【大人の女の チョコレート 】買い方・作り方

【大人の女の チョコレート 】買い方・作り方

「バレンタインデーには、手作り チョコレート を贈ろう!」と、買ってきたチョコをわざわざ一度溶かし、それをハートの型に流し込み、トッピングして固め直して完成!なんて愚行が許されるのは、

 

女子中学生まで、 です。

大人の女がそんなことをしてはなりません。

 

今回は「玄海灘のケイト・ハドソン」の異名を持つ敏腕恋愛マスターの私が厳選した「大人の女のチョコレート作り3選!」をお届けします。

 

どうぞ参考にー、 なれば、の話ですがー。

 

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【本物志向はコレ!】フランスの隠れた名店で入手する

チョコレートの本場といえばフランス。

日本でもフランスのチョコレートを入手することはできますが、人気の高い有名店のものでは人と被ってしまいます。チョコに詳しい男性であれば「あー、アレね」と値段まで見抜かれてしまうかも。

せっかく「これがいいかしら? いや、彼は甘すぎるのは苦手だからこっちにしよう」とか、「チョコレートをもらったことが奥さんにバレないように、小っちゃいのにー、でもスゴクおいしいのにしたの」とか、「チョコレートの油分や糖質がハゲを促進させるっていうから、低糖でポリフェノール多めのー」とか、さんざん悩んで選んでいるのに報われないなんて、どうします?

欲しいものは何でも手に入る前澤シャチョ―のような男性でも「こ、これは!こんなに美味しくて耽美なチョコレートははじめてだ……。ああ、もうどうなってもいい」と思わせるチョコレートを求めるなら、やはり本場に出向くしかありません。

 

いざ、フランスへ!

 

―――――――

千代子(仮名)は休暇をとってフランスを訪れた。

パリのマレ地区、ヴィエイユ・デュ・タンプル通りにある隠れ家的なショコラトリー「フェラールラグラッスマティネ」で限定販売されているチョコレート「グロタスタラクティット」を入手するためであった。

千代子が店に到着したところ、ちょうど最後の1つが売れてしまったという。
次に売り出すのは3週間後ー。

「困ったわね……。でもせっかくここまで来たのだから、待つわ」

千代子は期せずして訪れたバカンスを楽しむことにした。

 

そんなある日、バーで声をかけてきたフランス人男性ジョルジュ・ビシェルベルジェールと恋に落ちた。

ジョルジュ・ビシェルベルジェールは画家の卵。
憂いを秘めたその横顔は、パリの街並みによく似合っていた。

 

やがて3週間が経とうとしていたー。

「私はフェラールラグラッスマティネで限定販売されているチョコ『グロタスタラクティット』を買って日本に帰らないといけないの」

「ダメだ、チヨコ。キミヲハナシタクナイ!」

と引き止めるジョルジュ・ビシェルベルジェール。

「でも、でも、 フェラールラグラッスマティネのグロタスタラクティットを買わないとー」

「え?ナンだって?」

「だから、フェラールラグラッスマティネのグロタスタラクティットよ!」

「もうチョコレートなんてドウデモイイじゃないか。カエラナイデくれ!」

美しい顔を崩しながら懇願するジョルジュ・ビシェルベルジェール。

 

千代子は悩んだー。

フェラールラグラッスマティネ で限定販売されている グロタスタラクティットを買って日本に帰るべきか、ジョルジュ・ビシェルベルジェールのもとに残るべきかー。

 

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【手作り派はこっち!】ベルギーでショコラティエの修行をする

市販のチョコを溶かして固めるー、なんて手抜きではなく、自分でカカオからチョコレートを作るー、これぞ手作りチョコです。

美味しくかつ、見た目も美しい手作りチョコをつくるためには、ショコラティエとしての修行が必要です。

行先はフランスと並ぶ本場、ベルギーです。

 

さあ、ベルギーへ!

