映画『プリジョネイロ』(2021年)のザックリとしたあらすじと見どころ

サスペンス/ミステリー

映画タイトル:プリジョネイロ

原題:7 Prisioneiros

製作年:2021年 ブラジル

監督:アレクサンドル・モラット

映画『プリジョネイロ』は、

家族を養うために出稼ぎに出たものの人身売買業者の手に落ちてしまう青年を描くサスペンス映画です。どうにもならない格差の現実の中、搾取される側に残されたある選択とはー。

キャスト

・クリスチャン・マリェイロス(マテウス)
貧困のため出稼ぎに出る青年

・ロドリゴ・サントロ(ルカ)
廃品処理場の雇い主

・ブルーノ・ホーシャ

映画『プリジョネイロ』の見どころと感想

(*ちょっとネタバレありです)

Netflix

ブラジルの田舎町で家族と暮らす18歳のマテウス。家族にいい暮らしをさせたいという希望を抱いて仲間とともにサンパウロに出稼ぎに出ます。

マテウスらが送られた仕事場は冷酷な雇い主ルカの廃品処理場。マテウスは仲間とともに過酷な労働を強いられ、わずかな賃金も搾取。スマホは取り上げられ外部と連絡を取ることもできず、さらに劣悪な環境の住居も兼ねるこの場から離れる自由も奪われてしまいます。

が、学があることからルカに目をかけらるようになるマテウス。ルカの仕事の同伴やお使いなどを行うようになったマテウスは他の仲間たちよりもわずかな自由を得ます。が、このことが仲間内に亀裂を生じー。


労働力を搾取されるマテウスたち。1800年代の黒人奴隷の反乱を描いた映画『バース・オブ・ネイション』(2016年)のように、虐げられる者たちが結束して雇い主に一矢報いる展開かと思いきやー、そうならない。それがまさに現代の格差社会の実態。この映画の見どころです。

雇い主のルカのお供で外出したマテウスは、ルカの家族やルカのさらに上にいる雇い主の存在を知ります。どうにもならない格差の目の当たりにしたマテウスが生き延びるためのある選択。そんなマテウスをはたして責めることができるのか。

原題の直訳は7人の囚人。終盤、ルカの後任の雇い主が「アレ?この現場は7人じゃないの?」という一言にヒヤリとします。

見どころは冷酷な雇い主ルカのロドリゴ・サントロ。『ビハインド・ザ・サン』(2001年)のあの美しき極貧青年が、『ラブ・アクチュアリー』(2003年)のあのイケメンデザイナーがー。

そのルカの冷酷ではない一面が見えたときに、自身の「正義」の危うさに苦悩するのはマテウスだけではないはずです。正義が死にそうになる映画『プリジョネイロ』はNetflixでどうぞ。

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