救急車を呼ぶかの判断と注意 ― 屋外で急病人が発生したら

救急車 急病人  『賢く病院にかかるための知恵』
スポンサーリンク
新型コロナウイルス感染症については、厚生労働省のHPをご参照ください。

 

外出先で急病人に出会い、対応に困ったことはありませんか?

 

見知らぬ人(中年女性)に「すいません、救急車を呼んでもらえますか?」と声をかけられました。

見たところ、それほど顔色が悪いわけでもなく、呼吸は正常で意識もはっきりしています。

その中年女性は自分の携帯電話を持っているのですが、なぜかそれをカバンにしまいながら、私にお願いしてきたのです。(←この行動については、最後まで謎でした)

 

ちなみに私は看護師ですが、この女性には「ホントに急病? 自分で病院に行けないって感じでもないな……」と思いました。

しかし、119番にコールし、救急車を要請しました。

 

この経験をもとに「なぜそう判断したのか」「救急車を呼ぶ方法と注意点」についてまとめます。

 

お急ぎの方は、こちらをご利用ください。

・全国版救急受診アプリ「Q助」<スマホ版・Web版アプリが掲載されています。
・救急安心センター(#7119)*電話(短縮ダイヤル#7119)で相談できます。

 

スポンサーリンク

救急車 を呼ぶときにすること

では、ここから、今回のわたしの行動を材料に、救急車の要請方法を見ていきましょう。

 

まずは「119」に電話します。

消防署に聞かれること「火事ですか?救急ですか?」

どんなに慌てていても、ここを間違うことはないと思いますが、落ち着いて「救急車」を要請しましょう。

消防署は電話を受けると「火事ですか?救急ですか?」と即座に聞いてきます。

慌てずに落ち着いて「救急です。救急車をお願いします。」と答えましょう。

消防署に聞かれること「そちらの住所は?」

今回の私ように、正確な住所が分からない屋外の場合は、大まかな地名と目印となる建物で現在地を伝えます。

「住所は分かりません。○○(大まかな地名)の△△(ショッピングセンター名)の駐車場です。」

「ちょっと確認しますね。ハイハイ、○○(正しい地名)の△△ですね。隣に××(施設名)がありますよね」

「ハイハイ、そーです。そこです」

 

ちなみに、自宅や職場の住所が分からないことは稀ですが、とっさの事態に「ここの住所ってナンだっけ!?」となることもあります。

救急車を呼ぶことが多い高齢者施設では、電話の前に施設の住所・電話番号を書いて貼っているところがあります。

自宅や親戚宅などに高齢者がおり、「いつ救急車を呼ぶことになるかもー」という場合は、「住所・電話番号を電話の前に貼っておく」というシンプルな対策をお勧めします。

消防署に聞かれること「どういう症状ですか?」

救急車を呼ぶときには、緊急性のある症状があるかないかを的確に伝えることがポイントです。

私は女性に「今どうありますか?」と尋ね、「息苦しいです」と答えた症状をそのまま伝えました。

 

「意識はありますか?」「息はされていますか?」などの消防署の質問にも的確に答えましょう。

救急車に伝えるべき症状を緊急度の高い順に並べると、こうなります。

意識(受け答えはハッキリしているか、もうろうとしているか)
呼吸(止まっていないか、極端に速くないか、ゼーゼー言ってないか)
痛み(痛がっている部位「お腹を痛がっています」)
ケガ(傷をおっていたり、出血していないか)

家族や親しい人であれば、治療中の病気やかかりつけ医を伝える場合があります。(が、これは、救急車が到着した後で伝えればいいことです。)
今回の私のように、見知らぬ人の場合には、そこまで確認する必要はありません。

「現状がどうか」ということを、的確に伝えましょう。

消防署に聞かれること 「性別と年齢は?」

救急車の要請時には、急病人の性別と年齢を聞かれます。

急病人の意識がハッキリしている場合は、年齢を尋ねても構いませんが、この段階では正確な年齢が必ず必要なわけではありません。

「50代くらいの女性です」でもOKです。

また、急病人の名前を確認する必要はありません。(救急隊が確認します)

