ブログは半年~1年で9割の人がやめてしまう、といわれます。
ブログを「やめてしまう原因」や「続けるコツ」については、いろんなブログで散々語りつくされていると思うので、ココでは「ブログはどうやって終わっていくのか」という現象に注目してみます。
あ、「ブログはオワコン」というようなブログというコンテンツ全体の行く末云々の話ではなく、巷にあふれるブログはどのようにして終わっていくのか、という話です。
実際にどのようにしてブログが終わっているのかをザックリ調査してみたところ、ブログにはさまざまな「終わり」があることが明らかになりました。
その「さまざまな終わり方」を見て、ブログをやめようかという悩みに結論を出すもよし、スタイリッシュな終わり方を目指すもよし、いっそう「やめない気持ち」を高めるもよし、です。
では、まいりましょう。
「ブログやめます宣言」で終わるブログ

「ブログの終わり方」の調査においてポイントとなったのは、「ブログをやめる宣言」があるか、ないか。
まずは「やめます宣言」で終わっているブログです。「ブログ やめる」「ブログ やめ方」「ブログ やめます」などで検索すると、いくつかの「ブログやめます宣言」が確認できます。
ブログをやめる事情はさまざまで、涙なくしては読むことのできないブログ、はありませんでしたが、「ブログやめます宣言」のあるブログには、おおむね次のような特徴があることがわかりました。
・無料ブログ
・やめる経緯が詳細に書かれている
・事前の更新がまばら
・更新がまばらな事情も詳細に書かれている
さらに「ブログやめます宣言」を書く人物像に迫ってみます。
個人的ブログを個人的な事情でやめるー、ただそれだけのことなのに一大決心のごとく(いや、一大決心なんでしょう)書き綴っている行為から、「生真面目で律儀」「決意を書かずにはいられない」「白黒ハッキリさせたい」という人物的特徴をうかがい知ることができます。
また、特筆すべきは「ブログやめます宣言」をした人の多くは、初記事が「ブログ始めます」であったり丁寧な自己紹介がなされていること。
ブログの運営期間や記事数、1記事の文字数、文体などに「ブログをやめる、やめない」に関する有意な特徴はなく、私が確認できた範囲では、最短4記事、4記事目に「ブログやめます宣言」があり、その後の更新がないブログがありました。
しかも、1記事目は「初めましてー」。
どれだけ律儀なんだ、オイ。
「いつの間にか終わっている」ブログ
「ブログやめます」と宣言しているブログはむしろ少数派で、ブログをやめてしまった大多数は突然の終焉を迎えています。
この、どこにでもありそうな「いつの間にか終わっているブログ」ですが、いざ探してみると行き当たらない。「ちっ、このブログ、もう2年も前のかヨ。更新してないじゃん」とガッカリすることが日常茶飯事のように感じていましたが、探すとない。これいかに。
で、手あたり次第探すのはかなり効率が悪いので、一つの作戦を立てて「いつの間にか終わっているブログ」の洗い出しに挑みました。
「ブログ 続かない」「ブログ 続けるコツ」で検索する
「ブログを続けるコツ」を解説した記事があるブログであれば、そう簡単に「やめます宣言」はしないはずー。で、こうした記事を書いているブログのなかから、「いつの間にか終わっているブログ」を抽出。
その終わり方はこうです。
・別ビジネスや情報商材への誘導
「終わり」を「終わり」と認めないー。「終わりは始まり」的な匂いをプンプンさせながら更新が途絶えています。しかし、これらは「いつの間にか終わっているブログ」の亜流でしょう。
もっとガチの「いつの間にか終わっているブログ」が読みたいっ! ホントに「いつの間にか終わっているブログ」はどこにありますか!?
そこで、次なる作戦。
ブログ村で探す
「アラフィフ主婦」をターゲットに調査してみました。無料ブログが多く、総じて短文。他愛もない日常が綴られているブログのなかにもありましたっ!「いつもまにか終わっているブログ」が!(喜ぶなっ!)
その終わり方は、
・いつも通りの「またねー」
ポエムはポエムでザワザワするものがありますが、いつも通りに「またねー」で終わり、その「また」が訪れていない現象は考えれば考えるほど怖い。その身に何が起きたのでしょう。
いや、たぶんフツーに飽きて辞めた、くらいのものなんでしょうが……。
はじめから有期的な運命のブログもある
一大決心による「やめます宣言」や「いつの間にか終わっている」ブログのほかにも、はじめから期間や記事数が設定されていたであろうブログもあります。
「転職するまでの活動記」「妊娠~出産までの記録」「愛犬の闘病記」などは、時期はわからずともいつかは「終わり」を迎えるブログです。やり遂げたり、次のステップに進んだり、お別れをしたりー。これらは「ブログをやめる」「ブログが続かない」の範疇に入らないブログです。
また、アフィリエイトに特化し、ある程度の数の記事を入れておくことで運営の目途を立てているブログもあります。こうしたブログも更新がないからといって「ブログをやめた」には当てはまらないのでしょう。
本当にやめてしまったブログは痕跡もない

さまざまな「ブログの終わり」を見てみましたが、ホントの終わりは、
「お探しのページが見つかりません」や、「404 ERROR! Sorry,the page not found」
というものでしょう。こうなっては、どうしてやめたのか、どんなブログだったのか、を確認することができません。
「半年~1年で9割の人がやめてしまう」といわれるわりにはバリエーションに乏しく、実態が明らかでない「ブログの終わり方」。ホントはもっと多くの割合で続いているのかもしれないし、この言説は続いている人によるマウンティングかもしれないな、と。
ま、そんな結論ではありますが、今後、斬新な「ブログの終わり方」を発見したあかつきには痕跡の消えないうちに報告できれば幸いです。