映画『ドクトル・ジバゴ』(1965年)のザックリとしたあらすじと見どころ

歴史ドラマ

映画タイトル:ドクトル・ジバゴ

原題:Doctor Zhivago

製作年:1965年 アメリカ・イタリア

監督 : デヴィッド・リーン

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映画『ドクトル・ジバゴ』は、

ロシア革命期のロシアを舞台に、医師で詩人のジバゴと最愛の女性ラーラの運命的な恋愛を描いた壮大なラブストーリーです。原作はロシアの文豪ボリス・パステルナークの同名小説。「これぞ映画!」と言わしめる名作です。

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キャスト

・オマー・シャリフ(ユーリ・ジバゴ)
医師 詩人としても知られる  

・ジュリー・クリスティ(ラーラ・アンティポヴァ)
 衣料品店の娘 のちに結婚し一児の母となる

・ジェラルディン・チャップリン(トーニャ・グロムイコ) 
ユーリの養夫婦の娘 ユーリの妻となる

・トム・コートネイ(パーシャ・アンティポフ/ストレルニコフ)
ラーラの夫 ボリシェヴィキに傾倒し冷酷な将軍となる

・アレック・ギネス(イエブグラフ・ジバゴ) 
ユーリの腹違いの兄 ユーリとラーラの遺児を探す

・ロッド・スタイガー(ヴィクトル・コマロフスキー)
ラーラの母のパトロン 

映画『ドクトル・ジバゴ 』の見どころと感想

(*ちょっとネタバレありです

―MGM/Photofest/MediaVastJapan

19世紀末、幼くして両親を亡くし親戚夫婦に育てられたユーリ。やがて成長したユーリは医師となりトーニャと婚約。詩人としての才能も開花させ幸せな生活を送っています。
一方、同じモスクワで衣料品店を営む母と2人暮らしを送るラーラ。革命に燃える恋人パーシャがいますが、ラーラの美しさは、母アメリアのパトロン、コマロフスキーも虜にしています。

ある日ラーラとコマロフスキーの関係を疑う母アメリアが自宅で自殺未遂。助手として治療に同行したユーリは、そこでラーラとコマロフスキーのただならぬ関係に気づきます。
コマロフスキーに処女を奪われてしまったラーラは、復讐のためにコマロフスキーが参加しているパーティに乗り込み、パーシャに借りた銃でコマロフスキーに発砲。ラーラはパーシャと逃走します。


ユーリとラーラはこうして出会い、最初の別れとなるわけです。
そして、長い長い映画のなか、この2人は再会と別れを繰り返します。以下ザックリと要約しますと、

それぞれに結婚した第一次世界大戦中、軍医となったユーリと従軍看護婦となったラーラと前線で再会。互いに恋心を抱きますが、そこはグッとこらえ、任務完了とともにお別れ。
時は過ぎ、ロシア革命期。財産を没収され疎開を余儀なくされた富裕層のユーリ一家。ユーリはその道中で赤軍の将軍ストレリニコフと出会います。彼こそがラーラと結婚したパーシャ。革命に没頭し愛を失ったパーシャからラーラの居所を知らされ、会いに行ってしまうユーリ。そして愛し合う2人ー、が、このときユーリの妻トーニャは妊娠中。悩んだユーリはラーラに別れを告げます。
その後、妻のための薬を買いに行くと途中でパルチザンに拉致され医師として従軍させられてしまうユーリ。命からがら脱出したユーリを助けたのはラーラでした。やがてラーラはユーリの子を身ごもります。

ユーリとラーラはー、そしてコマロフスキーやパーシャらの人生を飲み込むように、時代はロシアからソ連へと移っていきます。


この映画は、2人の物語を回想する構成になっています。
映画の冒頭は、ユーリの腹違の兄イエブグラフがダム工事の現場にある若い女性を訪ねるシーン。第二次世界大戦も終わった頃の話です。
父、母の名前も何も知らないトーニャと名のるこの女性こそ、ユーリとラーラの間の子どもだったのです。イエブグラフから両親の話を聞かされ涙するトーニャ。バラライカのくだり(ぜひ映画でお確かめください)にグッとくるラストです。


ロシア革命の映画といえば、必ず名前が挙がるこの『ドクトル・ジバゴ』ですが、革命というよりも、大半は愛し合う2人が出会いと別れを繰り返すラブストーリーで、しかも不倫。

詩人として愛に生きるユーリに漂うデカダンス、それと対照的なコマロフスキーの狡猾なまでの現実感、革命に傾倒し過ぎたパーシャ(ストレリニコフ)の刹那など、そこには「ロシア革命の痛手」が描かれています。ボリス・パステルナークの原作が当時のソ連で禁書になったのも納得です。

それにしても、ラーラもトーニャもものわかりが良すぎやしませんか。普通だったらドロ沼ものですよ。ま、これがドロ沼劇だったらの原作がノーベル文学賞を獲ることはなく、この映画もなかったかも……。

愛は変わらないー。ストレートで壮大なラブストーリーをぜひ。

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