第94回 アカデミー賞を徹底予想!

映画

3月28日(日本時間)に発表となる第94回アカデミー賞。今年の授賞式は、コロナ前の規模で開催されるという嬉しいニュースも。

さっそく全23部門の予想とまいりましょう。ちなみに昨年は23部門中、的中は14という残念な結果。今年はそれを上回るよう、個人的思い入れを最大限排除してのガチ予想です。

◆昨年の予想はこちら

参考にした映画賞は昨年と同じです。が、昨年、英国アカデミー賞とほとんど同じ結果だったことを忘れてはおりません。英国アカデミー賞(BAFTA)の結果を重視し、今年のは以下のような予想となりました。

  1. 各賞の予想
    1. 作品賞:『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
    2. 監督賞:ジェーン・カンピオン 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
    3. 主演男優賞:ウィル・スミス 『ドリームプラン』
    4. 主演女優賞:ジェシカ・チャステイン『タミー・フェイの瞳』
    5. 助演男優賞:トロイ・コッツアー『コーダ あいのうた』
    6. 助演女優賞:アリアナ・デボーズ 『ウエスト・サイド・ストーリー』
    7. 長編アニメーション賞 :『ミラベルと魔法だらけの家』
    8. 短編アニメーション賞: 『ことりのロビン』
    9. 脚本賞:ケネス・ブラナー 『ベルファスト』
    10. 脚色賞:『コーダ あいのうた』
    11. 国際長編映画賞:『ドライブ・マイ・カー』
    12. 視覚効果賞:『DUNE/デューン 砂の惑星』
    13. 衣装デザイン賞:『クルエラ』
    14. 長編ドキュメンタリー賞:『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』
    15. 短編ドキュメンタリー賞:『ベナジルに捧げる3つの歌』
    16. 主題歌賞:ビリー・アイリッシュ:『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』
    17. 作曲賞:ハンス・ジマー『DUNE/デューン 砂の惑星』
    18. 撮影賞:『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
    19. 編集賞:『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
    20. 音響賞:『DUNE/デューン 砂の惑星』
    21. 美術賞:『DUNE/デューン 砂の惑星』
    22. メイクアップ&ヘアスタイリング賞:『タミー・フェイの瞳』
    23. 短編実写映画賞:『The Long Goodbye』
  2. おまけ:番狂わせがあるとしたら!?
  3. まとめ

各賞の予想

作品賞:『パワー・オブ・ザ・ドッグ』

Netflix

最多12部門でノミネートのこの作品。やはりここは本命で間違いないでしょう。

ベネディクト・カンバーバッチ演じるミソジニストと弟とその妻、連れ子による緊迫した関係を描くヒューマンサスペンス。差別や偏見、排外主義という”今”の問題を1920年代のアメリカ西部を舞台にねちっこい映像美で描く。前哨戦でもトップを走り続けてきた作品です。

が、終盤、猛烈な追い上げを見せている『コーダ あいのうた』 作品賞はこの一騎打ちのもよう。
もう「配信作品だからー」という時代でもないでしょう。Netflix初の作品賞受賞に期待しましょう。

監督賞:ジェーン・カンピオン 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』

監督賞も『パワー・オブ・ザ・ドッグ』で。

1993年映画『ピアノ・レッスン』でノミネートされたカンピオン監督。このときはスティーヴン・スピルバーグ監督が『シンドラーのリスト』で受賞しています。今年スピルバーグ監督は『ウエスト・サイド・ストーリー』でノミネートされていますが、その雪辱を晴らせそうです。

特に作家性の強い作品では作品賞の受賞作が監督賞を受賞する(発表の順番は監督賞→作品賞)ので、ここは対抗もなし。一択で。

主演男優賞:ウィル・スミス 『ドリームプラン』

『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のカンバーバッチを推したいところですが、とにかく評価が高い『ドリームプラン』のウィル・スミス。テニス界のトッププレイヤー、ウィリアム姉妹の父を演じ、目下トップを独走中。

昨年のようなこと(本命視されていた故チャドウィック・ボーズマン。が、受賞は重鎮アンソニー・ホプキンス)ない、はずです。

主演女優賞:ジェシカ・チャステイン『タミー・フェイの瞳』

(C)2021 20th Century Studios. All rights Reserved.

今年最も悩んだのがココです。
個人的には好きなメンツが揃っているのですが、いずれも決定打に欠ける。各映画賞の評価もまちまちで、肝心の英国アカデミー賞で受賞したのはイギリス映画『アフター・ラヴ』のジョアンナ・スキャンラン(ノミネート外)。

で、実在のテレビ伝道師タミー・フェイの伝記映画『タミー・フェイの瞳』のジェシカ・チャステインを選びました。

2013年映画『ゼロ・ダーク・サーティ』でもノミネートされているチャステイン。『ゼロ・-』や『女神の見えざる手』(2016年)と比べると”らしくない”作品。さらに強いと言われる実在の人物ものですが、メイクなどを含めての”なりきり具合”での受賞といえば、2020年の映画『ジュディ 虹の彼方に』のレネー・ゼルヴィガーがまだ記憶に新しいのも懸念材料。