 

―――――――

千代子はベルギーに着いた。

仕事を辞め、1年の予定でショコラティエになる決意をしていた。
国内随一の製菓学校「マフイク・デゥ・メニューカールト・アルステュブリーフ」に入学し、黙々と勉強した。

慣れないオランダ語に苦労しながらも、日本人特有の美的感覚と勤勉さが存分に発揮され、優秀な成績で卒業を迎えることとなった。

 

そんなある日、千代子の指導教官であるヴィルヘルムス・クルンペンハウエルが思いつめたように打ち明けてきた。

ヴィルヘルムス・クルンペンハウエルは未婚であるが、複数の女性との間に子供がいる前ざー(以下自粛)、な人である。

「チヨコ……、 マフイク・デゥ・メニューカールト・アルステュブリーフをソツギョウしたら、ジャパンに帰ってしまうのか?」

「え……、教官」

千代子は密かにヴィルヘルムス・クルンペンハウエルに思いを寄せていた。
しかし、まさか、 ヴィルヘルムス・クルンペンハウエルが自分のことをー。

 

「でも、日本に帰らないといけないんです。日本でチョコレートを作ってー」

「ノーノ―、チヨコ、せっかくマフイク・デゥ・メニューカールト・アルステュブリーフで勉強したのに、イカナイデ!イカナイデ、チヨコ!」

ヴィルヘルムス・クルンペンハウエルは、スパチュラを振り回しながら懇願した。

 

千代子は悩んだ。

「マフイク・デゥ・メニューカールト・アルステュブリーフ」を卒業したら日本に帰るべきか、ヴィルヘルムス・クルンペンハウエルのもとに残るべきかー。

 

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【本格手作り派はこれしかない!】エクアドルでカカオ豆を栽培する

どんなに手を加えてオリジナルのチョコレートを作ろうとも、原料は買ってきたもの。それでは「本格手作り」と称することはできません。

本格的な手作りチョコを目指すなら、カカオ豆の栽培からとりかかりましょう。

カカオ豆は高温多湿の熱帯で良質のものは育たないとされ、赤道南北20度の範囲は生産に適した「カカオベルト」と呼ばれています。

産地によってカカオ豆の特徴はさまざまです。
私が選んだ行先は、高品質のカカオで知られる南米エクアドル。

 

さあ、エクアドルへGO!

 

―――――――

千代子はエクアドルをさまよっていた。

仕事を辞め、マンションを売り払い、財産のすべてを携えて南米にやってきた。
しかし経由地のメキシコで置き引きにあい、その大半を失ってしまっていた。

「私は夢をあきらめない」
夢って素晴らしいのよ。前澤シャチョ―だってそう言ってるじゃない。

千代子は夜空を見上げ、満月に向かって心の中でリツイートした。

 

千代子は辿りついた1軒のカカオ農家で住み込みで働くことになった。
暮らしは楽ではなかったが、千代子は必死で働いた。

地元の子供たちは千代子を慕い、「チヨコ、コンニチハ!」「チヨコ、マダショーモーシテマスカ!」と日本語で挨拶されることもあった。

 

そんなある日、千代子は出入りの業者が主催する、国内最大級の婚活パーティー「ガラパゴスdeナイト」に誘われた。千代子は、カカオ生産に関わる若者たちとともに、大いに食べて飲んで踊った。

酔いを覚まそうと海岸を歩いていると、一人の青年、ブエナヴェントゥラ・リバデネイラに出会った。

ブエナヴェントゥラ・リバデネイラは、カカオの新種作りの研究者であった。
世界中が幸せになるチョコレートを作る夢を熱く語るブエナヴェントゥラ・リバデネイラ 。

千代子はそんなブエナヴェントゥラ・リバデネイラの夢に、自分の夢を重ねた。

 

そして2人は恋に落ちた。

しかし、ブエナヴェントゥラ・リバデネイラには妻子があった。
妻の実家は地元では有名な大企業であり、ブエナヴェントゥラ・リバデネイラはそこから経済的支援を受けていた。

「ボクはオクサンとワカレラレナイー。でも、チヨコのこともスキ。スキじゃダメなの?」

少年のような目で懇願するブエナヴェントゥラ・リバデネイラであった。

 

千代子は悩んだ。

遠い異国エクアドルでブエナヴェントゥラ・リバデネイラと不倫の関係を続けるべきか、慎ましくカカオを作り続けるべきか、それともどうにかして日本に帰るべきかー。

 

―――――――

 

もうね、大変だから日本で買いましょ、チョコレートは。

 

大人の女は、 チョコレート は普通に買えばいいんです!

 

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念のための注)

・パリのマレ地区、ヴィエイユ・デュ・タンプル通りには、隠れ家的なショコラトリー「フェラールラグラッスマティネ」はありません。もちろん、限定販売のチョコレート「グロタスタラクティット」もありません。

・ベルギーには「マフイク・デゥ・メニューカールト・アルステュブリーフ」という製菓学校はありません。

・エクアドルでは「ガラパゴスdeナイト」という婚活パーティは開催されておりません。

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