消防署に聞かれること 「(通報者の)あなたのお名前は?」

通報者、つまり自分について尋ねられます。

家族や知り合いではない、今回のような場合には、「通りすがりのもので『救急車を呼んでほしい』と頼まれました」と答えます。

 

そして、「あなたのお名前と、かけている電話番号を教えてください」と必ず尋ねられます。

「え、知らない人のことなのに、自分は名乗るの?」

と思うかもしれませんが、急病人を救急隊に引き継ぐまでは、通報者が連絡の頼りです。

自分の名前と通報している携帯の番号を伝えましょう。

「救急車を向かわせています。もし、その人の意識がなくなったりしたら、またすぐに連絡してください。」と指示を受け、救急車が到着するのを待ちます。

 

スポンサーリンク

救急車が到着するまで

「救急車、呼んでますから、じゃ」で立ち去ってはいけません。

必ず、急病人のそばに救急車が来るまで付き添いましょう。

 

また、万が一、救急車が来る前に意識がなくなったら―、という事態も考えて、

「近くに応援を頼めそうな人がいないか」
「AEDがありそうな場所はどこか」

などを考えておきましょう。

◆AEDとは
心臓がけいれんして、正常な拍出(全身に血液を送り出すポンプ作用)ができなくなった状態に、電気ショックを与えて、正常に戻す機器です。

AEDは駅や空港、商業施設、病院、学校など、人が多く集まる場所に設置されています。

 

 

スポンサーリンク

救急車が到着したら

救急車のサイレンがしたら、手を振って「ここでーす」と、所在を知らせます。

到着した救急隊員に発見時の状況を伝えます。

家族や知り合いの場合は、名前や生年月日、現病歴などを尋ねられますが、今回のように見知らぬ人という立場の場合は、発見時の状況を伝えるところまでで役割は終わります。(病院までの付き添いを要請されることはありません)

 

スポンサーリンク

もし重症者だったら……

今回はそれほど重症でもなかったため連絡に専念できましたが、意識がなくなるなどの症状が出た場合は、応急処置が必要です。

 

しかし、自分ひとりではどうすることもできません。

まず、順序通りに救急車を呼び「意識がありません」と伝えましょう。

 

そして救急車を待つ間に、応急処置です。

この場合、もっとも大事なのは、「応援を呼ぶ」ことです。

「人が倒れています!手伝いをお願いします!」

と、大声で叫びましょう。

 

応急処置の知識と技術については、「政府広報オンライン」をご参照ください。

 

 

スポンサーリンク

救急車を呼ぶかどうかの判断は

冒頭にも書きましたが、今回は正直「救急車を呼ぶほどでもないな……」と思った事例でした。
しかし、

・屋外であること
・見知らぬ人であること
・対応者が自分ひとりであること
・本人が「呼んでほしい」と言っていること

を考えると、「いや、あなた自分で病院行くべきですよ」とは言えず、救急車を呼ぶべきと判断しました。

消防庁の調査にあるように、救急車の要請数年々増加しています。

中には、救急車を呼ぶほどでもない「軽症」のケースも多くあり、安易な救急要請が問題視されています。

救急車件数
<消防庁「平成28年版 救急救助の現況」より作成>

 

 

今回のようなシチュエーション以外にも、救急車を呼ぶべきかどうか判断に迷うことがあります。

 

救急車を呼ぶべきかどうか迷う場合は、

・ネットで判断
全国版救急受診アプリ「Q助」<スマホ版・Web版アプリが掲載されています>
・電話で相談
救急安心センター(#7119)*短縮ダイヤル#7119で相談できます。

 

いずれも、政府広報オンラインに詳しい案内がありますので、ご参照ください。

タイトルとURLをコピーしました