映画『マルコヴィッチの穴』(1999年)の ザックリとしたあらすじと見どころ

コメディ

映画タイトル:マルコヴィッチの穴

原題:BEING JOHN MALKOVICH

製作年:1999年 アメリカ

監督:スパイク・ジョーンズ

 

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◆映画『マルコヴィッチの穴』は、

7と1/2階にあるヘンな穴が、俳優ジョン・マルコヴィッチの頭の中につながっているー。

主人公のクレイグとその妻のロッテ、謎の美女マキシン、そしてマルコヴィッチ本人が「穴」によって人生を操られるという話です。

チャーリー・カウフマンによる奇想天外な脚本が話題となりました。

 

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◆キャスト

・ジョン・キューザック(クレイグ・シュワルツ)
人形使いで生計を立てたいが、うまくいかず就職。そこで「マルコヴィッチの穴」を発見する張本人。

・キャメロン・ディアス(ロッテ・シュワルツ)
クレイグの妻。ペットショップで働き、自宅でも多くのペット(チンパンジーやオウムなど)と暮らしている。

・キャサリン・キーナー(マキシン)
クレイグと同じビルで働く美女。クレイグと一緒に「マルコヴィッチの穴」で商売を始めるが、露骨にエロい割には謎も多い。

・オーソン・ビーン(レスター博士)
「マルコヴィッチの穴」があるビルの所有者。エロ話が大好きで「穴」の秘密を握っている。

・ジョン・マルコヴィッチ(ジョン・マルコヴィッチ)
「マルコヴィッチの穴」から頭に侵入される本人。

 

◆映画『マルコヴィッチの穴』の見どころと感想

(*ちょっとネタバレありです)

-USAFilms/Photofest/ゲッティイメージズ

人形使いの仕事ではまったく食べていけないクレイグは、やむを得ずとある会社に文書整理係として就職します。

が、その会社は7と1/2階にある天井が低いヘンな会社。そこで謎の美女マキシンに一目ぼれしアタックしますが、まったく相手にされません。

そんなある日、会社のファイルキャビネットの裏の壁に小さな扉があることを発見します。その扉を開けてみると奥に続く暗い穴があり、クレイグはこの穴に吸い込まれてしまいます。

 

そして、そこで見たものは、ジョン・マルコヴィッチとしての世界

穴は15分経つと高速道路わきの空き地に吐き出されるようになっており、クレイグとマキシンはこの穴を使って一儲けしようと考えます。

この「マルコヴィッチ体験」は人気となり、ついに異変を感じたマルコヴィッチ本人が会社に乗り込んできます。

無理やり穴に入ったマルコヴィッチ本人がみたものは、自分のエゴにまみれた世界。(いろんなマルコヴィッチが登場します)

穴に入る時間をコントロールできるようになったクレイグ、そして穴に入ったことで同性愛者だったことに気づく妻ロッテ、そのロッテと恋愛関係になるマキシン。

そして、この穴がなぜ存在するのかが明らかになり、穴をめぐる人々の思惑が交錯していき、数年後ー。

 

―――――――

「マルコヴィッチの穴」は、いわば「他人になるための装置」のようなものです。

単純に他人を生活を疑似体験することを楽しむ人もいれば、クレイグのように、これまでの自分ではない自分として生きることに希望を見出したり、ロッテのように本当の自分に気づく人もいる-、というところが面白い。

 

身体を変えた「自己」って、「自己」ではないのでしょうか?

自分が見ている世界は、自分が生み出したものばかりではありません。
興味をもって見たり聞いたり記憶したりしたものだけでなく、知らず知らずのうちに印象に残っていることもあります。

また、日常には他人(自分ではない他者の意)が存在し、それらとの関係で築かれるものもあります。

これらも全部自分の世界には違いありません。

 

「自分の考え」と思っていることでも、案外、他者や社会の考えに乗っかったり、操作されたりしたものが多いのでは?

「自己」と「非自己」の線引きってかなりうやむやで、実は世界中に「○○の穴」が存在しているのかもしれないー、と悩ましくなる1本です。

 

 

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