女子力回復の春/実像よりも写真映え!?/名作は想像を超える

まんざらでもない日記

2023年3月13日

ただいま第95回アカデミー賞の授賞式中です。
今年の中心は『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(タイトル長っ!でも「エブエブ」とは略したくない) その模様を横目で見ながらの昨今の話題を。

今日からノーマスク解禁へ。マスク着用の判断は個人にゆだねられるということに。
ま、もともと個人の判断ではあったものの、店に行けば「マスクの着用をお願いいたします」もしくは「ノーマスクの方は入店をお断りします」という貼り紙があったりで、”実質”強制だったマスク生活。それが、”実質”終わるということか。

これから日差しが強く気温も高くなる季節。日常的に度付き薄色サングラスをかけたいのでマスクをしないでいられるのはありがたい。

巷ではマスクを外すことでメイクを見直す女性が増えているという話も。マスクに関係なくちょいちょいメイクやスキンケアは見直したくなる。というか見直さざるを得ないお年頃なんだけど、「これでヨシ」と満足したことがない。「ま、こんなもんか」でやり過ごしている。私の女子力どこに行った!?

春はね、その女子力回復のチャンスですよ。口角を上げていきましょう!


美容つながりでこんな話題も気になった。「整形沼」にはまる若者。

昔に比べて美容整形は技術も安全性も向上し、価格も安くなったし「隠れてすること」というイメージもなくなって敷居が下がっている。プチ的なものであれば手軽にできるようになったし、若い人が整形をすること自体は珍しくもない。

が、この記事の”自分の美醜を写真で判別する事例が見られる”という傾向には驚いた。

「たまたま不細工に撮れた写真を見て物凄く嫌悪感と劣等感を抱いて、整形したいって子がいて。鏡を持たせてどこが気に入らないのか聞いても、『いや、鏡で見た時の顔は良いんです。写真を撮った時が不細工で嫌』って…そういう人が凄く増えました」(記事より)


実像よりも写真とは……。「写りが悪かったらカメラのせいにできるから好都合」と思うのは旧世代の感覚なのか。運転免許所の写真なんて「ホントこれ私?」って思うし、なぜか若干”魚”入ってるし、でも写真を見た人が「あ、写真はアレだけど実物のほうがいいね」と思ってもらえたほうが嬉しいような……。

こうした傾向は、加工しまくった写真ばかり見ている弊害という。 無防備な自分の顔を自分だと認めたくないのだと。

もし自分が今の時代の若者だったらどうしてただろう。


映画『シェルブールの雨傘』

ラストは映画の話題。
ここのところ実は見ていなかった名作といわれる映画を見ているんだけど、いろいろと驚きが。

『シェルブールの雨傘』(1964年)はカトリーヌ・ドヌーヴが超絶キレイなおしゃれ映画で”セリフが歌”ってことは知っていた。で、ホントにぜーんぶのセリフが歌だった。端役の整備工のおじさんたちの一言二言のセリフも歌。

といっても、ミュージカルのように踊らないし、歌の節も微妙。有名なテーマ曲以外は「その音程で合ってマスか? 」だった。

芸術レジスタンスの傑作と言われる映画『天井桟敷の人々』(1945年)はかなり面白かった。3時間超もなんのその。一番の驚きは、あの白塗りがかなりのイケメンだったこと。

そしてキャサリン・ヘップバーンとハンフリー・ボガードの『アフリカの女王』(1951年)。アフリカを舞台に現地の人々を疫病や貧困から救うヒューマンドラマ、かと思ったら、まさかの冒険活劇だった。

ちょっと前に見たサンドラ・ブロック主演の『ザ・ロストシティ』(2022年)もそうだけど、なんとも思っていない二人が危機を通じて思いを通わせー、という王道ロマコメの原点的映画。ラストのぶっ飛び具合も良かった。合成の粗さは時代的にあんなモンだと思うし、グリーンバックの前でヘップバーンとボガードがー、と思うとありがたさすら覚えた。

アラン・ドロンの『あの胸にもう一度』(1968年)もメロドラマ風な邦題と違って、めちゃくちゃ攻めた映画だった。名作オモロ!

そうこうしているうちにアカデミー賞が決まりました。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が作品賞他7冠!強かった!おめでとうございます。

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