思いもあるでしょうが、自覚症状を正しく伝えられるのは本人だけです。
余計な気遣いをすることなく、「すごく痛い」「めっちゃ苦しい」といった素直な表現で伝えましょう。

 

ただし、「ヤバい」や「マジ卍!」のような若者言葉は、中高年の医師には伝わらないことがあります。

自覚症状の伝え方③「どんなふうに」

痛みの場合、「チクチク」「ズキズキ」「ピリピリ」のように、さまざまな表現があります。
「チクチクでもないし、ズキズキ?ズキンズキン?ズゴーン?うまく表現できませんっ!」となることもあるでしょう。

うまく表現できない場合は、ムリに言葉をあてはめることはありません。
「痛みのような重苦しさのような、何ともハッキリしない感じ―」で構いません。

 

ネットの医療情報の入れ知恵で、「末梢神経の痛みっぽい」とか「アロディニア(異痛症)的な―」と言ってしまうと、「は?」という冷ややかな反応しか返ってこないので注意しましょう。

自覚症状の伝え方④「どんなときに」

・身体を動かすと症状が強くなるのか?
・どういった動きで強くなるのか?(楽な姿勢があるか?)
・食前に痛いのか、食後か?
・朝起きがけに症状が強いのか?

など、日常生活や運動と自覚症状の関連は重要な情報です。
できるだけ具体的に伝えるようにしましょう。

自覚症状の伝え方⑤「いつごろから」

自覚症状がいつごろからあるのか、です。

ずっと続いている場合は、「1週間前から」など、具体的に時期を説明します。

一旦痛みが治まった後に、また痛くなった、というときも、痛くなり始めた時期、治まった時期、再び痛くなり始めた時期を伝えましょう。
正確に何日前と特定できない場合は、およそで「1週間」とか「10日」などでも構いません。

何年も続く慢性的な症状の場合は、その期間(何年前から)を伝えましょう。

 

余談ですが、高齢患者さんには「もう、随分前からですぅ―」と、なぜかドヤ顔で言う人が多くいます。「随分前」では分からないので、せめて何歳頃からか、を伝えるようにしましょう。

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どのように自己対処したのか

痛みなどの自覚症状に対し、自分で対処したことがあれば、そのことも必ず医師に伝えましょう。

「自分勝手にそんなことをして―」と怒られないとも限りませんが、言わないことの弊害があります。

伝えるべきこと①「痛み止めなどの薬を服用した」

市販の薬や別の病気でもらっていた飲み残しの薬、あるいは家族が処方されいてる薬を飲んだ、などは必ず伝えましょう。

「家族が病院でもらった薬をー」はやってはいけないことですが、隠しておくことのほうが診療上は好ましくありません。

何の薬なのか、できれば薬剤名を医師に伝えましょう。

健康食品やサプリメントを使用している場合も、念のためそのことを伝えておきましょう。

伝えるべきこと②「別の病院(診療科)で診療を受けた」

「腰が痛いので整形外科にかかってみたが、異常なしと言われ、なんとなく痛いのは腰ではなくお腹のような気が―」

このような場合でも「整形外科のことは関係なし」と自己判断せずにきちんと伝えましょう。

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重要!既往歴、アレルギー歴は必ず伝える

「今回の自覚症状と関係はなさそう」と勝手に判断し、これまでにかかった病気や治療中の慢性的な病気があることを伝えないのはよくありません。
既往歴によっては慎重に行わなければならない検査や治療があります。

素人的には「関係はない」と思うことでも、総合的に診断する上では必要な情報です。

 

また、薬や食べ物のアレルギーは、治療や検査で使用する薬剤でアレルギーを起こさないためにも必要な情報です。

これらは通常「問診表」に記載するようになっています。「今回は書かなくてもいいかな―」ではなく、病院にかかる際は必ず記載するようにしましょう。

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まとめ

「こんなことで、この程度で病院に来たの?」と心配する必要はありません。自覚症状は、本人にしか分からないものです。

病院でどう思われるかを気にしたり、自分勝手に「不必要な情報」と決めてしまうと、診療は上手くいきません。

自覚症状を正しく伝え、賢く病院にかかりましょう。

 

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