ひきこもれ、ます。/真相は複雑だから面白い/今後購読予定の本

まんざらでもない日記

2020年10月12日

 

秋の夜長にー、というわけでもないけれど、夜な夜な本を読む日々。

『ひきこもれ ひとりの時間を持つということ』吉本隆明著を読んだ。

実はこの著者の本を読むのは初めて。膨大な著作があり、サブカル界隈でもチョイチョイ名前を目にする人で、吉本ばななの父でー、という程度の認識で、哲学とか思想とか宗教とか、なにやら小難しい印象もあった人だけれど、「もう、充分ひきこもっとるやん」という夫の言葉はごもっともだけれど、話題になっているのならどれどれ読んでみるか、と。

 

「ひきこもり」というと、汚部屋でネトゲにハマり、心配する家族にも暴言や暴力をふるい、その怒りはやがて犯罪にー、みたいなイメージ(偏見)を持たれがちだけれど、そうではなくて、単に「ひとりが好き」「ひとりが落ち着く」という人はたくさんいる。

この本は、こうした「ひきこもり気質」は、生まれながら、あるいは幼少期の育てられ方によるもので、大人になってどうこうなるものではないと。「ひきこもり気質」と、暴力や自傷をひきおこす「病的状態」を区別すること、それを前提にしたうえで、「ひきこもる人」を何が何でも「ひきだそう」とする社会風潮に警鐘を鳴らしている。

2002年にそんな意義で出版されたこの本が、コロナ禍のステイホームの今、ふたたび注目を集めているという。無理に人とつながる必要はなく、それよりも「ひとりのまとまった時間を大切にしよう」というメッセージとして受け入れられているのだ。

 

私はどうやら生来の「ひきこもり体質」のようで、ひとりで何かに集中している時間が一番楽しい。といっても、いつもその時間を確保できていたわけでもない。人や社会に合わせる「苦手な時間」が「ひとりの楽しい時間」を侵食しそうなときもあったな、と。

そんなことを思い起こしながら読んだ。

 

コロナ禍で人との繋がりが少なくなり、TVやネット、SNSで目に入るのは扇情的な言葉ばかり。そんな社会を不愉快に思っていても、やっぱりつながっていないと不安になる気持ちもよくわかる。

その気持ちに『ひきこもれ』はどう響くのだろう。
イジワルな見方をすれば、「ひきこもり気質」も変わらないのなら、「ひきこもれない気質」も変わらないのじゃないだろうか。

なんてな。

 

 

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ひきこもりながらこのところ楽しんで見ていたのがドラマ『The Sinner 隠された理由』

熟年刑事、ハリー・アンブローズが事件の真相に迫る話で、この熟年刑事にはなにやらやんごとなきトラウマがあるもよう。が、現在シーズン3まで公開されているけれど、その真相はいまだナゾ。

シーズン1では、ビーチで見ず知らずの(と、当初思われた)人を突然惨殺した女性の事件を、シーズン2では大人2人を薬殺したカルト教団で育った少年の事件を、シーズン3では、わけありの旧友を事故死に見せかけたイケメン教師をー、という事件を追うストーリー。

事件の真相が明らかになるにつれ「善悪とはなにか」がよくわからなくなる。とても見ごたえあり。

事件を追うアンブローズ刑事を演じるのはビル・プルマン。何度見ても忘れてしまいそうな普通の外見なんだけど、役柄のクセが強いのでこのくらいがちょうどいいのかもしれない。

ドラマはシーズン4の製作も決まっているようで、今後のお楽しみということで。

 

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あいかわらず積読は解消できていないけれど、このあと読みたい本も目白押し。

 

『神は細部に宿るのよ』第6巻

久世番子さんのファッション爆笑コミックエッセイ

 

『博物館ななめ歩き』

こちらも久世番子さんで、全国の博物館を京都国立博物館副館長の栗原祐司氏とともに紹介する本。面白くないはずがない!

 

『マナーはいらない 小説の書きかた講座』

小説を書く予定はないけれど、三浦しをん本は必読!

 

『女のお悩み動物園』

おなじみ、ジェーン・スーさんのエッセイ。

 

『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』

人気お笑いコンビ、ジャルジャルの福徳秀介さんの初の小説。

 

タイトル未定

毎年楽しみな中野翠さんの「サンデー毎日」のコラム集

 

これはもうひきこもるしかない!

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