人の不幸は蜜の味/非メジャー系映画サブスク/国葬狂騒「そこまですること?」

まんざらでもない日記

2022年9月26日

もうすぐ10月だというのに、いまだ半袖じゃなきゃいられない暑さ。あと1週間かな、この我慢も、と思いながら先週に引き続きカルト趣味な映画を視聴する。

『修道女』(1966年)ジャック・リヴェット監督

トリュフォーやゴダール、ロメールらとともに60年代のヌーヴェルヴァーグの中心にいたリヴェット監督(2016年、87歳で没)。が、このお三方ほどメジャーでもなく日本公開作品も少なめ。

その理由はめちゃくちゃ長尺だから。『アウト・ワン』(1971年)は12時間40分もあるらしい。
代表作『美しき諍い女』(1991年、当時エマニュエルべアールがほぼ全編ヌードというのも話題に)も、238分版を125分の別バージョン『美しき諍い女ディヴェルティメント』にして劇場公開。
そんな話を聞いちゃ気軽に見る気にもなれませんって。

で、この『修道女』。当時”冒涜的”という理由から上映禁止にもなった問題作です。135分とほどほどの尺で主演はアンナ・カリーナ。敷居がぐっと下がりました。

ザックリした内容は、本人の意に反して修道院に売られる没落貴族の娘のお話(レビューは後日)。次から次へと降りかかる不幸。まさに”前門の虎後門の狼”といった状況。

望んでもいない信仰を押し付けても何の救いにもならん、不幸でしかない。おまけにこの娘がうっすらと「自分が美しいからこんな不幸な目に……」と思っているようで、久々に「人の不幸は蜜の味」を満喫できた。クズか、私。

もう1本も不条理劇。が、こちらは見事なブラックコメディ。

『散歩する惑星』(2000年)ロイ・アンダーソン監督

時代も場所もまったく謎の設定で、真っ白な顔の人々が降りかかる不幸に右往左往する群像劇。リストラやうつ状態といった現実的な問題と、ナチスドイツの犠牲者(亡霊? )や『ミッドサマー』的儀式もブッコんでくる独特な世界観(レビューは後日)。

なかなかの奇作だった。


こんな非メジャー映画ばかり見てしまう人におすすめのサブスク3選、です。
アフィリエイター風に”○選!”と書いたものの3つしかない。スイマセン。

○ザ・シネマメンバーズ
映画専門チャンネル「ザ・シネマ」のサブスク
ミニシアター系の映画、ゴダールやロメール、カサヴェテスなどの作品が充実しています。
880円/月(税込)

○シネフィルWOWOW
アマゾンPrimeVideo内の有料チャンネルです。
いま(2022年9月現在)アキ・カウリスマキ監督作品を見るならココです。
クシシュトフ・キェシロフスキ監督の『トリコロール三部作』、ベルナルド・ベルトルッチ監督の『暗殺のオペラ』もおすすめです。
390円/月(税込)

○インディーズフィルムRialto
こちらもPrimeVideo内の有料チャンネル。結構マニアックなラインナップです
オーソン・ウェルズってやっぱりスゲェよ思った映画『審判』や、こちらも冒涜的なルイス・ブニュエルの『銀河』などが配信されています。
490円/月(税込)

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話は全然変わって、明日行われる安倍元首相の「国葬」について。

こんな状況でやってもどうなん? という程度の消極的反対派の私。
”全額税金で”というのはモヤッとするけれど、なにも追加徴収されるわけでもないし、無駄遣いといえばほかにも山ほどあるだろうし。

ま、そんな次元で言ってるんじゃないにしても”国葬反対!”とデモをしたり、自分で油被って火つけたり、「そこまですること?」と思えてならない。たかだか人の葬式じゃん。たかだか国の行事じゃん。

一方、こうした反対派の人に対する批判にも「そこまでする?」と。

先日からTwitterに登場した「極左暴力集団」という言葉。反対する人たちを、60年代70年代の安保闘争をやった人たちに準えたいんだろうけど、そりゃ無理よ、それにちょっとダサい。

どこの誰が言い出したんじゃい、と思ったら「月刊Hanada」という保守系雑誌。同じく保守系の「月刊Will」の元編集長が2016年に創刊した雑誌だと。ふーん……。思想の違いはさておき(おきます)、出版物、表現物のセンスとしてどうよ?という最新号の表紙。ちょっと冷静になろうよ。

あ、葬儀の狂騒といえば映画『スターリンの葬送狂騒曲』(2017年)を思い出した。おすすめです。

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