映画『ビハインド・ザ・サン』(2001年)のザックリとしたあらすじと見どころ

ヒューマンドラマ

映画タイトル:ビハインド・ザ・サン

原題:Abril Despedaçado

製作年:2001年 ブラジル

監督:ウォルター・サレス

映画『ビハインド・ザ・サン』は、

土地の権利をめぐる争いで仇討ちの宿命に翻弄される貧しい兄弟の物語です。
原案はアルバニアの文学者イスマイル・カダレの『砕かれた四月』 荒廃した1900年代初頭のブラジルに舞台を移し、『モーターサイクル・ダイアリーズ』(2004年)のウォルター・サレス監督が描く悲劇とはー。

キャスト

・ロドリゴ・サントロ(トーニョ)
ブレヴィス家の次男

・ラヴィ・ラモス・ラセルダ(パクー)
ブレヴィス家の三男

・ジョゼ・デュモント
ブレヴィス家の父

・リタ・アッセマニー
ブレヴィス家の母

・ルイス・カルロス・ヴァスコンセロス(サルスチアーノ)
旅回りのサーカス

・フラヴィア・マルコ・アントニオ(クララ)
サーカスの美女

映画『ビハインド・ザ・サン』の見どころと感想

(*ちょっとネタバレありです)

1900年初頭のブラジル。ブレヴィス家とフェレイラ家は、長年に渡り土地の権利をめぐる争いを繰り返しています。ブレヴィス家の次男トーニョは、殺害された長男の仇としてフェレイラ家の家長を殺害します。が、その報復として今度はトーニョが命を狙われる番にー。

血で血を洗う両家の宿命にトーニョと弟パクーの運命はー。


やられたらやり返す、がもはやルールとなっている世界。まるで古い日本の仇討制度のように「親兄弟の仇をとらなければならない」という宿命なのです。しかも家同士の争いと言いつつ、両家の格差たるや。

主人公トーニョの家は極貧。なぜか仇討ちの業を逃れた口うるさい父と、その父に言いなりの母、まだ幼く本が大好きな弟の4人で砂糖を作る家業。サトウキビを絞る大きな臼を動かす牛の姿がヨロヨロで泣けてくる。一方のフェレイラ家は結構な暮らしで、家族ほか人員も豊富です。

で、この報復合戦にはルールがある。葬式後には停戦期間があり、殺された者が来ていたシャツの血の色が変わったら停戦が解ける(「そろそろだな……」というザックリ勘定)というもの。代々繰り返される争いは、不毛としか言いようがないのです。

しかしトーニョはその不毛さに気づいてしまいます。街にやってきた移動サーカスの美女に恋をし、土地を離れることを考え始めます。しかし、幼い弟パクーをおいてはいけないー。

とにかく切ない話です。大空をバックにブランコに乗るシーンがやたらと美しくて悲しい。
恋をして世の中を知っていく主人公トーニョを演じるのは、イケメンラテン俳優のロドリゴ・サントロ。その後『ラブ・アクチュアリー』『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』などのヒット作に出演する前の初々しいサントロが堪能できます。ぜひ。

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