本と読書

おすすめの本と読書に関するコラムです。

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『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』川本直 虚構か事実かー、事実だけが真実ではない 

トルーマン・カポーティ、ゴア・ヴィダル、ノーマン・メイラーと並び称された、アメリカ文学史上に燦然と輝く小説家ジュリアン・バトラー。が、その謎に包まれた生涯とはー。虚構か事実か、事実は果たして真実なのか。幾層ものストーリーとゲイ文学を題材にした作家の存在を問う傑作小説です。
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『コーヒーと恋愛』獅子文六 今も変わらぬほろ苦く踊る私たち

『コーヒーと恋愛』は、『可否道』というタイトルで1962年から読売新聞に連載された小説です。著者、獅子文六さんは1893年生まれ。ここに描かれている恋愛や仕事に踊らされる人々の姿は、今も変わらぬちょっと滑稽で愛すべきもの。コーヒーを飲みながら読みたい1冊です。
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『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』北村紗衣 批評眼を持つということ

『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』の切り口はフェミニスト批評。「えっ?この映画にフェミ的要素ってあったけ?」「そうそう!この小説のモヤモヤの原因はこれだったのか!」。堅苦しい印象を持ちがちな「批評」ですが、この本を読むと読書や映画鑑賞がもっと楽しめそう、と思える1冊です。
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『牛と土 福島、3.11その後。』眞並恭介 被爆した牛が生き続ける意味

『牛と土 福島、3.11その後。』(眞並恭介・著)は、3.11東日本大震災で被災した福島で、殺処分の指示を受け入れず、どうにかして牛を生かそうとし続ける人々と牛たちの姿を描くノンフィクションです。
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『ソーシャルメディアの何が気持ち悪いのか』香山リカ SNSへの違和感の正体

「SNS疲れ」に代表されるようにストレスの一因となっているSNS。便利なはずなのに、いろんな人と繋がれて有意義なはずなのに、なぜストレスを感じてしまうのか。そこにある「気持ち悪さ」を精神科医の著者、香山リカ氏が紐解きます。
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『真実の終わり』 ミチコ・カクタニ  「真実は人それぞれ」なのか

34年にわたってニューヨーク・タイムズ紙で書評を担当し、その鋭い批評眼から作家たちに畏れらたという著者ミチコ・カクタニ氏。本書『真実の終わり』はトランプ政権真っ只中の2018年に書かれたもので、トランプの嘘に侵食されていく社会が描かれています。「真実は人それぞれ」なのでしょうか。
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『宗教と過激思想』 藤原聖子 現代の信仰と社会に何が起きているか

『宗教と過激思想』は、イスラム、キリスト教、仏教、ユダヤ教、ヒンドゥー教、神道などから、過激とされた宗教思想をとりあげ解説したものです。過激思想を特定したり糾弾するものではなく、「過激」の背景、本質に触れることで宗教と社会問題を考える1冊です。
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『コロナ禍、貧困の記録』 雨宮処凛 2020年この国の底が抜けた

『コロナ禍、貧困の記録 2020年この国の底が抜けた 』は、コロナ禍によって浮き彫りになった貧困の現実と、解決策の記録です。筆者は格差や貧困問題に取り組む作家、雨宮処凛氏。今、必読の1冊です。
2022.04.26
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『窓から逃げた100歳老人』 ヨナス・ヨナソン 抱腹絶倒の歴史エンタメ小説

人生100年というけれど、この人の100年はスゴイ。波乱万丈、抱腹絶倒。スウェーデン人作家ヨナス・ヨナソンによるエンタメ小説『窓から逃げた100歳老人』は、100歳の誕生パーティを逃げ出し偶然知り合う仲間たちとともに繰り広げる珍道中です。ちょっとだけ世界史の勉強にもなる!?かも。
2022.04.26
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鮮烈な心象が”解釈”を引き寄せる 『少女を埋める』の評論で議論

文學界9月号に掲載されている桜庭一樹氏の小説『少女を埋める』をめぐって、とても興味深い議論が起こっています。「解釈は自由」なのか、「あらすじと解釈は不可分」なのか。というわけで『少女を埋める』を読んで考えてみました。
2022.03.28
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