映画『グッド・ヴァイブレーションズ』(2019年)のザックリとしたあらすじと見どころ

ヒューマンドラマ

映画タイトル:グッド・ヴァイブレーションズ

原題:Good Vibrations

製作年:2019年 イギリス・アイルランド

監督:サ・バロス・ディーサ グレン・レイバーン

映画『グッド・ヴァイブレーションズ』は、

アイルランド、ベルファストを舞台にパンクロックに生きる意味を見出すレコード店主テリー・フーリーを描く実話に基づいた映画です。背後にあるアイルランド紛争をおさえておけばなお楽しめる。音楽の力を信じたくなる1本!

キャスト

・リチャード・ドーマー(テリー・フーリー)
北アイルランドのレコードレーベル“グッド・ヴァイブレーションズ“の創設者

・ジョディ・ウィッテカー(ルース)
テリーの妻 運命の出会いの後結婚
 
・マイケル・コーガン(デイブ)

・カール・ジョンソン(ジョージ)

・リーアム・カニンガム(デイビー)

映画『グッド・ヴァイブレーションズ』の見どころと感想

(*ちょっとネタバレありです)

(C)Canderblinks (Vibes) Limited / Treasure Entertainment Limited 2012

1970年代、北アイルランド、ベルファストに暮らすテリー・フーリーはルースと出会い結婚します。
生計を立てるためにレコード店を始めたテリーは、地元のパンクロックバンドのライブに触発され、彼らを世に出すためのレコードレーベル、グッド・ヴァイブレーションズ”を立ち上げます。

が、北アイルランドは紛争の真っただ中にあり、音楽を楽しむには過酷な環境でした。

だからこそ音楽で生きる活力を与えたいと考えたテリーはー。

評)音楽は人々に生きる喜びを与える

当時の北アイルランド情勢について少し補足を。

1960年代後半、北アイルランドの領土をめぐって、南北統一を目指す共和派とイギリス残留派の間で紛争が勃発。共和派のIRA(アイルランド共和軍暫定派)、残留派のアルスター義勇軍などの武装集団の間で暴力行為が蔓延。政治や宗教、民族問題が絡み合う紛争は一般市民の生活も大きく脅かしました。

そもそもなぜアイルランド島は南北に分裂し、北アイルランドがイギリス領土となっているのか。
このあたりはもう少し時代をさかのぼりアイルランド独立戦争やその後の内戦の歴史を抑えておくとよいでしょう。(参考映画『マイケル・コリンズ』(1996年))

本作の中でも激しい紛争の様子が描かれています。
1975年北アイルランドをツアー中のバンド、マイアミ・ショーバンドがアルスター義勇軍に虐殺される事件が起こり、これによって北アイルランドにやってくるミュージシャンが激減。音楽産業は壊滅状態となります。

そんな社会の中で音楽で生きる意味を取り戻そうとするテリー・フーリー。レーベルを立ち上げ身銭を切ってレコードを作り、地元のラジオ局に売り込み。いくつかの人気バンド(スティッフ・リトル・フィンガーズ、ルディなど)が誕生しますが、採算を度外視した運営からやがて経営難に。

が、テリーに宿ったパンクの反骨精神が死に絶えることはありませんでした。そしてアンダー・トーンズとの出会いがー。

ラストのライブシーンは最高にカッコイイ! その後、このレコード店が閉店、開店、閉店をくり返しているというクレジットにもニヤリ。テリー・フーリー(Terri Hooley)は今なおご健在です。

音楽が人々に生きる喜びを与えることを実証したテリー・フーリーの実話に基づく映画『グッド・ヴァイブレーションズ』をぜひ。

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マイアミ・ショウバンドの虐殺事件については、Netflixでドキュメンタリー『リマスター: マイアミ・ショウバンド』(2019年)が公開されています。

Netflix

事件はこの人気バンドを狙ったものだったのか。MI6も関与していた?

音楽や文化までをも標的にしてしまう紛争の狂気は、生き残った人々に真実を隠蔽するというさらなる悲劇をもたらしています。こちらもぜひ。

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