【ひとりの時間】の過ごし方  ネットを絶って、町へ出よう

【ひとりの時間】の過ごし方  ネットを絶って、町へ出よう

『ひとりの時間は、大切です。』

 

本屋でふと目に留まったある雑誌の特集。

◆雑誌はこちらです『&PREMIUMNo.68マガジンハウス社

 

私は現在、日中はひとりで本を読んだり映画を観たり文章を書いたりしながら、少々の家事を行う生活です。

もともと人とつるむのが苦手で、ひとりで過ごすのがまったく苦にならないタイプ。
ひとりの時間の大切さや楽しさは充分わかっているつもりでした。

 

が、今、生活の大半である「ひとりの時間」を有意義に過ごせている実感がありません。

雑誌のこの言葉が目に留まったのは、「ひとりの時間の過ごし方を考え直したい」と気持ちがあるからでしょう。

あなたは「ひとりの時間」をどう過ごしていますか。スマートフォンを手にSNSでのやりとりに少なからず時間を費やしてしまうという人も多いかもしれません。物理的には「ひとり」でも、心理的には「ひとり」になりたくないのでしょうか、それとも、なれないのでしょうか。<『&PREMIUMNo.68 より引用>

 

雑誌のレビューもかねて、「ひとりの時間の過ごし方」を考えてみます。

<関連記事>マガジンハウス社といえば「anan」

 

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「ひとりの時間」を大切にしている人への、3つの質問

『&PREMIUM』には31名の方々の回答が掲載されています。

そこで私も、この3つの質問について考えてみました。

 

Q1. いつ、ひとりの時間をつくっていますか?

平日の日中は基本的にひとり。
あえてひとりの時間を「つくる」という感覚はなく、「ある」もの。

Q2. どこで、どんなことをしていますか?

ほとんど自宅で過ごします。
映画を観たり本を読んだりブログを書いたりネットを見たりー。

Q3. ひとりの時間はなぜ大切ですか

誰かに気を遣うことなく、自分が好きなように過ごすために必要な時間。
気心の知れた相手でも、ずっと一緒にいると疲れてしまうから。
また、自分のことは自分でという「自律」にもなる。
物理的にも精神的にも人に依存し過ぎない自分をつくる時間として「ひとりの時間」は必要。

 

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雑誌に掲載されている仕事や生活スタイルが異なる方々の回答は実にさまざまです。
仕事関係者や家族と一緒の時間が多くいかたも「毎日この時間帯だけはー」や、「週に2~3日はー」と、努めて「ひとりの時間」をつくっているようです。

 

一方、私と同じような「基本ひとり」のかたも。
そのおひとりが漫画家のほしよりこさん(『きょうの猫村さん』『逢沢りく』)。

ほしさん曰く、

人はひとりで生まれて、ひとりで死んでいきます。基本的にはひとりが当たり前ですが、本当の意味ではひとりきりで生きていけません。今日食べるもの、着ている服、使っている言葉、口ずさむ歌。それは全部私以外の会ったこともない人から作り出されたものたちです。
自分が自分だと思っているものも多くの部分が人の一部でもあるのだと思います。
ひとりの時間も誰かといる時間も、私にとってはあまり変わりません。<『&PREMIUMNo.68より引用>

 

ほしさんのこの回答は、私にとって衝撃でした。

「ひとりの時間も誰かといる時間も、あまり変わりないー」

私がひとりの時間で守ろうとしていた「自分の世界」「自分が好きなこと」「自分がやりたいこと」って、なんなんだろう。

 

「ひとり」と「非ひとり」を精神的に分けることで、面倒な人間関係や社会生活から逃げたかっただけなんじゃないか、と。

だから「ひとりの時間」が「ある」のに「有意義に過ごしている実感がない」のではないか、と。

 

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自分と向き合うための時間

この特集では、 ひとりの時間は「自分と向き合うための時間」「ひとりの楽しむための時間」として「ひとりの時間を持つ意義」や「過ごし方」を提案しています。

 

その一つとして社会学者の宮台真司氏はネットの弊害を解説しています。

感情的に劣化した人間がインターネットを使うと、不安の埋め合わせになる<『&PREMIUMNo.68より引用>

ついついネットを見続けてしまうのも「不安の埋め合わせ」であると。

この症状は誰にでもありうることで、要は程度の問題。
ハマりすぎてしまい、その自覚がなくなると、言葉の自動機械法の奴隷になってしまうと宮台氏は言います。

 

なるほど。
今の私も「言葉」、特にネット上の言葉に「判断」や「価値基準」をおきがちになっているのかもしれません。

言葉の「情報」や言葉でのつながり(「共感」や「同意」)で、ひとりの時間が「満たされる」と思ったけれども、そうではない。

それが、「ひとりの時間を有意義に過ごしている実感がない」ことの正体なのかもー。

 

といっても、いまやネットなしでは生活は成り立ちません。

が、「ネットがあればー」「ネットがあるからー」という考えは、ひとりの時間の充実感にはつながらないのも確かです。

 

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たまにネット環境を遮断して、ひとりでどこかに出かけてみようと思います。

それが私にとっての本当の「ひとりの時間」で、「自分と向き合う時間」「ひとりを楽しむ時間」になればいいな、と。

 

ほしよりこさん(前出)の境地に達するのは、まだまだ先のようです。

 

『&PREMIUMNo.68マガジンハウス社

 

◆タイトルはこちらのオマージュ

 

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