対抗は『ロスト・ドーター』のオリヴィア・コールマン。大穴で『スペンサー ダイアナの決意』のクリスティン・スチュワートまで。

助演男優賞:トロイ・コッツアー『コーダ あいのうた』

聴覚障害のある父を演じたトロイ・コッツアーが強い。自身も聴覚障害者。対抗は『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のコディ・スミット・マクフィー。

助演女優賞:アリアナ・デボーズ 『ウエスト・サイド・ストーリー』

個人的には『ロスト・ドーター』のジェシー・バックリーを激推ししたいところですが、当てにいって『ウエスト・-』のアリアナ・デボーズ。強い。

長編アニメーション賞 :『ミラベルと魔法だらけの家』

『ミラベルとー』と『ミッチェル家とマシンの反乱』『Flee』の三つ巴から頭一つリードする『ミラベルとー』で。

短編アニメーション賞: 『ことりのロビン』

正直この辺はあまり情報もなくてアレです。あてずっぽうです。Netflix配信作品。

脚本賞:ケネス・ブラナー 『ベルファスト』

作品賞、監督賞にもノミネートされている本作。ケネス・プラナー自身の半自伝的映画です。獲れるとしたらココか。個人的にはケネス・プラナー嫌いなのでー、おっと! 私情を挟まないように。

脚色賞:『コーダ あいのうた』

2014年のフランス映画『エール!』のリメイク作品の本作。作品賞も狙える評価の高さはここで証明か。対抗はもしかするともしかする『ドライブ・マイ・カー』 チェーホフの戯曲や村上春樹の小説の引用はウケが良さそう。

国際長編映画賞:『ドライブ・マイ・カー』

拙日記で軽くディスったあとレビューも書かないままの本作。作品賞はさすがに届かないでしょうが、ここは間違いないでしょう。

視覚効果賞:『DUNE/デューン 砂の惑星』

(C)2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

技術系は今年は『DUNE/デューン』が強い。昨年の『TENET/テネット』とはわけが違う。

衣装デザイン賞:『クルエラ』

ディズニーだし、エマ・ストーンだし。

長編ドキュメンタリー賞:『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』

1969年のブラックミュージックの音楽祭。その映像が50年も眠っていた、という注目作。
対抗は『Flee』 アニメーションによるドキュメンタリー(アニメ部門でもノミネート)

短編ドキュメンタリー賞:『ベナジルに捧げる3つの歌』

アフガニスタンの難民キャンプを描く本作。戦時下の今を反映して。
対抗は『オーディブル:鼓動を響かせて』 ともにNetflixで視聴可能です。

主題歌賞:ビリー・アイリッシュ:『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』

ま、普通にビリー・アイリッシュのステージが見たいよね、というところです。

作曲賞:ハンス・ジマー『DUNE/デューン 砂の惑星』

前哨戦でも強し。

撮影賞:『パワー・オブ・ザ・ドッグ』

ここも『DUNE/デューン』に持っていかれるかもしれませんが、作品賞への後押しとして。山肌や馬までもエロく捉えるカメラワークは必見です。

編集賞:『パワー・オブ・ザ・ドッグ』

ここも同じく。「良い編集とはどこをどう編集しているのかわからない編集だ」と言われるように全体の出来が良い映画は編集が良いのです。

音響賞:『DUNE/デューン 砂の惑星』

逆らわず。

美術賞:『DUNE/デューン 砂の惑星』

逆らわず。

メイクアップ&ヘアスタイリング賞:『タミー・フェイの瞳』

ここも『クルエラ』か、もしかして他ではノミネートすらされなかった話題作『ハウス・オブ・グッチ』か。いや、ジェシカ・チャステインの主演女優賞と抱き合わせで『タミー・フェイの瞳』で。

短編実写映画賞:『The Long Goodbye』

2021年映画『サウンド・オブ・メタル』で主演男優賞にノミネートされたリズ・アーメッド主演作。ほか、有力情報がないのでー。

おまけ:番狂わせがあるとしたら!?

毎年、なんらかの番狂わせがあるアカデミー賞。

前述の昨年の主演男優賞(発表順も異例でした)のほか、作品賞では一昨年の『パラサイト 半地下の家族』、大事件となった第89回(2017年)の『ラ・ラ・ランド』じゃなくて『ムーン・ライト』。古くは第75回(2003年)の主演男優賞。本命ジャック・ニコルソン、対抗ダニエル・デイ・ルイスを抑えてノーマークのエイドリアン・ブロディ(『戦場のピアニスト』)が受賞。

今年はこうした番狂わせがあるのでしょうか。あるとすれば助演男優賞のコディ・スミット・マクフィー(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)かな? いや、これは希望ですね。

まとめ

はい、というわけで『パワー・オブ・ザ・ドッグ』です。

私情を挟まないと言っておきながら今年もたっぷり挟んでしまいました。ま、それも予想の楽しみのひとつです。コロナ前の規模で開催れるという授賞式も楽しみです。

終了後は答え合わせとベストドレッサー選びまで、たっぷり楽しみましょう。

◆授賞式はWOWOW独占放送です。

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