映画『ドローン・オブ・ウォー』(2014年)のザックリとしたあらすじと見どころ

サスペンス/ミステリー

映画タイトル:ドローン・オブ・ウォー

原題:Good Kill

製作年:2014年 アメリカ

監督:アンドリュー・ニコル

映画『ドローン・オブ・ウォー』は、

アメリカ政府の無人戦闘機ドローンによる対テロ作戦の実態と、従事する空軍少佐の苦悩を描いた作品です。映画『ガタカ』(1997年)のアンドリュー・ニコル監督とイーサン・ホークが再びタッグを組み現代の戦争の姿を描きます。

キャスト

・イーサン・ホーク(トーマス・イーガン)
アメリカ空軍少佐 元F-16パイロット

・ジャニュアリー・ジョーンズ(モリー・イーガン)
トーマスの妻

・ゾーイ・クラヴィッツ(ヴェラ・スアレス)
トーマスの同僚 新任操縦士

・ブルース・グリーンウッド(ジャック・ジョンズ)
トーマスの上司 中佐

映画『ドローン・オブ・ウォー』の見どころと感想

(*ちょっとネタバレありです)

(C)2014 CLEAR SKIES NEVADA, LLC ALL RIGHTS RESERVED.

ラスベガス郊外にあるアメリカ空軍基地。そこでは遠く離れたアフガニスタン上空を飛ぶ無人戦闘機ドローンを操作し監視攻撃を行う作戦が実行されていました。

自宅からマイカーでその”戦地”に出勤し、上層部の指示により敵地を攻撃する。かつて実際の戦場に身を置いていたトーマスにとってその任務は違和感だけが残るものでした。しかし配置転換の希望もかなわず、家族にも苦悩を打ち明けることもできないトーマスは次第に心を病んでいきます。

そんな中、ある作戦の失敗を機にチームから外されるトーマス。トーマスが下したある決心とはー。

評)この映画が描く世界に違和感を持たなくなったらー

映画『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』(2015年)でも描かれた遠隔戦争の実態。この映画の主人公トーマスは自分の命が危険にさらされない状況での戦闘に違和感を持ち続けています。

攻撃の対象は別の場所の指揮官によって決められ、操縦士はタイミングを計ってスイッチを押すだけ。攻撃による音も衝撃もなく、映し出される惨状を確認するだけです。そこには「自分は安全なところに居ながらー」という後ろめたさだけではない、もっと大きな苦悩があります。

戦争という究極の状況でありながら一歩基地を出るとそこには豊かで安全なアメリカの日常が。自分がしていることの実感を伴わないという状況は、自分が自分であるという存在意識をも蝕んでいくのかもしれません。

『アイ・イン・ザー』が遠隔による作戦と実行をスリリングに描いているのに対し、こちらは軍人の苦悩にガッツリ焦点を絞っているだけあって非常に重い仕上がりです。主演のイーサン・ホークは安定の苦悩っぷり。上司ブルース・グリーンウッドが醸し出す善人感もイイ。

この映画が描く世界に違和感を持たなくなったらー。そんな心の危機を感じさせる1本です。

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