50代主婦の危ういネットリテラシー 「堀ちえみさんブログ中傷事件」に学ぶ

50代主婦の危ういネットリテラシー 「堀ちえみさんブログ中傷事件」に学ぶ

自身が舌がんであることを公表し手術→リハビリ中の堀ちえみさんに対し、堀さんのブログのコメント欄に執拗な誹謗中傷をしたとして、50代の主婦が書類送検されていたらしい。

 

連休明けの爽やかな朝(2019年7月16日)。
爽やかさを求めてはいけないワイドショー(フジテレビ系「とくダネ!」)で目にした話題ですが、私と同じ50代の主婦がやらかした事件を放っておくことはできません。

 

番組ではこの主婦を取材し、経緯を確認。

主婦は以下のように語った、と。

「びっくりしました、これで脅迫になるんですね」
「何回も、って10回くらいですよ」
「みんなやってることでしょ」

 

オバサンだからー、中年女性だからー、主婦だからー、というわけではありませんが、あらためて中年女性としてのネットの使い方を考えさせられました。

 

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50代主婦は何をやらかしたのか

事件の情報をもう少しー。

 

この主婦は、スマホに変えてから(時期は不明)有名人のブログを見るようになったらしく、堀ちえみさんのブログも堀さんが舌がんを公表する以前から愛読。といっても、特別ファンだったというわけではなかったようで、闘病に対しても「同じ50代女性として応援していた」と。

 

が、どこかのサイト(巨大掲示板的な?)で「堀さんの闘病の話はウソだらけ」という書き込みを目にし、それを鵜呑みにして堀さんのブログのコメントに、悪口やらなんやらを書き込んだらしい。

 

で、堀さんサイドから被害届が出て、警察が動き、この主婦と特定、書類送検されたのだ。

 

以前こちらの記事で、オバサンがSNSでやりがちな「クソコメント」の原因を分析しましたが、今回の一件の原因は、さらにその前段階にあると考えました。

 

なぜネットの情報を鵜呑みにするのか

この50代主婦は、いつも読んでいた堀さんの話ではなく、いわゆる「アンチ」の意見を信用してしまったのです。

 

なぜこのようなことが起こってしまったのかー。

この人はなぜ特別ファンでもない堀さんのブログを日常的に読んでいたのでしょうか。

 

そこに「あら探し的な興味本位」があったのではないでしょうか。

「応援する気持ちで見ていた」「共感していた」と言いつつも、そうではない真逆の気持ちもあり、それが掲示板の書き込みで「お墨付き」をもらったような気になったとしたらー。

 

ネットの怪しい情報を信じてしまう根底には、「自分も少なからずそう思っていた」という気持ちがあるのではないでしょうか。

 

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ネットは「みんなやっている」を暴走させやすい

この主婦が世間をザワつかせているのは、誹謗中傷のコメントをしたという行為よりも、メディア取材への対応にあります。

そもそもこんなことで書類送検されてしまったら、私だったらこっ恥ずかしくてTVの取材には応じられません。

 

が、この50代主婦はいろいろと語っております。まるで自分に非はないかのようにー。

中でもビックリしたのは、

「掲示板ではもっと酷いことが書かれている」
「みんな(堀さんのことを)叩いている」

というもの。

 

だから自分だけが書類送検されたことにビックリし、本心ではいまだに納得していないからメディアの取材に応じたりするのではー。

 

みんなが叩いているから叩いていいー、はずはありません。

 

ですが、

「みんなが褒めているから自分も褒めよう」
「みんなに人気があるから自分も好き」
「みんなが買っているから自分も買う」

のように、ポジティブな感情や行為だったら、よく考えずに「みんな」に乗っかってしまうこともあるのでは。

 

50代だからー、主婦だからー、というわけではないでしょうが、「固定観念」「先入観」「共同性」に自分の考えを支配されていないか、よく考える必要があると思います。

 

<関連記事>

50代主婦というクラスター

この話題を見たときに「ネットに馴れないオバサンが、スマホを持ったばかりにやらかした」と思うと同時に、世間にそう思われるだろうな、というイヤな気持ちになりました。

 

ネット上にはあらゆる情報があり、その中から必要な情報を「自分で」選んで見ていると思っていますが、そうではありません。

「50代主婦」というクラスター向きの情報、広告、話題が提供されている側面もあるのです。

 

件(くだん)の主婦は「自分で好きこのんで」堀さんや有名人のブログや巨大掲示板を見ていたのでしょうが、それがこの人のネット利用の大半を占めていたとしたら、間違いなく情報弱者でしょう。

自分が興味のある話題や、ネットが「自分向き」に提供してくる情報だけで完結してはいけないのは、どの年代にも言えることですが、「ネットに馴れていない」「ネットでやらかしてしまう」と思われがちな50代主婦ならば、意識してその情報の壁を越えていかなければならないのかもしれません。

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というわけで、おすすめの映画はこちら。

『白ゆき姫殺人事件』

美人OLがメッタ刺しの遺体で発見された事件をめぐって、Twitterでの不確実で無責任な情報の拡散が騒動を引き起こす映画です。

◆50代主婦のみなさんもぜひご覧ください

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