映画『ダウンサイズ』(2018年)のザックリとしたあらすじと見どころ

映画レビュー
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映画タイトル:ダウンサイズ

原題:DOWNSIZING

製作年:2018年

監督:アレクサンダー・ペイン

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◆映画『ダウンサイズ』は、

人間のダウンサイズ(縮小化)が可能になった世界を描いた物語です。

人間が小さくなる(13㎝程度に)ことは、人口増加による様々な問題を抱える社会や、地球そのものを救う有効策と考えられていましたがー。

小さくなったマット・デイモンが自分探しをする映画です。

 

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◆キャスト

・マット・デイモン(ポール・サフラネック)
家庭の事情で医師になる夢をあきらめ、理学療法士として働く男性
妻とともに、よりよい人生を送るためにダウンサイズ(縮小化)を決意する

・クリストフ・ヴァルツ(ドゥシャン・ミルコヴィッチ)
縮小化された世界で財を成したセレブ
ポールが暮らすマンションの上階の住人

・ホン・チャウ(ノク・ラン・トラン)
ベトナム人の女性政治活動家
望まないダウンサイズをされ、アメリカに密入国した際に片足を銃撃され義足をつけている

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◆映画『ダウンサイズ』の見どころと感想

(*ちょっとネタバレありです)
ダウンサイズ
-(C)2018 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

人間を13㎝程度に小さくすることが可能になり、これによって人口増加による環境問題や住宅問題を解消しようと計画が進みます。

ポールと妻のオードリーはマイホームの購入を考えていますが、予算は充分ではありません。

そんなときに大学の同窓会でダウンサイズした友人に会い、その生活の充実ぶりに憧れ、自身もダウンサイズすることを決意します。

 

妻と一緒に縮小化するための施設を訪れ、いざ施術にー。

 

ダウンサイズを終え回復室で待つポールに妻オードリーから電話がー。

 

「やっぱり、ムリっ!家族や友達と離れられない!」

前処置の途中で心変わりしたオードリーは、元のサイズの世界に戻っていきます。

 

ダウンサイズしたものの、妻を失ってしまったポール。

ダウンサイズしたことを後悔し、小さい人間専用の都市での暮らしに希望を見いだすことができません。

当初の豪邸からマンションに引っ越したポールは、上階に暮らすセレブ、ドゥシャンのホームパーティに参加。

仕事をせず遊んでばかりの堕落したセレブに混じって乱痴気騒ぎをした翌朝、ドゥシャンの部屋の清掃に訪れたベトナム人女性ノク・ランと出会います。

 

この出会いが、ポールの人生を大きく変化させていくのですがー。

 

人間が小さくなることで環境破壊や住宅問題をクリアしていこうという試みは面白いんですよ。なるほど、と思います。

で、小さくなることで起こる様々な問題や小さな世界の実態についても、非常に細かく描かれています。

 

バーで酔ったオヤジが「小さくなったヤツも選挙権は同じか!税金は安くなるんだろう!」と毒づいたり、「思い出の品」というボックスに収めた結婚指輪が、小さくなった世界ではタイヤのように抱えられて届けられたり、小さな世界には虫がいなかったりー。

 

ダウンサイズするのは肉体だけなので、体毛や義歯は術前に全部剃って外すんです。

妻オードリーはこの段階で「やっぱムリっ!」となってしまい、髪の毛と片方の眉毛が剃られた状態で空港から電話をかけてくる。

ダウンサイズの施術は、麻酔で眠らせ数十人を一度に電子レンジのような装置に入れ「チン!」となったら終了。

 

小さくなった人間が、大きな(というか元のサイズの)人間に「フライ返し」みたいなヘラですくい上げられるところや、術後の食事に巨大な(というか元のサイズの)クラッカーが「ウケ狙い」で出されるところなんか、ホントに風刺も効いていて面白い。

 

が、この面白さが後半ぜーんぶなくなりますっ!

 

ポールはノク・ランを通じて、小さな世界にも貧困や格差があることを目の当たりにします。

口が悪く人使いが荒いノク・ランに医学知識があることを見込まれてしまったポールは、奉仕活動の手助けをさせられることに。

こき使われるポールを見るに見かねたドゥシャンは、ポールをダウンサイズを発明した博士に会うためのノルウェー行きに誘いますが、目論見は失敗し、ノク・ランも同行することに。

 

が、ナンダカンダあって、ノルウェーに向かう船内でポールはノク・ランと心を通わせます。

 

ノルウェーのコミュニティに到着したポールたちに博士が見せたものは、メタンガス流出による地球滅亡から逃れるための巨大シェルター。

「種を守るため」に、この日の日没を機にシェルターに逃げ込むことが決まっているとー。

 

ポール、どうする!?

 

――――――――

 

なんか後半は小っちゃくなったこととは関係なしに、「どう生きるの?」に直面したポールを眺める映画になっています。

 

決断力のないポールと、失速感の否めないお話をグイグイ引っ張るのは、ノク・ランの生命力です。

 

ぐうたらな私は、元の大きさのときの蓄えでなんとか生きていけるんだったら、仕事はしたくないし、小さな人間だけの世界で生きてけばいいじゃん、と思っていましたが、ノク・ランが生きる世界と生きていこうとする姿を見ちゃったら、ね。

 

「生きていくため」という意思は、何にも勝るものかもしれません。

どんな世界にも「負」の部分はあって、それに目をつぶって生きていくことはできない。

 

そんな当たり前のことですが、前半のワクワク感からの落差があるからこそより深く響くのかも。

 

おかれた場所でどう生きるかー、を考えさせられる1本です。

 

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