本と読書

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『真実の終わり』 ミチコ・カクタニ  「真実は人それぞれ」なのか

34年にわたってニューヨーク・タイムズ紙で書評を担当し、その鋭い批評眼から作家たちに畏れらたという著者ミチコ・カクタニ氏。本書『真実の終わり』はトランプ政権真っ只中の2018年に書かれたもので、トランプの嘘に侵食されていく社会が描かれています。「真実は人それぞれ」なのでしょうか。
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『宗教と過激思想』 藤原聖子 現代の信仰と社会に何が起きているか

『宗教と過激思想』は、イスラム、キリスト教、仏教、ユダヤ教、ヒンドゥー教、神道などから、過激とされた宗教思想をとりあげ解説したものです。過激思想を特定したり糾弾するものではなく、「過激」の背景、本質に触れることで宗教と社会問題を考える1冊です。
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『コロナ禍、貧困の記録』 雨宮処凛 2020年この国の底が抜けた

『コロナ禍、貧困の記録 2020年この国の底が抜けた 』は、コロナ禍によって浮き彫りになった貧困の現実と、解決策の記録です。筆者は格差や貧困問題に取り組む作家、雨宮処凛氏。今、必読の1冊です。
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『窓から逃げた100歳老人』 ヨナス・ヨナソン 抱腹絶倒の歴史エンタメ小説

人生100年というけれど、この人の100年はスゴイ。波乱万丈、抱腹絶倒。スウェーデン人作家ヨナス・ヨナソンによるエンタメ小説『窓から逃げた100歳老人』は、100歳の誕生パーティを逃げ出し偶然知り合う仲間たちとともに繰り広げる珍道中です。ちょっとだけ世界史の勉強にもなる!?かも。
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鮮烈な心象が”解釈”を引き寄せる 『少女を埋める』の評論で議論

文學界9月号に掲載されている桜庭一樹氏の小説『少女を埋める』をめぐって、とても興味深い議論が起こっています。「解釈は自由」なのか、「あらすじと解釈は不可分」なのか。というわけで『少女を埋める』を読んで考えてみました。
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『祝福』 長嶋有 大切な誰かに贈りたい1冊

短編集『祝福』は、その社会の中のどこにでもいそうな人たちの何気ない日常のストーリーです。世の中との距離のとりかた、接点の持ちかたが様々な登場人物たち。流されたり、流されまいともがいたりする姿に自分を重ねてみた1冊です。
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『スタッキング可能』 松田青子 身体で読む本

表題作ほか3篇の中編と、その間とラストに置かれた3篇の連作短編からなる。もうぶっちゃけ、読んでみて!としか言いようがない1冊です。
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『悪党たちの大英帝国』 君塚直隆 人が歴史を動かす

『悪党たちの大英帝国』君塚直隆著は、ヘンリー8世以下7名の「悪党」をピックアップしてその人生を振り返ります。もともとはアウトサイダーであった7人が、いかにして権力の中枢に立ち歴史を動かしてきたかー。映画やドラマとは一味違う「悪党」の姿と、そこから見える歴史の変遷になるほどと思わされる1冊です。
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『悪童日記』 アゴタ・クリストフ 不条理な現実を直視しているか

『悪童日記』は戦時下のある国境近くの町を舞台に、祖母に預けられた双子の男児の視点で描かれる日記小説です。 著者アゴタ・クリストフは、1935年ハンガリーに生まれ、のちに西側に亡命。1986年に発表された本作は著者のデビュー作で、多くの国で翻訳されロングセラーとなっています。
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『最初の悪い男』 ミランダ・ジュライ 複雑で不思議で寛容な世界

マルチアーチストとして活動するのミランダ・ジュライ。映画『ザ・フューチャー』で見せた独特でシュールな世界観さながらに本書で描くのは43歳独身のシェリル。独自の「システム」で生きる、ちょっとイタいシェリルの「自分らしく生きる姿」をとおして見えてくる世界とはー。
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