「どんなタイプの人が好き?」
初対面の人、あるいはちょっと親しくなった間柄でよくある質問です。もちろんこれは「恋愛対象としてー」を前提にしたもの。
10代、20代の若者ならともかく、酸いも甘いも嗅ぎ分けたアラフォー、アラフィフのいい大人が「好きなタイプ」ごときの質問で大恥をかきたくありませんよね。
大人の恋で失敗しない!「どんなタイプの人が好き?」の最善の答え方を考えてみましょう。
「どんなタイプの人が好き?」って、なぜ聞くのか
「自分がそのタイプに当てはまっているか」の確認
相手が答える「好きなタイプ」に、自分がハマっているかを確認したいからです。
で、「やさしい人」とか「思いやりがある人」とか「ちょっと面白い人」みたいな、たいていの人に当てはまる答えを聞いて安堵するわけですよ。
女性 → 男性への質問の場合も同じ。「ちょっと甘えん坊なタイプ」とか「しっかりした人」といった、ほとんどん人が少なからず持っている要素であっても「自分も当てはまる」と思うわけですよ。
つまり、この質問にあまり意味はなく、聞く側も単なるコミュニケーションと思っているケースもあるので、まちがっても「好きなタイプを聞くってことは、自分に気があるってこと!?」なんて浮かれないようにしましょう。
相手の価値観のチェック
質問の本質はこっちです! 「どんなタイプの人が好き?」という質問によって、相手の価値観を確認しているのです。
「好きなタイプ」の答え方には、その人の単純な「好み」だけでなく、
・そう考える背景はなにか
といった深層心理が反映されます。
ちょっと小難しいことを言ってみましたが、もっと難しく言うと、その人の「恋愛観」や「人生観」が表れてしまうのです。侮れませんよ! 大人の恋の「どんなタイプの人が好き?」は!
これはダメ!「どんなタイプの人が好き?」のNG回答例

では、よくあるダメ答えを例に「どう答えればいいのか」を考えていきましょう。
ここでは「どんなタイプの男性が好き?」と聞かれるケースを想定していますが、対策は男女共通です。大人の恋に「男性だから許される」「女性だから大目に見てもらえる」はございません!
【絶対ダメ!】好みの外見を答える
「マッチョ」とか「背が高い人」とか「顔がー」といった外見の好みを答えるのは絶対ダメです。
「いい歳してナニ言ってんの?」と思われてしまい、大人として「足りない」印象を与えてしまいます。
【無難は無難でしかない!】好みの内面を答える
では、内面を答えるのはどうでしょう。
前段でも言いましたが、「やさしい人」「誠実な人」「面白い人」は、ほとんどの人に当てはまるものです。なので、相手を落胆させない回答にはなるのですが、こんな無難な答えでは恋の進展にはつながりにくいでしょう。下手をすると「あ、無難な答えで話を濁されたな、脈なしか……。」と判断されかねません。
かといって、癖のある内面を答えるのも危険です。「ちょっと冷たいところがある人」とか「一見何を考えているのかわからない人」のような答えは、その「ちょっと」とか「一見」といった度合いが、相手の感覚とズレてしまいがちで、誤解を与えてしまうかもー。
【論外!】スペック(仕事/お金/趣味)を答える
まさか、40代、50代にもなって好みのタイプを「お金持ちィ~!」と答える人はいないと思いますが、念のために書いておきます。
最悪です。
好きなタイプの質問は、相手の価値観(恋愛観・人生観)の見極めです。「お金を持っているか」「どんな仕事をしている人か」が「好き」の判断になる大人と誰がつきあいたいと思いますか!?
もちろん「お金」や「仕事」は大事な要素ではありますが、「好きなタイプ」とは切り離して考えるべきことです。それが大人ですから。
「お金」や「仕事」ほどではありませんが「趣味」で答えるのも注意が必要です。「旅行が好きな人」とか「サッカーが好きな人」という答えだけではダメです。
ですが、これは最善の答えにあと一歩といったものなので、もうひとつの「ダメ回答」をはさんで、最後に説明しましょう。
【唖然!】芸能人で答える
まさか、まさかいませんよね。いい大人なのに「好きなタイプ」を聞かれて、「松坂桃李」とか「小泉孝太郎」とか言ってしまう人。イケメンだからダメと言っているわけではありません。なんなら「ムロツヨシ」でも「佐藤二郎」でもダメです。
誰ならイイという問題じゃないんです。「芸能人」や「有名人」を好きと思うのは全然問題ありませんが、「どんなタイプの人が好き?」に芸能人で答えると、幼稚な印象を与え「理想ばかりで現実を見ていない人」と思われてしまいますよ。
解決!「どんなタイプの人が好き?」の大人の答え方はコレ!
外見を答えてもダメ、内面でもダメ、お金も仕事もダメ、っていったいどう答えたらいいのでしょうか。
コレです!
「どんな関係、間柄でいたいか、いられる人か」を答える
外見も性格も自分の好みにドンピシャだけど、自分と一切接点のない無関係な人を好きになってもどうしようもないですよね。そもそも、自分と一切接点のない無関係の人は恋愛の対象にはなりませんよね、大人の場合。
大事なのは、どういう関係を築きたいか。「こんな関係を築ける人と一緒にいたい = 好き」が大人の恋の最善の形ではないでしょうか。「一緒に美味しいものを食べるのが最高に楽しい関係」とか「お酒を飲みながら好きな映画を語りあいたい」とか「新たな発見がある旅をしたい」とかー。
前段で「趣味」で答えるのはあと一歩、といったのはココです。共通の趣味でどうしたいのか、まで答えなければダメなんです。自分との関係性を示す答え方には、価値観がよりハッキリと反映されています。「いつも一緒」でなくてもいい。「お互いが一人で好きなことに没頭できる関係」でもモチロンいいんです。
「タイプ」という相手側にあるものをどうこういうのではなく、「自分との関係」を示すことは、大人として責任のある魅力的な答えなのですから。
ただし、ひとつ注意が必要です!
「こんな関係」をあまり具体的に示し過ぎると、「あー、すでにそんな相手がいるってことか」と誤解されたり、「妄想好き」と思われたりしかねません。
やりすぎ、考えすぎは注意しましょう。
先日某TV番組で俳優の大谷亮平さんが「友だちのような関係がイイ」と自然に答えていました。コレにグッときたわけですよ。心をワシ掴みにされたわけですよ。ここで、「スリムな人が好き」とか「いつも笑顔でいてくれる人」とか答えたら、たとえ大谷亮平でもナンとも思わなかったでしょうよ。もちろん大谷亮平さんは、私とは何の接点もない無関係のイケメン俳優です。
が、イメージしますよね。友だちのように飾らない心で接してくれる大谷亮平を!
というわけで、「どんなタイプの人が好き?」に対する大人の答えは、
「○○な関係でいられる人」です!
ぜひ実践でお試しください。