映画『遠い夜明け』(1987年)のザックリとしたあらすじと見どころ

ヒューマンドラマ

映画タイトル:遠い夜明け

原題:CRY FREEDOM

製作年:1987年 アメリカ

監督:リチャード・アッテンポロー

 

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◆映画『遠い夜明け』は、

アパルトヘイト下の南アフリカ共和国で、黒人運動家のスティーブ・ビコと、ビコと親交のあったリベラル派の白人新聞編集長ドナルド・ウッズの生きざまを描いた映画です。

ウッズの著書をもとに製作されたこの映画の公開当時の南アフリカ共和国は、まだ、アパルトヘイト政策が続いていました。

 

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◆キャスト

・ケビン・クライン(ドナルド・ウッズ)
南アフリカのデイリー・ディスパッチ社の編集長。
ビコの活動が人種間憎悪をあおっていると記事にしたことがきっかけで、ビコと直接会うことになる。理知的で穏やかなビコの人柄に惹かれ、親交を深める。

・デンゼル・ワシントン(スティーブ・ピコ)
黒人解放運動家。白人と黒人が共存する社会を作ることを主張。
警察の監視下に置かれ軟禁状態にあったが、これに屈することなく活動を行っている。

・ペネロープ・ウィルトン(ウェンディ・ウッズ)
ドナルドの妻。ビコに傾倒していく夫の活動により、家族(5人の子持ち)も危険にさらされることを恐れるが、夫と行動を共にする。

 

◆映画『遠い夜明け』の見どころと感想

(*ちょっとネタバレありです)

1970年代の南アフリカ共和国はアパルトヘイト政策下にあり、黒人解放運動家は政府や警察から「危険人物」として拘束、軟禁されていました。

集会や演説などを禁じられているビコは、南アに平和をもたらすために、それでも活動を続けています。

 

ビコは単に、白人や白人社会を憎むのではなく、白人と黒人(すべての人種)が共存する社会を作ること目指し、そのためには黒人が持つ劣等意識を変えていくことが必要と説きます。

こうしたビコの考えを理解し、その活動を支えようとするドナルドですが、1977年ビコは逮捕され、警察の暴行により獄中死。

しかし警察はハンガーストライキによる死亡と発表。今度は、ビコの死因の究明や黒人解放運動を支援するドナルドを軟禁、監視します。

 

ドナルドはこの南アの実情を世界に伝えるべきと考え、手記として発表するためにイギリスへの亡命を決意しー。

 

――――――

 

公開当時1987年に劇場で観て以来、30年ぶりにDVDで見なおしました。

当時は人種差別に対する嫌悪の気持ちはありましたが、遠い国の出来事としてとらえていたように思います。

 

映画の舞台となった70年代後半、1987年の映画公開時も、後に大統領となる黒人解放運動の象徴ネルソン・マンデラ氏は、長い投獄中。

ビコの死後、黒人解放運動はさらに高まり、マンデラの開放から1994年のアパルトヘイト政策廃止へと続いていきます。

民主化後は経済的にも発展し、2010年にはアフリカ大陸初のサッカーワールドカップも開催されました。

(ネルソン・マンデラのついては、モーガン・フリーマンのなりきりぶりが見どころの、クリント・イーストウッド監督作品『インビクタス/負けざる者たち(2009年)』もお勧めです。)

 

公開当時から20数年の変化を知ったいまこそ、この映画を観る価値は大きいと実感できる映画です。

 

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